株の仕組みとは?|株価が変動する要因や株取引で儲かる仕組みを徹底解説
近年、資産運用の一環として株式投資を始める方が増えています。
しかし、「どういった仕組みで株で利益を出すのか?」「どのようなことが要因で価格が決まるのか?」初心者の方はわからない方が多いと思います。
株式投資の仕組みなどを理解せずに投資を始めると、損失を出したりチャンスを逃すことになるので、仕組みを理解したうえで投資をすることが重要です。
この記事では、株式投資の仕組みをわかりやすく解説していくので、これから株式投資を始める方はぜひ参考にしてください。
- 株とは企業が発行している「株式」のこと
- 株式投資は証券取引所を介して行う
- 株式投資ではトレード以外でも利益を出せる
- 株価が変動する要因は大きく4つある
- 株式投資におすすめの証券会社3選
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株とは
そもそも株とは何なのでしょうか?ここでは株とはなにかわをかりやすく解説していきます。
株とは企業が株主に発行する株券
株(株式)とは、企業に出資してくれた投資家に対して発行する株券のことを指し、株主は所有している株式に応じてあらゆる権利を得ることができます。
主な権利としては、配当金や株主優待を受け取る権利があげられますが、株式の保有数に応じて議決権なども与えられます。
企業が株式を発行する理由
企業は事業資金などを確保するために株式の発行を行います。
株式を発行して資金調達する場合は、銀行融資と違い返済の義務が発生しません。そのため、企業はリスクを抑えて資金を集められるのです。
一方の投資家は、企業が出した利益の一部を配当金として受け取ったり、株主優待として受け取ることで投資によるリターンを得ています。
株式会社のメリット | ・返済義務を負うことなく資金を集められる ・社会的信用を得られる |
株主のメリット | ・キャピタルゲイン(売買益)を得られる ・インカムゲイン(配当益)を得られる ・株主優待を受けられる |
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株の仕組みとは
続いて株の仕組みについて解説していきます。
- 株式は証券取引所を介して取引する
- 証券取引所とは
- 日本にある4つの証券取引所
- 証券取引所と証券会社との違い
株式は証券取引所を介して取引する
企業が発行した株式は基本的に証券会社を介して取引を行います。そのため、個人の投資家が株式を売買する際は、証券取引所に上場した銘柄を取引することになります。
証券取引所とは
証券取引所とは、企業が発行した株式の売買を取り次ぐブローカー(仲介人)業務や、新規に発行された株式を販売するセリング(販売)業務などを行う会社です。
主に個人投資家間の売買を仲介などをしており、金融市場のお金の流れを円滑する役割を担っています。
また、需要と供給をマッチングさせることで金融市場を活性化させるとともに、株価の安定させる取り組みなども行なっています。
日本にある4つの証券取引所
現在、日本には4つの証券取引所が存在します。
- 東京証券取引所(東証)
- 名古屋証券取引所
- 札幌証券取引所
- 福岡証券取引所
証券取引所では、企業が発行した株式を全て取引できるわけではなく上場審査に通った株式のみを取り扱っており、各取引所ごとに上場している銘柄が異なります。
上場とは、証券取引所の審査に合格し、証券取引所で売買ができるようになることを指します。
上場した株は、必ず証券取引所の審査を通過しているので安心して取引できる銘柄と言えます。
証券取引所と証券会社との違い
証券取引所と証券会社はどちらも似た言葉ですがその役割は異なります。
証券会社は、投資家が売買したい銘柄を証券取引所に伝える役割を担っており、実際の取引は証券取引所でのみ行われています。
以下の画像は、実際に取引が行われる流れを表したものです。
投資を始めたばかりの方は2つを混同しがちなのでしっかりと覚えておきましょう。
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株で利益が出る仕組み
ここでは、株で実際に利益が出る仕組みを3つのパターンごとに解説していきます。
- 株式の売買価格差による利益(キャピタルゲイン)
- 配当金による利益
- 株主優待による利益
株式の売買価格差による利益(キャピタルゲイン)
株式投資で1番スタンダードな利益の出し方が、株式の売買価格差(キャピタルゲイン)によるものです。
株が安い時に購入し株価が値上がりしたタイミングで売却しそのときの差額によって利益を得ます。
株の保有期間は投資スタイルによって異なり、1日の間に何度も取引をする「スキャルピング」や長期間保有する「ポジショントレード」などの投資スタイルがあります。
スキャルピング
スキャルピングとは超短期取引のことを指し、非常に短い時間内に何度も取引をして売買差益を稼ぐ手法です。
1度の取引で得られる利益はわずかですが、何度も取引を繰り返すことで利益を積み重ね大きなお金を稼ぎます。
何度も取引を繰り返し行うので当然ながらトレードスキルが重要になります。そのため専業でトレードする人に向いている投資スタイルです。
デイトレード
デイトレードとは、1日の間でトレードを完結させる投資手法です。
スキャルピングよりも長い時間軸で取引を行い、1日が終わる際には必ずポジション(株式)を決済するのが特徴です。
利幅はデイトレードより大きくなりますが取引回数が少ないので、値動きが少ないときは利幅は小さくなってしまいます。
しかし、何度も取引をする必要がないので仕事の合間に取引することができ、専業でなくともできるのが魅力です。
ポジショントレード
ポジショントレードとは、数週間〜数年に渡り株を保有して値上がりを得る投資手法です。
上記の投資手法と違い非常に長い時間軸で取引をするので、1度の取引で大きな利益を狙えるのが特徴です。
また、高度なトレードスキルを必要としないので、銘柄選定さえしっかりできれば初心者でも利益を出しやすい手法と言えます。
配当金による利益
株式を保有することで毎年貰える「配当金」も利益を出す定番の方法と言えます。
配当金とは、企業利益の一部を株主に還元する際のお金のことで、業績の良い企業の株式を保有していれば毎年配当金を貰うことができます。
配当金は持株数に応じて金額が決まり、1株あたり数円〜数百円の配当金が割り当てられます。
例えば、1株あたり100円の配当金が配られる株を100株保有している場合は、【100円×100株=1万円】となり、株を保有しているだけで1万円を得ることができます。
そのため、配当金の金額が高い「高配当銘柄」を中心に買い集め利益を出している方もいます。
以下は、国内の高配当銘柄TOP5です。
順位 | 名称・コード・市場 | 取引値 | 決算年月 | 1株配当 | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本郵船(株)9101東証PRM | 3,07314:53 | 2023/03 | 510.00 | +16.60% |
2 | (株)商船三井9104東証PRM | 3,36514:53 | 2023/03 | 550.00 | +16.34% |
3 | いちごオフィスリート投資法人8975東証 | 85,60014:53 | 2023/04 | 8,196.00 | +9.57% |
4 | 乾汽船(株)9308東証STD掲示板 | 1,82914:53 | 2023/03 | 173.00 | +9.46% |
5 | NSユナイテッド海運(株)9110東証PRM | 3,83514:50 | 2023/03 | 340.00 | +8.87% |
日本郵船は配当利回りが16.60%となっているので、100万円分の株を保有している場合、配当金で約16万円近く貰える計算になります。
このように、銘柄を保有するだけで利益を出せるので、トレード以外で利益を出したい方はこの手法がおすすめです。
株主優待による利益
株を保有している場合、配当金とは別で株主優待というものを貰える場合もあります。
株主優待とは、企業が販売している商品やサービスの割引券や交換券などを配布してくれる制度です。
例えば、日本マクドナルドの株を100株保有していると、マクドナルドの商品と交換できる商品券を6枚も貰うことができます。
他にも、楽天グループの株を100株保有していると、楽天ポイントと楽天トラベル宿泊クーポンが貰えます。
配当金とは違い現金が配布されるわけではありませんが、商品券やサービス券を貰えるので実質的に利益を得ているといえるでしょう。
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株価が変動する要因
続いては、株価の変動要因について解説していきます。
投資をするうえで株価の変動要因がわからなければ、利益を上げることは難しいのでしっかりと見ていきましょう。
- 企業の業績
- 需要と供給
- 景気動向
- 世界情勢
企業の業績
1つ目の変動要因は、企業の業績です。
株価と企業の業績は非常に密接な関係にあり、業績が向上すれば株価も向上し、業績が低迷すれば株価も下がる傾向にあります。
企業の業績が良ければ配当金の増配などが期待できますし、設備投資などを行い企業が大きくなればより株価が上がる期待があるため業績によって株価が左右されるのです。
ただし、業績が悪くても株価が上昇する場合もあるので、ひとつの要因として頭に入れておきましょう。
需要と供給
2つ目の変動要因は、需要と供給です。
そもそも、株価は買いたい人と売りたい人の需給によって価格が決まっているので、その株がどのくらい人気なのかを見る必要があります。
例えば、配当金や株主優待が充実している株は価格が安定しており、株価上昇も狙いやすくなります。
一方で、上記サービスが充実していなかったり、衰退産業に組みする企業などは不人気となり売られてしまうので株価も減少しやすい傾向にあります。
長期保有する際は特にこの需給を見定めなければ大きな損失を出す場合もあるので注意しなければいけません。
景気動向
3つ目の要因は、景気の動向です。
たとえ企業の業績が良かったとしても、景気が悪ければ釣られて株価が下がる場合があるので、景気動向にも注目しなければいけません。
特に、極端なインフレやデフレが続くようなときは株価が大きく動く場合があるので、保有する株数を減らし様子をみるのがおすすめです。
逆に、景気が良くなっていくときは株価も連動して値を上げることが多いので、こういったタイミングで株を購入すると大きな利益を出すことができます。
世界情勢
4つ目は、世界情勢です。
世界情勢の影響を受け株価が変動した最近の出来事として、新型コロナやロシア・ウクライナ戦争が挙げられます。
画像は日経平均株価のチャートですが、新型コロナや戦争が発生した際に大きく価格が下落しているのがわかります。
こういった出来事が起きると自社の業績悪化だけではなく、関連企業の業績悪化によって二次的に被害を受け業績が下がったりするため、相場全体の価格が落ちてしまうのです。
そのため、国内経済や企業の業績だけでなく世界の情勢に目を向けることが重要になります。
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株の仕組みに関するQ&A
ここでは、株の仕組みについて良くあるQ&Aをまとめたのでそれぞれ見ていきましょう。
- 株はどこで売買できるの?
- 株はどうやって保有するの?
- 株式投資はいくらから始められる?
- 企業が倒産したら株はどうなる?
株はどこで売買できるの?
株は証券会社を通して取引します。
証券会社にはSBI証券や楽天証券などがあり、自分の好きな証券会社を選び取引できます。
株はどうやって保有するの?
自分が購入した株は口座開設をした証券会社が保有しています。
正確には「証券保管振替機構」と言うところで管理されており、万が一証券会社が破産しても証券保管振替機構から返済されるようになっています。
ただし、何らかの理由で返済ができない場合は、上限額1000万円までの返済となります。
株式投資はいくらから始められる?
株式投資は数千円から始めることが可能です。
今までは1単元(100株)からしか株取引をできなかったので数十万円なければ株を始められませんでしたが、現在は単元未満株(100株以下)でも取引可能なサービスが増えています。
単元未満株を取引できる証券会社にはSBI証券やLINE証券などがありますが、ただし、いまだに単元未満株を取引できない会社もあるので口座開設をする際は注意してください。
企業が倒産したら株はどうなる?
株式を発行している企業が倒産した場合は、株の価値が0円になる場合もあるので注意しなければいけません。
証券取引所に上場している会社でも突然倒産する可能性はあるので、ひとつの銘柄に集中投資するのではなく分散して投資するようにしてください。
SBI証券は、顧客の資産(株式等)を証券保管振替機構にて保管しているので万が一の時でも安心です。
さらに、セキュリティ面も高度で堅牢作りとなっているので、不正利用やハッキングの心配もありません。
詳しくはSBI証券公式サイトからご確認ください。
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取扱商品 | ・国内株式 ・外国株式・ETF ・投資信託 ・債権 ・FX ・先物オプション ・CFD ・金・銀・プラチナ ・NISA ・つみたてNISA ・iDeCo |
手数料(現物) | 55円〜1,070円 |
投資信託 | 2,705本 |
入出金手数料 | 無料(※銀行振込入金のみお客様負担あり) |
単元未満株の取り扱い | あり |
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投資信託 | 2,648本 |
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単元未満株の取り扱い | なし |
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株の仕組みまとめ
株の仕組みや価格の変動要因について解説しました。
- 株とは企業が発行している「株式」のこと
- 株式投資は証券取引所を介して行う
- 株式投資ではトレード以外でも利益を出せる
- 株式投資は数千円からできる
株式投資などは今までギャンブル的なものとして扱われていましたが、現在では資産運用の一環として多くの人が取り組んでいます。
株の仕組みや価格の変動要因、リスクなどを理解して取り組むことで安全に効率良く資産運用ができるので、本記事を参考に理解を深め投資に取り組んでみてください。
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