「グーグルを使わない日はない」というくらい、グーグルのサービスはわたし達にとって当たり前のものとなっています。
グーグルは、まるで空気のようにわたし達の生活に浸透していると言えるでしょう。
そのグーグルの持ち株会社であるアルファベットの株価は、どのような理由で現在の状況に至っており、今後はどのようになるのでしょうか。
本記事では、アルファベット価格の動向、過去の推移と現在の状況、今後の見通しなどについて解説します。
- アルファベット(Google)は、昨今のインフレによる影響で広告事業の成長鈍化している
- FRBの金融引き締めの影響が米国市場全体に及んでおり、アルファベットもその他ではない
- YouTube広告事業の収益がTikTokの躍進により影響を受けて減収となれば、株価が下がる可能性
- Googleクラウド事業の目覚ましい発展など含めた決算次第で、株価は上下する見通し
2022年のアルファベット株の現状は厳しい状況でしたが、株価の安いタイミングだからこそ、購入してみるという方法もあります。
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アルファベット(Google)株の価格動向の要因・理由
2022年、アルファベット株は軟調に推移しました。
その要因、理由として考えられることを解説します。
- 主力の広告事業の成長鈍化
- インフレ対策
主力の広告事業の成長鈍化
アルファベット株が軟調な理由として、3四半期連続で、決算結果である最終利益が減益となっている点が挙げられます。
2022年10月25日に発表された2022年7月から9月期の決算は、最終利益が前年同期比27%減の139億ドル(約2.1兆円)でした。
売上高は6%増の690億ドル(約10.2兆円)でしたが、全体の約8割を占める広告事業の売上高は3%増と成長が減速しました。
また、YouTube広告の売上高は70億7100万ドルで、2%減少となりました。
この決算の結果は、市場予想を下回ったため、アルファベットの株価は時間外取引で7%超も下落しました。
3四半期連続で減益となった理由は様々ありますが、1番の理由は広告の売上が低成長率となっているからです。
アルファベットの売上の85%は広告収入からなります。
しかし、コロナショックや、インフレによるコスト増大の要因となり、売上が減少しました。
これまでグーグル広告を利用していた企業が広告支出全体を控えたためです。
インフレ対策
アルファベット株下落の要因の背景としては、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ対策のために、金融引き締め(利上げ)を継続的に行っている点が挙げられます。
利上げにより金利が上がると、企業の借入金の利息が増えるなどして企業の経営が圧迫されます。
同時に、企業は新たな借り入れを行いにくくなるため、事業が縮小傾向となります。
資金調達や設備投資が難しくなり、各企業の売上や利益が減る
結果的に、資金調達や設備投資が難しくなり、結果的に各企業の売上や利益が減ります。
株価はそれらを織り込んで下がる傾向があります。
2022年は、FRBがインフレ対策のために行った利上げにより、アルファベット株のみならず、米国株全体が下落相場、弱気相場となりました。
2022年12月15日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、FRBは市場の予想通り、0.5%の利上げを決定しました。
パウエル議長により、10月から11月にインフレが鈍化したことを歓迎しつつも、利下げに移行するにはもっと多くの証拠が必要との見解が示されました。
つまり、改めて、今後の利下げには慎重な姿勢が表明されました。
その影響を受けて、アルファベットも下落基調となっています。
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アルファベット(Google)株の現在の価格動向
ここでは、主に2022年のアルファベット(Google)株の価格動向について解説します。

2022年の前年である2021年は、金融緩和により市場にマネーが溢れて、株価が上昇しました。
しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)は2021年12月14日、15日に開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)で、量的緩和の縮小を発表しました。
2022年に入ると、金融引締による利上げは本格的かつ継続的に行われ、株式市場全体が大きく下落しました。
さらに、2022年にはロシアによるウクライナ侵攻が始まり、株式市場に動揺が走りました。
アルファベット株も2月に150ドルだった株価が、5月にはおよそ102ドル、その後、上昇と下降を繰り返し、11月には82ドルまで下落しました。
株価は低迷していますが、価格の安いタイミングで購入するのも、キャピタルゲインを得るための一つの手段です。
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アルファベット(Google)株のこれまでの価格推移
ここからは、アルファベット(Google)株のこれまでの価格推移を説明します。
2004~2009年:ナスダックで株式公開、リーマンショック
2004年8月19日、グーグルの株式がナスダックで公開されました。
IPOでは、1株あたり85ドルで売り出されました。
2005年には、グーグルの2005年度第3四半期の利益が、対前年比で70%増加したことが報道されました。
株価もグーグルの急成長と共に、急上昇しています。
2006年10月には、スタートアップ企業であったYouTubeを16億5,000万ドル(約2,000億円)で買収しました。
同じく2007年にはモバイル向けOSアンドロイドの提供も開始。
その結果、株価も急上昇し、2007年11月にはピークの18ドルを付けます。
2008年にリーマンショックが起こり、株価は6ドルまで急落しました。
しかし、グーグルのサービスはその間も大きく発展したことから、その年の12月頃から持ち直して、再び上昇を始めます。

2010年~2019年:持ち株会社アルファベットを設立
2010年から2019年まで、グーグルの株価はなだからな右肩上がりです。
出来事としては、2011年5月に、Googleの1ヶ月のサイトへの訪問者数が初めて10億人を越えました。
2012年には、Googleの年間収益が初めて500億ドルに達します。
2015年に、大規模な組織再編を行い、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(Alphabet Inc.)を設立しました。
2016年12月13日には、自動運転開発プロジェクト「ウェイモ」を子会社として設立しました。

2020年~2021年:コロナショックと金融緩和

2020年2月、新型コロナウィルスが流行し始め、世界的な株安を招いたコロナショックが起こります、
アルファベット株も50ドルまで下落しました。
各国は、コロナショックへの対策として、大規模な財政支出や金流緩和策を実施しました。
その結果、資金供給量が増大し、金融市場へ流れ込み、株価は上昇基調となりました。
2020年12月には、アルファベット株は90ドルを付けます。
2021年も上昇と続け、150ドルの高値を更新しました。
過去20年を振り返ってみると、アルファベット株の成長力は非常に大きいことがわかります。
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アルファベット(Google)株の今後の見通し・予想
アルファベット(Google)株の今後の見通しや予想について解説します。
- 利上げスピードが減速すれば株価が上昇する
- YouTube広告事業でTikTokとの競争に負ければ株価が下落する
- 決算次第で株価が上下する
利上げスピードが減速すれば株価が上昇する
2022年は、FRBの利上げ政策によってアルファベット株だけではなく、米株式市場全体に逆風が吹き荒れました。
利上げにより金利が高い状態が続くと、借入が難しくなるため、企業の資金調達が難しくなります。
また、設備投資も控える傾向となるため、各企業の売上や利益が下がります。
株価はそれらを織り込むので、下落相場となる原因になります。
しかし、インフレ対策に向けて行ったFRBの利上げ効果が出て、12月13日に発表された消費者物価指数(CPI)は金融機関の予測を下回り、鈍化の傾向が見られました。
今後もCPIが減少すれば、利上げペースが減速され、ゆるやかに利下げに転じる可能性があります。
その結果、株価全体が上昇し始め、それに影響を受ける形でアルファベット株も上昇する可能性があると言えるでしょう。
YouTube広告事業でTikTokとの競争に負ければ株価が下落する
現在、グーグルを支えているのは、売上の8割を占める広告事業です。
しかし、YouTube広告の売上高が減少するなど、成長率が伸び悩んでいるのも事実です。
原因は、大きく2つあります。
1つは、インフレやそれに伴う利上げによる景気後退で、企業が広告支出を減らしているためです。
2つ目は、中国の動画投稿アプリTikTok(ティックトック)との競争にさらされているためです。
2022年第3四半期で、アルファベットのYouTube広告の売上が2%減少したのに対し、2022年におけるTikTok全体の広告収入は前年比3倍の116億4,000万ドル(約1兆7,191億円)に達する見込みと言われています。
グーグルは、TikTokに対抗するため、YouTubeでも最長60秒の動画を撮影・共有できる「ショート」を強化しました。
しかし、今後もTikTokが躍進を続ける可能性もあります。
TikTokにYouTube広告のシェアが奪われ、収益が減益することが起きれば、アルファベット株価は下落する可能性もあります。
決算次第で株価が上下する
アルファベット株に限らずですが、決算次第で、株価が上下する可能性があります。
2022年10月に発表されたアルファベットの第3四半期の決算は、市場予想を下回ったため、株価は時間外に大幅に下落しました。
以下の決算結果は、2021年第3四半期と比較したものです。
YouTube広告の収益については、減少となっています。
特筆すべきは、グーグルクラウドの目覚ましい増益です。
2022年第3四半期の売上は、68億6000万ドルで、2021年の49億9000万ドルから増加しました。
まだ部門全体としては赤字ですが、今後採算化していく可能性があります。
今後、アルファベットがグーグルクラウドを広告事業に次ぐ収入源としていくことができれば、将来的に株価も上昇する可能性があります。

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取扱銘柄 | 国内株式 外国株式 投資信託 FX 債券 金・プラチナ 先物オプション取引 CFD など |
最低取引株数 | 100株 |
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アルファベット(Google)株に関するよくある質問
ここからは、アルファベット(Google)株に関するよくある質問を紹介します。
アルファベット株に配当や優待はありますか?
アルファベット株には、配当や優待はありません。
よって、インカムゲインはありませんので、あくまでキャピタルゲイン(売却益)で稼ぐ方法となります。
配当がない分、アルファベットは利益を各分野への投資や買収へ使用していると考えられます。
ティッカーシンボルGOOGLとGOOGはどう違いますか?
アルファベット株は2種類のティッカーシンボルがあります。
当初は「GOOG」というコード1つだけでしたが、2014年に分割しました。
1つ目のGOOGLは、クラスA株式と呼ばれ、保有すると、1株あたり1票の議決権が与えられます。
2つ目のGOOGは、クラスC株式で、議決権はありません。
議決権の有無が関係して、GOOGLのほうが、GOOGよりも少し高い株価となっています。
クラスBの株式も存在しますが、創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、元CEOのエリック・シュミットのみが保有しており、クラスAの10倍の議決権があります。
どのような理由で株式分割を行ったのですか?
アルファベットは2022年2月1日の第4四半期決算発表で、株式分割を行うことを発表しました。
アルファベットが株式分割を行った理由は、小口投資家でも株を購入しやすくするためと考えられます。
株式分割を行う前、アルファベット株はおよそ2,235.55ドル、日本円にするとおよそ30万円でした。
それが、分割されることにより、約1万6000円となり、より購入がしやすくなりました。
米国株は、1株から購入ができます。
アルファベット株は、およそ89ドル、日本円にすると1万2,000円弱で購入できます。(2022年12月25日現在)
SBI証券は業界最安の取引手数料であるため、発生する手数料は約定代金×0.495%となります。
よって、アルファベット株を1株する場合は、およそ60円の手数料しかかかりません。
このように、SBI証券では、コストを大きく削減した取引ができます。
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アルファベット(Google)株の今後の予想まとめ
本記事では、アルファベット(Google)株の価格動向、その要因とその背景、過去の株価の推移や今後の見通しについて解説しました。
- アルファベット株は、リーマンショックやコロナショックでわずかに下落しつつも、その後は大きく右肩上がりに成長している
- 2022年は、金融引き締めの影響、広告事業の低成長、YouTube事業の減収などの要因で、株価は下落している
- FRBの利上げスピードに減速が見られれば、アルファベット株も上昇する可能性
- YouTube広告事業が、TikTokの猛追で減益し、決算に影響を及ぼせば株価は下落する可能性
アルファベット株は、ナスダックに上場以降、力強い右肩上がりを見せてきました。
2011年には、Googleの1ヶ月のサイトへの訪問者数が初めて10億人を越え、2012年には、Googleの年間収益が500億ドルに達するなど、広告事業を中心に大きく発展してきました。
しかし、2022年はインフレなどによる広告事業の減益、インフレ対策としてのFRBの利上げに影響を受けて、株価は調整に入りました。
今後は、他の米国株と同様に、FRBの利上げに対するスタンスの表明に影響を受け、株価が上下する傾向があります。
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