外貨預金はおすすめしない?デメリット5つとおすすめの代替方法を徹底解説
「これから円安になりそうなので、いまのうちに日本円を外貨に替えておきたい」
このように考えている方のなかには、外貨預金を検討している場合も多いのではないでしょうか。
しかし、外貨預金はあまりにもデメリットが多く、外貨両替や外貨投資を行う手段としてはおすすめできません。
安易に外貨預金を行うと、利益が出るどころか損失が膨らんでしまう可能性があるので、十分に注意が必要です。
本記事では、外貨預金がおすすめできない理由や、積立FXという代替手段を紹介します。
- 外貨預金とは、日本円を外貨に交換して銀行預金による利息を得る投資手法
- 外貨預金にはデメリットが多く、投資の手段としてはおすすめできない
- 積立FXは外貨預金の代替手段になり得る
- 積立FXには、手数料の安さや換金性の高さといったさまざまなメリットがある
- FX会社の口座を開設すると、最短5分ほどで積立FXを始められる
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外貨預金とは
外貨預金とは、外国の通貨を預金して利息を得る投資手法です。
日本はここしばらく低金利政策が進行中なので、銀行に預金してもほとんど利息がつきません。
メガバンクの普通預金金利は0.001%と、100万円を預けても1年間に10円の利息しか得られない計算です。
海外の場合は日本よりも金利が高い場合が多いため、日本円を外貨に交換し、そのまま外貨預金としてお金を預けておくと、より高い利息を獲得できるようになります。
また、預け入れの際と引き出しの際に、日本円の価値が変わるのも特徴です。
たとえば、為替レートが1ドル=100円のときに1万ドルに交換しようとすると、100万円(100円 × 1万ドル)のお金が必要です。
その1万ドルを外貨預金した後、2年が経過し、為替レートが1ドル=110円になった場合、日本円として引き出すと110万円(110円 × 1万ドル)となって返ってきます。
つまり、預け入れたときよりも引き出したときのほうが、円安になっていると為替差益が発生し、反対に円高になると為替差損が生まれるということです。
外貨預金をする場合は、利息以外にも為替差による損益にも気をつけなければなりません。
外貨預金のデメリット・おすすめできない理由
日本円を外貨に交換して金融機関に預け入れるだけで、国内の預金よりも高い利息が受け取れる外貨預金ですが、投資として活用するのにはおすすめできません。
外貨預金がおすすめできないのは、次の5つのデメリットがあるからです。
- 往復する際の手数料が高額
- 利回りが低い
- すぐに払い戻しができない
- 国内の金融機関のようなペイオフ制度がない
- 特定口座の仕組みが活用できない
ここでは、それぞれのデメリットを詳しく解説します。
往復する際の手数料が高額
外貨預金では、日本円から外貨に交換して預け入れる際と、預金した外貨を日本円として引き出す際の両方に為替手数料が発生します。
たとえば、三菱UFJ銀行で米ドル預金を行おうとすると、以下の為替手数料が必要です。
片道の為替手数料 | 往復の為替手数料 | |
---|---|---|
インターネットバンキング | 25銭/ドル | 50銭/ドル |
銀行窓口 | 1円/ドル | 2円/ドル |
仮に為替レートが1ドル=100円だとすると、0.5~2.0%が為替手数料としてかかります。
このように、往復する際の手数料が高額な点が外貨預金のデメリットです。
利回りが低い
国内で普通預金をする場合に比べて、外貨預金のほうが金利が高いとはいえ、受け取れるのは国内銀行の定期預金の利息程度しかありません。
2022年9月27日時点で、三菱UFJ銀行の米ドル預金の金利は0.01%です。
ちなみにこの数値は、1年以上、10万ドル以上預けようとも変わりません。
つまり、100万円分を預けておいても、1年間に100円ほどの利息しか受け取れないということです。
先ほど米ドル預金の為替手数料が0.5~2.0%かかると説明しましたが、年に0.01%の利益しか発生しないようなら、手数料を取り戻すだけで50~200年かかることになります。
利回りが低すぎて手数料負けする可能性が高いという点が、外貨預金をおすすめしない理由です。
すぐに払い戻しができない
外貨預金は解約手続きをしない限り、外貨を日本円に戻すことができません。
これは、日々価格が変動する外貨を扱っている以上、大きなデメリットとなります。
たとえば、要人発言や金融政策の変更などで、突然為替レートが不利な方向に動いたとしても、外貨預金をすぐに払い戻しできず、大きな為替差損が発生してしまう可能性があります。
急な為替変動に対応しづらい外貨預金は、ある程度長期的な値動きが予測できる場合にしか使えない投資手法だといえるでしょう。
国内の金融機関のようなペイオフ制度がない
外貨預金には、円預金のようなペイオフ(預金保険)の制度がありません。
ペイオフとは、銀行が破綻した場合に最高1,000万円までを保証してくれる制度です。
ペイオフに対応していない外貨預金は、万一の金融機関破綻のリスクに備えられないということです。
特定口座の仕組みが活用できない
外貨預金には、株式投資のような特定口座の仕組みが用意されていません。
そのため、外貨預金で得た利益を投資家自身で確定申告する必要があります。
さらに外貨預金の利益は雑所得として扱われるため、損益通算できないのもデメリットです。
外貨預金と比較した積立FXとは
外貨を活用して投資を行いたい方には、デメリットの多い外貨預金よりも積立FXをおすすめします。
積立FXとは、あらかじめ設定したタイミングで決まった金額分の外貨を購入する投資手法です。
たとえば、「毎月25日に100ドルを購入する」という条件を設定しておくだけで、自動的に口座から資金が引き落とされ、指定した外貨を積み立ててくれます。
外貨預金と積立FXの違いは次の通りです。
外貨預金 | 積立FX | |
---|---|---|
最小投資額 | 約100円 | 約100円 |
手数料(スプレッド) | 高額 | 安価 |
換金性 | 時間がかかる | 即座に換金可能 |
インカムゲイン | 預金による利息 | スワップポイント |
レバレッジ | 不可 | 最高3倍 |
積立FXなら、わざわざ銀行の窓口やインターネットバンキングを利用せずとも、Web上で口座を開設できるFX会社を利用するだけで済みます。
そのなかでも、初めてFX積立を行う方に最適なのが外為どっとコムです。
外為どっとコムでは、口座開設キャンペーンやスワップポイント増額キャンペーンを定期的に開催しているため、よりお得にFX積立をスタートできます。
気になる方は、外為どっとコムの公式サイトをチェックしてみてください。
外貨預金と比較した積立FXのメリット
外貨預金と比較すると、積立FXには次のようなメリットがあります。
- 換金性に優れる
- レバレッジにより資金回転率が高まる
- 購入価格が平均化される
- スワップポイントを獲得できる
- 手数料(スプレッド)が安い
換金性に優れる
積立FXで交換した外貨は、FX会社の口座に保管されており、必要に応じていつでも日本円に交換できます。
急に為替が変動したり資金が必要になったりした場合でも、柔軟に対応できるのがメリットです。
積立FXを活用すると、外貨預金のデメリットを完全に解消できるでしょう。
レバレッジにより資金回転率が高まる
積立FXでは、最大3倍までのレバレッジを設定できます。
レバレッジとは、元手以上の資金を動かせるようになる仕組みです。
たとえば、手元の資金が10万円しかなくても、レバレッジを3倍に設定すると、30万円分の外貨を購入できます。
10万円が1%値上がりすると1,000円の利益となり、利回りは1%にしかなりませんが、30万円だと1%値上がりしただけで利益が3,000円に膨れ上がり、利回りも3倍の3%へと拡大します。
つまり、レバレッジの活用によって資金回転率が高まるということです。
損失も3倍になるのでリスク管理には気を付ける必要がありますが、より効率的に利益を得たい方には、外貨預金よりも積立FXが向いているでしょう。
購入価格が平均化される
積立FXは、毎週や毎月といった決まったタイミングで一定額の外貨を買い付ける方法です。
価格が安いときほど購入数量が多くなり、価格が高いときほど購入数量が少なくなるため、購入価格が平均化され、高値で大量の外貨を購入してしまうリスクを抑えられます。
このような一定の間隔で一定額を購入する方法を「ドルコスト平均法」といいます。
積立FXは、高値掴みを避けたい方におすすめの投資手法だといえるでしょう。
スワップポイントを獲得できる
銀行に預金しない積立FXは、外貨預金のように利息を受け取れないようにも思えますが、実はスワップポイントと呼ばれる、ポジションを保有しているだけで受け取れる利益が存在します。
スワップポイントとは、通貨ペアの金利差から得られる利益のことです。
たとえば、「米ドル円を保有していると50円」といったように毎日利益が発生します。
スワップポイントを得るには、日本円をはじめとする金利の低い通貨を売り、その通貨よりも金利の高い外貨を購入しなければなりません。
上記とは反対に、金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買うと、マイナススワップという損失が発生するので注意が必要です。
手数料(スプレッド)が安い
外貨預金よりも圧倒的に手数料が安いのもFX積立のメリットです。
FX積立の場合は、為替手数料の代わりにスプレッドと呼ばれるコストが発生します。
たとえば、外為どっとコムの米ドル円におけるスプレッドは、1ドルあたり5銭です。※当ブログ(サイト)調べ
1ドルあたり50銭から2円ほどの為替手数料が発生する外貨預金に比べて、10分の1から40分の1程度にコストを抑えられます。
外為どっとコムのスプレッドは、業界でも最狭クラスに設定されています。
コストを最小限に抑えてFX積立を始めたい方には、外為どっとコムが最適です。
FX積立におすすめのFX口座
FX積立に対応しているおすすめのFX口座は次の2つです。
- 外為どっとコム
- SBI FXトレード
それぞれの特徴やメリットを詳しく解説します。
外為どっとコム
通貨ペア数 | 10種類 |
スプレッド(米ドル円) | 5銭(0.05円)※当ブログ(サイト)調べ |
最小取引単位 | 1通貨 |
レバレッジ | 最大3倍(個人の場合) |
積立頻度 | 毎日 毎週 毎月 |
公式サイト | 外為どっとコム |
関連記事 | 評判 |
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業界トップクラスのスプレッドやスワップポイントが設定されており、さらに最小1通貨から積立投資をスタートできます。
積み立てるタイミングを「毎日・毎週・毎月」の間隔で設定できるため、柔軟性にも優れています。
また、外為どっとコムは、スマートフォンアプリからFX積立ができる数少ないFX会社です。
外出中でも、手元のスマートフォンから資産の内訳や推移を確認できます。
最大3倍のレバレッジ(個人の場合)にも対応しているため、資金回転率を高めたい方にも最適です。
SBI FXトレード
通貨ペア数 | 9種類 |
スプレッド(米ドル円) | 5銭(0.05円) |
最小取引単位 | 1通貨 |
レバレッジ | 最大3倍 |
積立頻度 | 毎日 毎週 毎月 |
公式サイト | SBI FXトレード |
SBI FXトレードも、外為どっとコム並みの高水準なサービスを提供しています。
業界最狭水準のスプレッドや高額なスワップポイントを提示しており、外為どっとコムと比較しても、サービスの内容に遜色はありません。
外貨の買い増しや保有外貨の売却など、運用方針を柔軟に変更できるのが特徴です。
また、外為どっとコムにはない香港ドル円を取り扱っているため、この外貨に注目している方には、SBI FXトレードのほうが向いているでしょう。
外貨預金のまとめ
今回は、外貨預金をおすすめしない理由や、外貨預金の代替手段となり得る積立FXの特徴やメリットを紹介しました。
- 外貨預金とは、日本円を外貨に交換して銀行預金による利息を得る投資手法
- 高額な手数料や換金性の低さなど、外貨預金にはデメリットが多い
- 外貨預金の代わりとなるのがFX積立
- FX積立は、一定のタイミングで一定額の外貨を購入する投資手法
- FX積立には、手数料の安さや換金性の高さなどの、外貨預金のデメリットを解消できるメリットが多い
外貨を活用して投資を行いたい方は、デメリットの多い外貨預金よりも、豊富なメリットを持つ積立FXをおすすめします。
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