豪ドル円(AUD/JPY)の今後の見通し・予想は?現在のレートや変動要因を徹底解説
豪ドルは「オージー」の愛称で知られるオーストラリアの通貨です。
豪ドルはオーストラリアが鉄鉱石や石炭の輸出国であることから資源国通貨として知られ、こうした資源の輸出先である中国や日本との結びつきが強い国でもあります。
今回は豪ドルの現在のレートやレートの変動要因、過去の変動と原因、豪ドル円の今後の見通しなどについてまとめます。
- 豪ドルは日豪金利差やアメリカの急速な利上げにより円安豪ドル高となっている
- 豪ドル円は資源価格や中国の経済動向、オーストラリアの政策金利などによりレートが変動する
- ITバブル崩壊やリーマンショック、中国の景気減速、パンデミックなどで円高豪ドル安となった
- 円キャリートレードや世界景気の回復、日豪金利差の拡大などのより円安豪ドル高となった
- 資源価格の高騰や中国経済の拡大、政策金利の低下などで円安豪ドル高になる可能性がある
- 資源価格の下落や中国経済の縮小、政策金利の上昇などで円高豪ドル安になる可能性がある
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豪ドル/円現在の価格動向
2022年の初め、豪ドルは80円台前半で推移していました。
しかし、アメリカによる急速な利上げで金利が上昇するドルと低金利政策を続ける日本の金利差が大きく拡大し、円安ドル高が進行すると、豪ドル円相場も円安豪ドル高となりました。
そして、豪ドル円は80円台前半から一気に10円以上切り上げ、2022年4月には93円前後まで上昇しました。
この後、基本的には80円後半で推移しています。
2023年に入ると豪ドルでの利上げが落ちつき据え置きの回数が多くなった事や、中国経済の悪化懸念から買い勢力の勢いが弱まります。
しかし、2023年10月~2024年7月現在はリスクオン相場の影響で豪ドルの買いと円売りが加速し、上昇トレンドが形成されました。
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豪ドル円のレートの変動要因
豪ドル円のレートはどのような理由で変動するのでしょうか。
主な変動要因を3点とりあげます。
- 資源価格の動向
- 中国経済の動向
- オーストラリアの政策金利の動向
資源価格の動向
1つ目の変動要因は資源価格の動向です。
オーストラリアは鉄鉱石を主に中国に、石炭や天然ガスを主に中国や日本に輸出しています。
これらの鉱産資源の需要が増大すれば資源価格が上昇し、豪ドル価格も上昇することが見込まれます。
また、2022年2月のロシアによるウクライナ進攻により、各国が資源国であるロシアに経済制裁を行いました。
脱ロシアの流れが進んだこともあり、資源国であるオーストラリアが再評価されている状況です。
現在はイスラエルとイランの衝突による中東情勢悪化も懸念されているので、再度資源国通貨として買いが増す可能性もあるでしょう。
中国経済の動向
2つ目の変動要因は中国経済の動向です。
オーストラリアにとって中国は最大の貿易相手国です。
中国はオーストラリアから鉄鉱石などの鉱産資源を購入し、自国の経済発展を支えてきました。
したがって、中国経済が好調で鉄鉱石需要が高いほどオーストラリアの鉄鉱石輸出は好調となり、豪ドルを下支えします。
中国経済の好調・不調はオーストラリア経済や豪ドル円のレートに大きな影響を及ぼすといえるでしょう。
オーストラリアの政策金利の動向
3つ目の変動要因はオーストラリアの政策金利です。
2022年4月から6月のオーストラリアのCPI(消費者物価指数)は前年同期比6.1%と過去20年間で最も大きい上げ幅となりました。
中央銀行にあたるオーストラリア準備銀行(RBA)は段階的利上げをしています。(現在金利:4.35%)
2023年に入ってからは利上げを行わず据え置きも続いていましたが2023年後半のサプライズ的な利上げの実施により再度利上げが加速する方針も示されました。
しかし、2024年7月時点での見通しでは、インフレ改善や経済悪化リスクから、早急に利下げ転換される可能性も示唆されています。
豪ドル円のこれまでの変動とその原因
豪ドル円はこれまでどのように変動してきたのでしょうか。
順を追って変動と原因について解説します。
- 2000年~2001年:ITバブルの崩壊とアメリカ同時多発テロ
- 2002年~2007年:円キャリートレード
- 2008年~2009年:リーマンショック
- 2009年~2014年:世界景気の回復と日銀の「異次元緩和」
- 2015年~2020年:中国の景気減速・新型コロナウイルスの流行
2000年~2001年:ITバブルの崩壊とアメリカ同時多発テロ
1990年代後半、豪ドル円は1豪ドル=80円前後で推移していました。
ITバブルが終わりを迎えた2000年以降、豪ドル円は70円を下回ることが多くなり、2000年後半には一時、1豪ドル=56円付近まで下落します。
2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生すると豪ドル円も大きく下落し、再び1豪ドル=56円付近まで下落しました。
2002年~2007年:円キャリートレード
円キャリートレードとは円借り取引のことで金利の低い円で資金を借り入れ、その資金を外貨に換えて投資に充てる取引手法のことです。
この取引では円を売り、欲しい外貨と交換する取引が実行されるため円安方向に為替レートが動きやすくなります。
交換する外貨が豪ドルであれば、円を売って豪ドルを買うことになるので豪ドルが高くなりやすいといえます。
世界経済が回復した2002年以降、オーストラリアの政策金利は徐々に上昇し、リーマンショック直前には7.25%に達しました。
その間、日本は「ゼロ金利政策」をとっていたためオーストラリアとの金利差は大きく、円キャリートレードが盛んであったことから円売り・豪ドル買いの傾向が強まります。
ついに、2007年後半には1豪ドル=100円を突破する状況となりました。
2008年~2009年:リーマンショック
2008年9月、アメリカの有力投資銀行の一つであるリーマンブラザーズ社が破綻しました(リーマンショック)。
アメリカで住宅バブルがはじけ、低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)の支払が滞り、リーマンブラザーズ社は約6,000億ドルもの負債を抱え倒産したのです。
そして、リーマンブラザーズ社の破綻は大手金融機関の経営に大きなダメージを与え、金融不安が発生します。
投資家は一斉に資金を引き揚げ、株式市場は大暴落しました。
景気の先行きを悲観した投資家は豪ドルを一斉に売り、円に交換したため(円キャリートレードの巻き戻し)豪ドルは1豪ドル=100円付近から一気に50円台後半まで暴落します。
2009年~2014年:世界景気の回復と日銀の「異次元緩和」
リーマンショックによる打撃から回復するため、RBAは政策金利を7.25%から3%まで一気に引き下げました。
しかし、それでも低金利政策を続ける日本との金利差があったため、豪ドル円は極端に低下せず、2009年後半には1豪ドル=80円前後まで回復します。
豪ドルが下落しなかった背景にはリーマンショック後の世界経済がある程度回復したことがあります。
一方、日本銀行は2013年から「異次元緩和」と称する「量的・質的金融緩和」を実行し低金利政策を維持しました。
その結果、オーストラリアと日本の金利差は開いたままとなり、2015年まで円安豪ドル高の展開となりました。
2015年~2020年:中国の景気減速・新型コロナウイルスの流行
2015年以降、豪ドル円は下落傾向をたどりますが、その理由として考えられるのは中国の景気減速です。
オーストラリア経済は鉄鉱石や石炭の輸出によって支えられていますが、最大の貿易相手国である中国の景気が減速すると鉄鉱石や石炭の需要が弱まり価格が低下します。
その影響で豪ドルの価値が下落し、豪ドル円のレートも下落しました。
2020年3月に新型コロナウイルスのパンデミックが発生すると豪ドル安が一気に進み、60円付近まで暴落します。
しかし、暴落は比較的短期間で収まり、2020年後半には70円台まで回復しました。
資源国通貨である豪ドルは世界経済の動向に敏感で、経済的なニュースや貿易統計、要人発言などにより大きく変動します。
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豪ドル円の今後の見通し・予想
豪ドル円は今後どのように推移するのでしょうか。
豪ドル円の動向に影響を与える事柄についてまとめます。
- 資源価格の動向
- 中国経済の動向
- 政策金利の動向
資源価格の動向
資源価格の動向は豪ドル円の見通しに大きな影響を与えます。
オーストラリアは先進国でありながら鉄鉱石や石炭・農作物の輸出によって国の経済が成り立っています。
自国の工業生産力は他の先進国よりも高くないため、自国消費量以上の資源を外国に販売することで利益を上げているのです。
それゆえ、資源価格が下落するとオーストラリア経済が大きく落ち込み、豪ドル円のレートも下落しがちです。
一方、世界経済が好調で資源価格が上昇すれば、オーストラリア経済も好調となり豪ドル円のレートは上昇しやすくなります。
中国経済の動向
中国経済の動向も豪ドル円の見通しに大きな影響を与えます。
中国はオーストラリアの最大の貿易相手国であり、鉄鉱石や石炭などの大量消費国です。
中国経済が落ち込めば、オーストラリアから鉄鉱石・石炭を購入しなくなるためオーストラリア経済は不調となります。
他方、中国経済が好調であれば資源需要が増加するためオーストラリア産資源の購入量が増加し、オーストラリア経済も好調となります。
中国経済の動向は豪ドル円のレートを占ううえで一つのバロメーターとなるでしょう。
政策金利の動向
政策金利の動向も非常に重要です。
かつて、オーストラリアの政策金利が高かったころは、それにつられて円キャリートレードが盛んになり豪ドル高につながりました。
2023年まで、RBAはインフレに対応するため金利を急速に引き上げ、日本の政策金利との差が拡大しました。
2024年3月に日本はマイナス金利を解除していますが、オーストラリアでは利下げに踏み切る可能性が高く、金利差は縮小する見通しです。
また、ウクライナ戦争や中東情勢悪化のような国際的な有事が発生すると「有事の円買い」が起き、円高相場になる可能性も否定できません。
金利差は非常に重要ですが、それ以外の要因と組み合わせて考えたほうがよいでしょう。
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2024年7月現在、オーストラリアの政策金利は4.35%で日本の政策金利は0.10%ですので、金利差は4.25%です。
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豪ドル円の予想・見通しまとめ
今回は豪ドル円の予想・見通しについてまとめました。
- 豪ドルは日豪金利差やアメリカの急速な利上げにより円安豪ドル高となっている
- 豪ドル円は資源価格や中国の経済動向、オーストラリアの政策金利などによりレートが変動する
- ITバブル崩壊やリーマンショック、中国の景気減速、パンデミックなどで円高豪ドル安となった
- 円キャリートレードや世界景気の回復、日豪金利差の拡大などのより円安豪ドル高となった
- 資源価格の高騰や中国経済の拡大、政策金利の低下などで円安豪ドル高になる可能性がある
- 資源価格の下落や中国経済の縮小、政策金利の上昇などで円高豪ドル安になる可能性がある
オーストラリア経済は資源の輸出によって支えられているため、世界経済、特に中国経済と強く結びついています。
世界経済が好調なときは豪ドル高になりやすく、不調になれば豪ドル安になりやすいといえるでしょう。
豪ドル円の組み合わせで考えるなら、両国の金利差が重要な要素となり、金利差が開くほど円安豪ドル高になりやすい展開となります。
そして、豪ドルはボラティリティの高い通貨として知られていますので、取引する場合は金利の高さだけに目を奪われるのではなく、豪ドルの特性を十分理解して取引したほうがよいでしょう。
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