IPOとは?当選率やメリット・デメリットを徹底解説!
株式投資をしている方は「IPO銘柄」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
IPO銘柄は、特徴や売却のタイミングを理解することで比較的簡単に利益を出すことができ、初心者から上級者まで人気の銘柄となっています。
本記事では、IPOとはどういった銘柄を指し、どのような特徴があるのか紹介するとともに、実際の取引方法から注意点まで解説していくので興味のある方はぜひチェックしてください。
- IPOとは新規公開株のことを指す
- IPO銘柄を購入するには抽選に申し込まなければいけない
- IPO銘柄は上場直後に高騰する可能性が高い
- IPOの当選確率は平均1%ほど
- SBI証券はIPO銘柄の97%を取り扱っている
SBI証券は、IPO銘柄の約97%を取り扱っており上場した銘柄は平均して40%以上の値上がりを記録しています。
豊富な取り扱い数と高い値上がり率を誇るので、IPO用の証券会社をお探しの方SBI証券の公式サイトから詳細をご確認ください。
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IPOとは
IPOとは、Initial Public Offeringの略称で「新規公開株」及び取引所への上場を意味する言葉です。
未上場の企業が株式を発行し証券取引所位へ上場することを指し、一般の投資家でも証券取引所を介して自由に売買できるようになります。
IPOは資金調達及び認知向上のために行われる
企業がIPOを行う大きな理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、新規事業や事業拡大用の資金調達です。
企業は、上場に際して株式を発行し、投資家に購入してもらうことで多額の資金調達を行います。
株式を100万株発行し1株あたり100円の値が付いた場合→100万(株)×100円=1億円
こうして集めたお金は返済の義務がないため、企業側は安心して資金を運用できます。
2つ目は、認知向上のためです。
証券取引所への上場は、成長を見込まれる企業や実績のある企業のみとなっているため、上場することで企業価値を高めると共に信頼のある企業としての認知を獲得できます。
認知を得ることで銀行からの融資を受けやすくなったり、取引先の拡大に繋がったりするため企業は上場を行います。
IPO銘柄を取引するメリット
- 高いリターンを狙える
- 購入手数料が無料
高いリターンを狙える
1つ目のメリットは、高いリターンが狙える点です。
IPO銘柄は、上場後に価格が高騰する傾向が非常に強く、初値で売却すれば高確率で利益を出すことができます。
順位 | 銘柄名 | 価格 | 初値 | 騰落率 | 初値売り利益 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | INFORICH | 4,600円 | 10,510円 | 128.5% | 591,000円 |
2位 | ウェルプレイド・ライゼスト | 1,170円 | 6,200円 | 430.0% | 503,000円 |
3位 | ANYCOLOR | 1,530円 | 4,810円 | 214.4% | 328,000円 |
4位 | イーディーピー | 5,000円 | 8,200円 | 64.0% | 320,000円 |
5位 | アイズ | 2,200円 | 5,160円 | 134.6% | 296,000円 |
上記の表は2022年に上場したIPO銘柄の上昇ランキングです。どの銘柄も公募価格を大幅に上回っており高い利益を出していることがわかります。 ※初値売り利益=「初値売り利益」は初値で売った場合に得られる利益の額を算出したものです。
この売買は、初値を付けた段階で売却するだけなので高度なトレードスキルなどが必要なく、初心者でも利益を出しやすく多くの投資家に人気となっています。
購入手数料が無料
2つ目のメリットは、購入手数料が無料という点です。
IPO銘柄を購入する際は手数料が発生しないので、通常の取引よりもお得に株式の購入ができます。
ただし、売却する際は手数料が発生するので頭に入れておいてください。
SBI証券は、国内株式の個人シェアNO.1の証券会社です。IPO銘柄の取り扱い数に加えてその他サービスも充実しているので、複数口座を持つ必要もありません。
サービスに関して興味のある方は、SBI証券の公式サイトにてご確認ください。
IPO申し込み方法
ここでは、IPOに参加するための手順を流れとともに解説していきます。
- ブックビルディングに申し込む
- 発行価格の決定・抽選開始
- 当選発表・購入の意思表示
- 取引所へ上場(売却可能となる)
ブックビルディングに申し込む
IPOに参加するにはまずブックビルディングに参加しなければいけません。
ブックビルディングとはIPO銘柄の発行価格を決める方法の1つで、購入希望者は購入希望株数と金額を申告しなければいけない。
写真のように、発行価格や申込単位が銘柄ごとに決まっているので、条件を確認して指定期間内に申し込みを行います。
ブックビルディングに申し込みしなければ抽選に参加できないので、好みの銘柄がある場合は期間内に申し込みをしてください。
発行価格の決定・抽選開始
ブックビルの期間が終了すると発行価格と合わせて抽選が開始されます。
このとき、自分が申請した株数を購入できるだけの買付余力がなければ抽選から外れてしまうので、ブックビル期間が終了するまでに資金を入金するようにしてください。
また、買付余力が購入価格ギリギリの場合、発行価格が高くなったときに抽選から外れる可能性もあるので、買付資金は多めに入れておくのがおすすめです。
当選発表・購入の意思表示
抽選が完了したら証券会社の公式サイトにて結果発表が行われます。
当選者は、購入するか否かを選択する権利が与えられるので所定の期限内に意思表示をしてください。
画像のように全てを購入することも辞退することも可能なので、状況に応じて購入の意思表示をしてください。
ただし、指定期限内に意思表示が行われなかった場合は強制的に辞退扱いになるので注意が必要です。
取引所へ上場(売却可能となる)
購入意思表示期限を過ぎると買付が実施され、証券口座へ株式が反映されます。
証券口座への反映は口座の種類によって変化しますが、上場当時には全ての口座で株式が反映され取引所が開いた瞬間から売買可能となります。
画像のように上場直後は価格が高騰しやすいので、すぐに売却すると高確率で利益を狙うことができます。
SBI証券は、簡単3ステップでIPO抽選に申し込みができます。難しい操作などなく初心者でも気軽に申し込みができるので、興味がある方はSBI証券の公式サイトにて詳細をご確認ください。
IPO当選確率
IPOの当選確率は、平均して1〜2%と言われています。
人気の銘柄になるとさらに当選確率が下がる場合もあるので、簡単には当たらないと思っておいた方が良いでしょう。
ただし、当選確率を上げる方法もあるのでここでは3つの方法について解説していきます。
- SBI証券を利用する
- 口座開設者数の少ない証券会社を利用する
- 複数の口座から申し込みをする
SBI証券を利用する
1つ目の方法は、SBI証券を利用することです。
2022年(3月通期)に扱った銘柄数比較
証券会社名 | 引受社数 | 関与率 |
---|---|---|
SBI | 117 | 97.5% |
日興 | 76 | 63.3% |
みずほ | 75 | 62.5% |
楽天 | 70 | 58.3% |
野村 | 62 | 51.7% |
SBI証券は、IPO銘柄の9割以上を取り扱っており業界でも実績NO.1なので、IPOに参加する際は欠かせない証券会社と言えます。
取り扱い数が多いということはそれだけチャンスがあるということなので、銘柄関係なく当選確率を上げたい場合はSBI証券がおすすめです。
口座開設者数の少ない証券会社を利用する
2つ目の方法は、口座開設者数の少ない証券会社を利用することです。
IPOで発行される株式の数は決まっているので、ライバル(口座開設者数)が少ない方が必然的に当選確率が上がります。
証券会社 | 口座開設数 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|
いちよし証券 | 15.6万 | 未公表(5) | 32(3) |
水戸証券 | 17.4万 | 未公表 | 未公表 |
東洋証券 | 19.4万 | 未公表 | 未公表 |
岡三オンライン | 23.6万 | 45(0) | 34(0) |
アイザワ証券 | 24.6万 | 10(0) | 9(1) |
岩井コスモ証券 | 41.5万 | 41(0) | 43(0) |
GMOクリック証券 | 44.7万 | 1(0) | 0(0) |
ただし、口座開設数が少なくてもIPOの取り扱いが少ない証券会社もあるので、利用する際は公式サイトなどで確認したうえで利用するようにしてください。
複数の口座から申し込みをする
3つ目の方法は、複数の口座から申し込みをすることです。
IPOは抽選で購入者が決まるので確率を上げるためには申し込みの数を増やすのが一番現実的です。
申し込みの数が増えれば必然的に当選確率は上がるので、少しでも確率を上げたい場合は複数の証券会社から申し込みを行うと良いでしょう。
SBI証券は、IPO銘柄のほぼ全てを取り扱っているためIPO投資には最適の証券会社です。
他社では取り扱いがないようね銘柄まで幅広く取り扱っているので、興味のある方はSBI証券の公式サイトをご確認ください。
IPOで注意すること
比較的簡単に利益を狙えるIPOですが、注意点もあるので解説していきます。
- 価格変動により損失が出る場合がある
- 申し込みから購入まで資金が拘束される
- 多額の資金が必要
価格変動により損失が出る場合がある
1つ目の注意点は、価格変動による損失リスクがある点です。
IPO銘柄は、上場直後に高騰することが多いですが、その後は右肩下がりの値動きをすることがほとんどです。
発行価格よりも高値で売却できれば損失にはなりませんが、タイミングを逃し発行価格よりも値下がりしてしまうと損失になるのでこの点は注意しなければいけません。
申し込みから購入まで資金が拘束される
2つ目の注意点は、購入まで資金が拘束される点です。
ブックビルディングに申し込む際は、買付余力がなければ抽選に参加できないので、申し込みをしてから当選結果がわかるまで資金を動かせません。
抽選で当選すれば問題ありませんがIPOの当選確率は1〜2%なので、ほとんどの銘柄で無駄に資金を拘束されることになります。
長期間当選しなかった場合、普通に運用していた方が利益が出ていたというケースもあるのでこの点を頭に入れてIPOに参加するようにしてください。
多額の資金が必要
3つ目の注意点は、多額の資金が必要になる点です。
すでに上場済みの株式であれば100円単位から売買できますが、IPO銘柄は基本的に1単元(100株)ごとの注文となるので資金の少ない人は参加しづらくなっています。
例えば、1株1,000円の銘柄を1単元(100株)購入する場合、最低でも10万円用意しなければいけません。
このように、IPOでは必要最低金額が通常よりも高くなってしまうので、この点は頭に入れておくようにしてください。
SBI証券は、業界最安水準の手数料を誇るため、多額の取引もコストを抑えて利用できます。
手数料に関する詳細は公式サイトに詳しく記載されているので興味のある方は、SBI証券の公式サイトをご確認ください。
IPOに関するQ&A
IPOに関してよくある質問を3つまとめたのでそれぞれ解説していきます。
- 抽選方法によって当選確率に差はありますか?
- 証券会社によって当選確率は変わりますか?
- 申し込みのタイミングによって当選確率は変わりますか?
抽選方法によって当選確率に差はありますか?
IPOの当選確率は、抽選方法によって大きく変わります。
まず、抽選方法には「完全平等抽選」「優遇抽選」「店頭配分」の3つがあります。
このうち完全平等抽選は、申込者全員が平等に抽選に参加することになるので完全に運となり当選確率に差はありません。
しかし、優遇抽選と店頭配分は、証券会社のさじ加減によって当選しやすい人が決まるので、当選確率を上げるには自分に合った抽選方法を選ぶ必要があります。
優遇抽選及び店頭配分は、証券口座にたくさんの資産を預けている人や長年利用している人が優遇されるため、これに該当する人は上記2つの抽選方法で申し込むと良いでしょう。
逆に、口座開設をしたばかりの方や資産がそれほど多くない方は、完全平等抽選の方が確率が高くなるので、こちらで申し込むようにしてください。
証券会社によって当選確率は変わりますか?
IPOの当選確率は、証券会社によって変化しその理由は大きく2つに分けられます。
1つ目は、抽選方法です。
IPOの抽選は証券会社ごとに抽選方法が異なり、分配される株数なども証券会社によって変化します。
先述したように、抽選方法によって当選確率は変化するので、証券会社を選ぶ際は抽選方法を確認したうえで利用しなければいけません。
2つ目は、企業から分配される株式の数です。
企業が上場する際は、主幹事証券会社と呼ばれる証券会社が上場手続きのサポートなどを行います。
そして、サポートをする見返りとして企業が発行する株式の大部分を主幹事証券会社が受け取ります。
他の証券会社よりも多くの株式を受け取った主幹事証券会社は、当選数が多くなるので必然的に当選の確率も高くなります。
そのため、抽選方法同様に利用している証券会社が主幹事証券会社であるか確かめておくのも重要です。
申し込みのタイミングによって当選確率は変わりますか?
IPOでは、申し込みのタイミングによって当選確率が変わることはありません。
期間内であればいつ申し込みしても変化はないので、指定の期間を過ぎないように申し込みをしてください。
SBI証券は、IPOへの申し込み方法から当選株の購入方法まで公式サイトで詳しく解説しています。IPOに関する詳細を知りたい方は、SBI証券の公式サイトをチェックしてください。
IPOにおすすめの証券会社
IPOにおすすめの証券会社3選を紹介していきます。
SBI証券
名称 | SBI証券 |
取扱銘柄 | 国内株式 外国株式(米国など9か国) 投資信託 FX 債券 金・プラチナ 先物オプション取引 など |
投資信託取り扱い数 | 2691本 |
最低取引株数 | 1株(S株) |
取引手数料(国内株式現物取引アクティブプラン) | 0円~(1日の約定代金が100万円以内の場合) |
IPO取り扱い数(2022年通期) | 117本 |
スマホアプリ | あり |
公式サイト | SBI証券の公式サイト |
SBI証券は、IPOの取り扱い数業界NO.1の証券会社です。(2022年時点)
2022年にIPOにより上場した97.5%に関与しており、他の証券会社と比較しても圧倒的な数を取り扱っています。
先述の通り、取り扱い数が多いほど当選の確率が高くなるので、IPO銘柄狙いの方におすすめです。
また、SBI証券ではIPO銘柄を空売りできるサービスを提供しているので、IPOに当選しなかった場合でも利益を狙うことができます。
他社ではこういったサービスを提供しているところも少ないので、トレード(空売り)などで利益を狙える方にもお勧めできる証券会社です。
SBI証券の空売りサービスやIPOに関する情報は公式サイトから確認できるので、興味のある方はSBI証券の公式サイトをご確認ください。
楽天証券
名称 | 楽天証券 |
取扱銘柄 | 国内株式 外国株式 投資信託 FX 債券 金・プラチナ 先物オプション取引 CFD など |
投資信託取り扱い数 | 2,641本 |
最低取引株数 | 100株 |
取引手数料 | 0円~(1日の約定代金が100万円以内の場合) |
IPO取り扱い数 | 70本 |
スマホアプリ | あり |
公式サイト | 楽天証券公式サイト |
楽天証券は、IPOの抽選を完全平等抽選を行なっているので、資産や利用歴などに関係なく抽選に参加できます。
投資を始めたばかりで資金の少ない方や、口座開設をしたばかりの方でも当選の確率が平等に用意されているのでこの点は大きなメリットになります。
また、楽天証券は業界最安クラスの手数料で取引できるので、この点も魅力のポイントです。
この他にも、便利なポイント制度や手数料優遇制度などがあるので、興味のある方は楽天証券の公式サイトで確認してください。
松井証券
証券会社名 | 松井証券 |
取扱銘柄 | 現物取引 単元未満株 信用取引 米国株取引 投資信託 先物OP |
投資信託取扱数 | 1600本 |
最低取引株数 | 100株 |
取引手数料 | 現物取引:0円~ 単元未満株:約定代金×0.5%(税込0.55%) 米国株:約定代金×0.45% 投資信託:無料 |
IPO銘柄取り扱い数 | 50本 |
スマホアプリ | あり |
公式サイト | 松井証券の公式サイト |
松井証券は、IPOの抽選は70%以上が完全平等抽選で、残りは優遇抽選や店頭配分で抽選が行われます。
完全平等抽選と違い資産や利用歴などによって抽選が優遇されるので、条件を満たせる方には松井証券がおすすめです。
また、松井証券のIPOでは、当選後の入金で良いので他の証券会社と違い資金の拘束期間がありません。
資金が拘束されない分、複数の銘柄に同じタイミングで申し込みできるので、当選の確率も高くなると言えるでしょう。
さらに、25歳以下であれば売買手数料は一切発生しないので、IPO銘柄の売却で得た利益を手元に多く残すことが可能です。
手数料体系は年齢や取引額によって変化するので、興味のある方は松井証券の公式サイトからご確認ください。
IPOのまとめ
IPO銘柄とはなにか?また、抽選方法や注意点について解説しました。
- IPOとは新規公開株のことを指す
- IPO銘柄を購入するには抽選に申し込まなければいけない
- IPO銘柄は上場直後に高騰する可能性が高い
- IPOの当選確率は平均1%ほど
- SBI証券はIPO銘柄の97%を取り扱っている
IPO銘柄は、当選すれば高確率で利益を狙えるので初心者にもおすすめできる投資法です。
上場する銘柄を見ることで最近のトレンドや、今後成長の見込みがある産業などの傾向も掴めるので、IPO銘柄のチェックとともに情報をチェックしておきましょう。
SBI証券は、公式サイトに新規上場する企業の情報が公開されているので、興味のある方はSBI証券の公式サイトをチェックしてみてください。