株式市場の取引時間は?時間外取引や注文できる時間を徹底解説
株式投資を始める前に、取引時間を確認しておく必要があります。
取引可能な時間帯が仕事時間と重なっていれば、落ち着いて投資するのは難しいでしょう。
この記事では、国内株と海外株の取引時間を詳しく解説します。
さらに、ネット証券が取り入れている時間外取引(PTS)についても、わかりやすく解説するのでぜひ参考にしてください。
- 株式投資の取引時間は証券会社ごとに異なる
- 日本には4つの証券取引所(東証・名証・福証・札証)がある
- 米国株の取引時間は23:30~翌日6:00
- ネット証券によっては「時間外取引(PTS)」が利用できる
- 株式投資を始めるなら取り扱い銘柄が豊富なSBI証券が最適
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株式投資の取引時間
国内で株式投資を行う場合、証券取引所ごとに取引時間が決まっています。
証券取引所ごとの取引時間 | 前場 | 後場 |
---|---|---|
東京証券取引所 | 9:00~11:30 | 12:30~15:00 |
名証・福証・札証 | 9:00~11:30 | 12:30~15:30 |
いずれの証券取引所でも「11:30〜12:00」は昼休憩として取引がストップし、土日祝日も休場となります。
さらに、年末年始は12月31日~1月3日まで休場となるので注意が必要です。
取引できるのは、基本的に平日の上記時間帯のみと理解しておきましょう。
日本の株式市場の種類
日本には、以下4つの証券取引所があります。
- 東京証券取引所(東証)
- 名古屋証券取引所(名証)
- 福岡証券取引所(福証)
- 札幌証券取引所(札証)
証券取引所ごとの違いや特徴について、それぞれ詳しく確認していきましょう。
東京証券取引所(東証)
東京証券取引所は日本最大の証券取引所でありながら、世界3大証券取引所の一つとして世界中から注目されています。
日本で企業が上場すると話題になったら、ほとんどが東証への上場と考えて良いでしょう。
東証は2022年4月4日をもって市場区分を変更し、現在では以下3つの市場に分かれています。
- プライム
- スタンダード
- グロース
株主数や流通株式数、株式時価総額などの条件によって上場できる市場が異なります。
プライムへの上場には、800名以上の株主や株式時が総額100億以上といった厳しい条件をクリアしなければなりません。
また、ニュースなどでよく耳にする「TOPIX」は、東証が算出する株価指数のことです。
TOPIX(東京証券株価指数)は、東証プライムに上場する全銘柄を指数化することで株式市場全体の動きを表しています。
このように国内株式市場を牽引する東証に上場することは、企業としての価値を高め投資家から信頼されやすくなるのです。
名古屋証券取引所(名証)
名古屋証券取引所は、東証に次いで歴史ある証券取引所です。
名証には以下3種類の市場があり、企業の大きさによって上場する市場は異なります。
- プレミア
- メイン
- ネクスト
東海圏中心で実績のある企業は「プレミア」もしくは「メイン」に上場し、成長が期待される新興企業は「ネクスト」への上場が一般的です。
東証に比べると売買高は低いですが、地元市域に寄り添ったサポートなどの投資家向け広報サービスが充実しています。
福岡証券取引所(福証)
福岡証券取引所に上場する企業は、九州や山口県を拠点にする企業がほとんどで、以下2種類の市場に分かれています。
- 本則市場
- Q-Board
「本則市場」には実績ある企業が上場し、「Q-Board」は今後の成長が期待できる企業が上場。
現在の「Q-Board」はIPO取引を中心とする企業が多く、九州地区の産業発展に大きく貢献しています。
札幌証券取引所(札証)
札幌証券取引所に上場する企業のほとんどは、北海道に拠点を置いています。
札証には2種類の市場があり、それぞれ条件を満たした企業が上場できる仕組みです。
- 本則市場
- アンビシャス
「本則市場」は実績ある企業が上場し、「アンビシャス」は今後の成長が期待される新興企業が上場。
ただし、札証に上場する企業は「本則市場」と「アンビシャス」を合わせても100社に満たず、取引が成立しにくくなっています。
海外の取引時間
海外の取引時間を日本と比較すると、以下のような違いがあります。
アメリカ(ニューヨーク)の取引時間 | 【現地時間】9:30~16:00 【日本時間】23:30~翌日6:00 【サマータイム期間】22:30~翌日5:00(日本時間) ※サマータイム期間:3月第2日曜日~11月第1日曜日 |
日本(東証)の取引時間 | 【前場】9:00~11:30【後場】12:30~15:00 |
米国株の取引はアメリカの市場が開いている時間に行うため、日本時間の夜中から翌朝にかけてが取引時間となります。
日中は仕事で日本株の取引ができない方でも、米国株であれば仕事終わりの時間を活用して取引できるでしょう。
株式投資の注文時間
株取引は証券会社が開いている時間帯にしか行われませんが、注文自体はネット証券なら24時間可能です。
店舗型の総合証券会社の中にもオンライントレードを採用し、いつでも注文できる場合があります。
ただし、総合証券会社のオンライントレードは注文時間が決められているケースが多いので、24時間いつでも注文したい場合にはあまりおすすめできません。
ネット証券の多くが土日祝日を含む24時間注文に対応しているので、自由な時間に取引したい方はネット証券を検討しましょう。
時間外取引(PTS)とは
ネット証券によっては、時間外取引(PTS)という取引方法を利用できます。
- 朝から深夜まで取引可能
- 取引手数料が割安
- 重要な指標の発表直後に取引できる
時間外取引(PTS)の特徴について、詳しく確認していきましょう。
朝から深夜まで取引可能
時間外取引(PTS)最大の特徴は、朝から深夜まで取引できることです。
細かい取引時間は証券会社ごとに異なりますが、SBI証券なら以下の時間帯に取引できます。
デイタイムセッション(昼間取引) | 8:20~16:00 |
ナイトタイムセッション(夜間取引) | 16:30~23:59 |
朝8:20から夜は23:59までの長時間にわたって、国内株式をリアルタイムで取引可能です。
日中が忙しい方でも、夕方から夜にかけての時間帯ならゆとりをもって取引できるでしょう。
時間外取引(PTS)に興味のある方はSBI証券の公式サイトをチェックしてみてください。
取引手数料が割安
通常の取引よりも手数料が安いのも、時間外取引(PTS)の特徴です。
SBI証券の取引手数料を「時間外取引(PTS)」と「通常取引」で比較してみましょう。
1注文の約定代金 | 時間外取引(PTS) (デイタイムセッション) | 通常取引 (スタンダードプラン) |
---|---|---|
~5万円 | 47円(税込51円) | 50円(税込55円) |
~10万円 | 86円(税込94円) | 90円(税込99円) |
~20万円 | 100円(税込110円) | 105円(税込115円) |
~50万円 | 238円(税込261円) | 250円(税込275円) |
~100万円 | 462円(税込508円) | 487円(税込535円) |
~150万円 | 553円(税込608円) | 582円(税込640円) |
~3,000万円 | 876円(税込963円) | 921円(税込1,013円) |
3,000万円超 | 924円(税込1,016円) | 973円(税込1,070円) |
時間外取引(PTS)の方が約5%安く取引できるため、手数料分の利幅が大きくなり、投資効率アップにつながるでしょう。
さらに、ナイトタイムセッション(夜間取引)は手数料無料となるので、とてもお得です。
重要な指標の発表直後に取引できる
時間外取引(PTS)では、重要な指標の発表直後に取引できることも大きなメリットの一つです。
通常取引の場合、時間外に重要なニュースや指標が発表されても取引することはできず、チャンスを逃したり、場合によっては損失を拡大させたりするケースがあります。
例えば、日経平均株価が不安定なときは、夕方や夜のニュースで翌日の株価が変動することもあります。
時間外取引(PTS)なら、夕方や夜のニュースを受けてすぐに取引できるため、投資機会を逃す心配はないでしょう。
日経平均先物とは
日経平均先物とは、日経平均株価(日経225)を対象とした株価指数の先物取引です。
日経平均株価は東証プライムに上場する銘柄のうち、代表する225銘柄の株価を平均して算出する株価指数を指しています。
先物取引とは、あらかじめ決めた期日に特定の商品をあらかじめ決めておいた価格での売買を約束する取引です。
つまり、日経平均先物は複数の銘柄によって算出される株価指数への投資なので、個別株を選ぶ必要がなく、急暴落の心配も少ないでしょう。
さらに、先物取引は上がるか、下がるかを予想する投資になるため、買い注文だけでなく売り注文からもエントリーできるのが特徴です。
時間ごとの相場の動き
時間帯ごとに相場の動きをまとめると、以下のようになります。
9:00〜9:30 | 前日の取引終了後に出た材料で取引するため、1日の中でもっとも値動きが激しい |
9:30〜10:00 | 最初の30分を踏まえて売買が行われ、比較的激しい値動きが続く |
10:00〜11:00 | 10時半になると中国の取引所がオープンするため、一部の銘柄が大きく値動きする場合がある |
11:00〜11:30 | 11:15を過ぎると流動性が低下するので、その前に値動きが大きくなる傾向にある |
12:30〜13:30 | 後場がスタートすると、昼休憩の時間に売買するサラリーマンが増えるため活発になる |
13:30〜14:30 | 13時ごろから値動きは落ち着き、材料がなければ大きな変動はない |
14:30〜15:00 | 利益を少しでも増やして終了したいと考える人が増え、値動きが活発になる |
取引がスタート直後は前日のニュースなどを踏まえて取引が行われるため、1日の中でもっとも活発に価格が変動します。
その後、11:30にかけて少しずつ値動きは緩やかになり、サラリーマン投資家が参入する後場スタート直後は、再び激しい価格変動が起こるのです。
13時を過ぎると価格変動は落ち着き、14:30ごろまではしばらく安定します。
14:30を過ぎた頃から利益を少しでも増やして終了したいと考える人が増え、活発な値動きが予想されるでしょう。
おすすめの証券会社
これから投資を始めるなら、以下3つのネット証券がおすすめです。
それぞれの特徴とおすすめポイントについて、詳しく解説します。
SBI証券
証券会社 | SBI証券 |
---|---|
取扱商品 | ・国内株式 ・外国株式 ・投資信託 ・債権 ・FX ・先物オプション ・CFD ・金、銀、プラチナ ・NISA ・つみたてNISA ・iDeCo |
手数料(現物国内株) | 55円〜1,070円 |
投資信託 | 2,705本 |
外国株 | 9カ国 |
公式サイト | SBI証券の公式サイト |
詳細 | SBI証券の評判 |
SBI証券は取り扱っている金融商品が多く、銘柄数もネット証券トップクラス。
特に外国株の取り扱い銘柄が充実しており、米国や中国に加えてインドネシアやシンガポールなど9カ国の銘柄を取り扱っています。
米国株だけでも6,000銘柄以上を取り揃え、人気銘柄はもちろんマイナーな銘柄にも投資可能です。
さらに、取引手数料は業界最安水準なので、コストを最小限に抑えられます。
コストを抑えてさまざまな銘柄に投資するなら、SBI証券が最適です。
楽天証券
証券会社 | 楽天証券 |
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取扱商品 | ・国内株式 ・外国株式 ・投資信託 ・債権 ・FX ・先物オプション ・CFD ・金、銀、プラチナ ・資産運用サービス ・バイナリーオプション ・NISA ・つみたてNISA ・iDeCo |
手数料(現物国内株) | 55円〜1,070円 |
投資信託 | 2,652本 |
外国株 | 6カ国 |
公式サイト | 楽天証券の公式サイト |
楽天証券もSBI証券に次ぐ取り扱い銘柄を誇るネット証券です。
投資信託の取り扱い本数も2,652本を誇り、投資スタイルに合わせた銘柄を選べます。
さらに、楽天証券と楽天銀行を連携させて利用すると、楽天銀行の金利が通常の5倍に。
楽天会員のステージがアップすることでポイントが貯まりやすくなり、貯まったポイントを投資に再利用できます。
ポイントを貯めながらお得に投資を始めるなら、楽天証券がおすすめです。
LINE証券
証券会社 | LINE証券 |
---|---|
取扱商品 | ・国内株式 ・投資信託 ・IPO ・FX ・CFD ・つみたてNISA ・iDeCo |
手数料(現物国内株) | 55円〜1,070円 |
投資信託 | 33本 |
外国株 | なし |
公式サイト | LINE証券の公式サイト |
LINE証券は取り扱い銘柄が少ないため、投資初心者でも銘柄を選びやすいのが特徴です。
さらに、スマホアプリLINEから口座開設し、銘柄選びから取引までスマホ一つで完結。
取引画面もシンプルな設計になっているため、操作方法が難しくて悩む心配もないでしょう。
投資初心者の方やスマホで手軽に投資したい方は、LINE証券をご検討ください。
株式市場の取引時間まとめ
この記事では「株式投資の取引時間」について詳しく解説しました。
日本の証券取引所は9:00から取引がスタートし、11:30〜12:30の昼休憩を挟み東証なら15:00、その他の証券取引所なら15:30まで取引可能。
一方、海外の証券取引所とは時差があるため、取引時間が異なります。
アメリカ(ニューヨーク)の証券取引所の場合、日本時間の23:30~翌日6:00まで取引できます。
さらに、証券会社によっては時間外取引(PTS)に対応しており、朝から夜間まで取引可能です。
株式投資の取引時間は証券会社によっても異なるので、自分の取引時間に合わせた証券会社を選びましょう。
- 株式投資の取引時間は証券会社ごとに異なる
- 日本には4つの証券取引所(東証・名証・福証・札証)がある
- 米国株の取引時間は23:30~翌日6:00
- ネット証券によっては「時間外取引(PTS)」が利用できる
- 株式投資を始めるなら取り扱い銘柄が豊富なSBI証券が最適
これから株式投資を始めるなら、取り扱い銘柄が豊富なSBI証券が最適です。
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