仮想通貨のIEOとは?過去の事例の価格動向と参加方法をわかりやすく解説
仮想通貨の購入する手段として投資家から人気が高い方法として、「IEO(Initial Exchange Offering)」というものがあります。
IEOではまだ取引所に上場されていない仮想通貨を購入できるため、高騰による利益を狙う投資家から注目されています。
しかし、仮想通貨の取引に慣れていない方にとってはどのようなメリットやリスクがあるのか、どうやってIEOに参加するのかなど疑問点も多いでしょう。
今回の記事では、IEOの特徴や過去の事例、参加する手順について詳しく解説していきます。
- IEOとは仮想通貨の運営元が資金調達のために未上場トークンを仮想通貨取引所を通じて販売する方法
- 取引所が運営元やトークンの調査を行うため、購入するトークンの信頼性が高いことが人気の理由
- 過去にIEOが行われた銘柄の多くは上場直後に急騰しており、リターンを得やすい
- 国内の取引所ではCoincheck、DMM Bitcoin、coinbookが過去にIEOを実施している
- IEOに参加するためには仮想通貨取引所の口座開設を行う必要がある
- IEOの実績があるDMM Bitcoinは豊富な仮想通貨を取り扱っており、サポートも充実している
IEOや仮想通貨取引に興味があるという方は、過去にIEO実績のある国内取引所DMM Bitcoinを使うと良いでしょう。
DMM Bitcoinは現物・レバレッジ取引を含めて38種類の仮想通貨を取り扱っており、LINEによるお問い合わせサポートに対応しています。
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仮想通貨のIEOとは?
IEOとは、「Initial Exchange Offering」の略で、仮想通貨の運営元が取引所を経由して未上場の銘柄を販売する方法です。
仕組みとしては株式投資のIPOと似ており、運営元はIEOを行うことで通貨を投資家に販売することで資金調達ができます。
IEOでは、仮想通貨取引所が発行するトークンの妥当性や運営元の安全性について調査を行ってからIEO実施するため、信頼性を担保できます。
調査による手間がかからない点と信頼性がある程度担保されているという理由から、IEOは投資家からの人気が高いです。
ICOやSTOとの違い
IEOと似たような販売方法としてICO(Initial Coin Offering)とSTO(Security Token Offering)があります。
それぞれの特徴については以下の通りです。
種類 | ICO | STO |
---|---|---|
特徴 | 取引所を経由せずに未上場の銘柄を販売する方法 | 有価証券に適用される未上場銘柄を販売する方法 |
メリット | 販売される銘柄数が多い | 銘柄の信頼性が非常に高い |
デメリット | 銘柄ごとの信頼性は担保されていない | 販売される銘柄が限定されている 価格変動の少ない銘柄が多い |
ICOはイニシャル・コイン・オファリング(Initial Coin Offering)の略であり、IEOが行われる以前は主流となっていた販売方法です。
取引所を経由せずに銘柄を販売できるため、購入できる種類は多いですが、信頼性の低いトークンが販売されるといった詐欺と同様の事象も起きていました。
一方、STOとはセキュリティ・トークン・オファリング(Security Token Offering)の略であり、有価証券として認められる銘柄のみを販売する方法です。
そのため、販売元の信頼性や銘柄の安全性が高いことが特徴で、リスクを抑えたい投資家に向いているメリットがあります。
しかし、審査が厳しいという観点からSTOで販売できるトークン自体が少なく、また応募倍率も高いことから実際に購入するのが難しいことがデメリットです。
現在では、IEOとSTOが仮想通貨の資金調達の主流となっており、特に販売銘柄の多いIEOは人気となっています。
仮想通貨IEOの特徴・メリット
IEOの特徴・メリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 信頼性の高いトークンを購入できる
- 取引所の口座開設だけで参加できる
- 上場後に価格が伸びやすい傾向がある
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
信頼性の高いトークンを購入できる
IEOがICOに比べてメリットといえる点の1つに「信頼性の高さ」が挙げられます。
従来のICOでは取引所を経由することなく、どのような発行体でも販売ができたため、投資家から資金を巻き上げる詐欺行為が横行していました。
信頼性による問題は仮想通貨の発行体にとっても資金調達が円滑に行われないというデメリットとなるため、取引所を経由するIEOの形態で販売が行われるようになったのです。
仮想通貨取引所はIEOの実施に伴い、運営元の経営状況やプロジェクトの詳細について審査を行うため、信頼性は担保されるといえます。
取引所の口座開設だけで参加できる
IEOは販売される仮想通貨取引所の口座(アカウント)があれば申込可能なため、参加するハードルが低いことがメリットです。
従来行われていたICOでは、申込ごとに細かい条件が設定されており、申込時に決済を行う必要があったため、手続きが複雑化しやすいという問題が挙げられていました。
しかし、IEOは仮想通貨取引所経由で手続きができるため、アカウントを開設し申込ページで手続きするだけと簡略化されています。
また、日本の仮想通貨取引所でもIEOが行われているため、すでに口座を持っている人はすぐに手続きできる点がメリットといえるでしょう。
直近ではDMM BitcoinがNippon Idol Tokenというアイドルを応援できるプラットフォームで利用可能な仮想通貨のIEOが行われました。
今後IEOに参加したいと考えている方はDMM Bitcoinなどの仮想通貨取引所へ口座開設を検討しておきましょう。
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上場後に価格が伸びやすい傾向がある
IEOが行われた銘柄は、上場した直後に価格が伸びやすい傾向にあります。
IEOが行われる銘柄は信頼性が担保されているということもあり、投資家からの人気が高いです。
そのため、申込の抽選に落ちる投資家が多く、上場したタイミングでの需要が大きくなるため、価格が伸びやすいです。
つまり、IEOでトークンを購入し、上場後に値上がりしたタイミングで売却することで、利益を得やすい傾向にあります。
国内の仮想通貨IEO事例
国内の仮想通貨取引所でも、これまで4件のIEOが行われた実績があります。
ここでは、Coincheckで実施されたPalette TokenとFiNANCiE Token、DMM Bitcoin(PR)で実施されたNippon Idol Tokenの概要や価格の動きについて、詳しく確認していきましょう。
Palette Token(PLT)
国内初のIEO銘柄として注目を集めたのがPalette Tokenです。
PaletteというNFTプラットフォームで取引する際に用いられる仮想通貨で、日本の「Hashpalette社」がサービスを提供しています。
PLT独自のブロックチェーンでプラットフォームを運営することで、ガス代の削減やスケーラビリティ問題への対策が可能であり、NFT取引を活発化する期待があると話題を集めました。
IEOの概要
Palette TokenのIEOは国内の仮想通貨取引所であるCoincheckで行われました。
IEOの概要については以下の通りです。
販売日 | 2021年7月20日 |
---|---|
販売総数 | 230,000,000枚 (発行総量の23%) |
抽選倍率 | 24倍 |
売出総額 | 9.315億円 |
販売価格 | 10.19円 |
特に、国内初のIEO銘柄ということもあり、Coincheckでの抽選倍率は非常に高いものとなりました。
実際に販売が開始されてからわずか数分で完売に至った経緯もあり、非常に人気の高いトークンです。
価格動向
Palette Tokenは、国内初のIEO実施という点もあり、2021年7月にCoincheckで上場して以来、価格が高騰しました。
特に、ピーク時には一時上場価格の10倍以上に値上がりするなど、話題性が大きかったことがわかります。
しかし、2022年に入ると仮想通貨の下落トレンドが影響し、緩やかに価格が落ち始めました。
2023年に入ると、NFTマーケットプレイス「PLT Place」のローンチすることが発表されたことで価格に動きが見られましたが、2023年6月15日現在の価格は約7.3円と下落の波から抜け出せていない状況です。
FiNANCiE Token(FNCT)
FiNANCiE Token(フィナンシェトークン)とは、スポーツ関連のトークン発行型クラウドファンディングを行えるプラットフォーム「FiNANCiE」で発行される銘柄です。
スポーツクラブやクリエイターが、夢や目標を実現するために資金を調達し、コミュニティを形成するのに役立つサービスで、プロサッカー選手として活躍した本田圭佑氏や長友佑都氏がサポーターとなったことで話題を集めました。
2022年12月には合計86件のスポーツ事業のトークン発行事例があり、現在ではスポーツに留まらず、エンタメ、地域創生などさまざまな分野で利用実績があります。
特に仮想都市「神椿市」のメタバースを創立するWeb3.0型のコミュニティ「KAMITSUBAKI DAO」はFiNANCiE Tokenとしては最大の発行額となる1億3,573万円の資金調達に成功しており、今後に期待が集まっている銘柄です。
IEOの概要
FiNANCiE TokenのIEOは国内の仮想通貨取引所であるCoincheckで行われました。
国内では3回目のIEO事例(Coincheckでは2回目)となりましたが、概要については以下の通りです。
販売日 | 2023年3月7日 |
---|---|
販売総数 | 2,600,000,000枚 (総発行枚数の13%) |
抽選倍率 | 18.78倍 |
売出総額 | 10.66億円 |
販売価格 | 0.41円 |
FiNANCiEのプラットフォームが注目を集めていたこともあり、開始初日からわずか1時間で調達目標金額である10億6600万円を突破する申し込みとなりました。
発行枚数自体は26億と非常に多かったにもかかわらず、最終的には24,833口座から申込があり、200億円越えの応募があったということから注目度の高さがわかるでしょう。
価格動向
FiNANCiE TokenはIEO時点での販売価格は「1FNCT=0.41円」でしたが、上場後には価格が急騰して一時的に3円台にまで急騰しました。
およそ7倍以上の価格上昇となりましたが、やや加熱気味の相場であり、その後は下落を続けている状況です。
IEOから約3ヶ月経過した2023年6月現在でも、チャートのローソク足が大きいことから価格変動が激しい銘柄といえます。
また、2023年6月15日時点での価格は約0.17円とIEOが実施された当時よりもやや価格が下落している状況であり、今後も緩やかな下落傾向であることが予想されるでしょう。
Nippon Idol Token(NIDT)
Nippon Idol Tokenとは、株式会社オーバースがERC20規格で発行する仮想通貨であり、アイドルグループの運営を行う資金を調達するためのトークンを発行するプラットフォームです。
従来のアイドル広告のように、出資者やプロデューサーによる制限・制約がなく、自由な形で運営ができることがメリットとなります。
そのため、ファンはNippon Idol Tokenを通じて支援を行うことで、アイドルを直接応援することが可能です。
また、人気アイドルグループのプロデューサーを務める秋元康氏が運営に関わっていることで話題を集めており、今後メタバースによる展開も視野に入れていることから期待が集まるプロジェクトとなっています。
IEOの概要
Nippon Idol TokenのIEOは国内4番目の事例であり、DMM Bitcoinとcoinbookで行われました。
概要については以下の通りです。
販売日 | 2023年4月24日 |
---|---|
販売総数 | 300,000,000枚 (総発行枚数の30%) DMM Bitcoin:150,000,000枚 coinbook::150,000,000枚 |
抽選倍率 | – |
売出総額 | 15億円 |
販売価格 | 5円 |
DMM Bitcoinでは、従来のIEOのような抽選販売ではなく、先着順による販売が行われました。
なお、IEOによる販売数量は200,369,000枚、販売金額は1,001,845,000円と発表されており、応募割れとなったようです。
販売内訳はcoinbookが69,660,000枚、DMM Bitcoinは130,709,000枚と、DMM Bitcoinでの人気が高いことがわかります。
価格動向
Nippon Idol Tokenでは、IEOの販売総数に満たなかったということもあり、他の銘柄とは異なる価格変動となりました。
特に、上場直後に価格が急落する事態となったため、損失を被った投資家もいることが予想されます。
しかし、他のIEO銘柄は価格が上場直後に急騰し、すぐに下落を続ける一方で、Nippon Idol Tokenは逆の動きで推移しました。
上場から約2ヶ月が経過した2023年6月時点でも価格は4〜5円であり、IEO時の価格から大きく変動がないことが特徴です。
なお、DMM Bitcoinでは、2023年7月15日までNippon Idol Tokenがもらえるキャンペーンを実施中です。
Nippon Idol TokenはIEOから数ヶ月が経過した現在も当時の販売価格に近い推移をしていることから、今後に期待が持てる銘柄といえます。
キャンペーンを活用することで最大2,000NIDTがもらえる可能性があるため、興味のある方はDMM Bitcoinの公式サイトから詳細を確認してみましょう。
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仮想通貨IEOへの参加方法
IEOは信頼性が高いトークンが購入でき、利益を得やすいことから、投資家の人気が高いです。
仮想通貨取引に興味のある方は、IEOへの参加を検討してみると良いでしょう。
ここからは、IEOへの参加方法について、手順を説明するので、気になる方はぜひ参考にしてください。
- 仮想通貨取引所の口座開設
- 仮想通貨取引所へ入金する
- IEOの申込を行う
1.仮想通貨取引所の口座開設
まずは、仮想通貨取引所の口座とアカウントが必要なため、IEOに申し込みたい取引所にアクセスしましょう。
例えば、DMM Bitcoinのサイトでは、「口座開設」と記載されているタブをクリックしメールアドレスを登録することでアカウント作成ができます。
その後、登録したメールアドレス宛に、本申込用のURLが送付されますので、以下の手順に従って手続きを進めましょう。
- 基本情報の入力
- 契約締結前交付書面等の内容に同意する
- 本人確認書類の提出
- マイナンバー確認書類の提出とSMS認証
- 審査
- 口座開設完了
2.仮想通貨取引所口座に入金を行う
次に、IEOに参加するためには購入分の資金が必要なため、取引所口座へ入金手続きを行いましょう。
先ほど紹介したDMM Bitcoinでは以下の2種類の方法で入金が可能です。
入金方法 | 振込入金 | クイック入金 |
---|---|---|
手数料 | 無料(銀行振込手数料あり) | 無料 |
最低金額 | 制限なし | 5,000円以上 |
最高金額 | 制限なし | 1億円未満 |
入金スピード | 順次反映(最短5分) | 即時反映 |
振込入金は指定の口座宛に振り込みを行う入金方法で、クイック入金はインターネットバンキング経由で入金を行う方法です。
入金スピードを重視したい場合はクイック入金、少額の入金を行いたい場合は振込入金が適しているため、自分が使いやすいと思う方法で手続きしましょう。
3.IEOの申込を行う
次にIEOへ申込を行う方法について解説します。
仮想通貨取引所の「マイページ」からIEOへの参加が可能なため、まずはサイトにアクセスしましょう。
DMM Bitcoinではマイページの「IEO一覧」から、申込可能な銘柄が表示されます。
「IEO一覧」ページで、銘柄の「開示情報の確認」をクリックすると、IEO開示情報を確認できるため、参加したい場合は「購入申込」を行いましょう。
なお、IEOは申込数が販売数を上回った場合に抽選によって購入者・購入口数が決定します。
応募倍率によっては必ず購入できるわけではないため、興味のある銘柄は申込しておくことが望ましいでしょう。
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仮想通貨IEOに関するQ&A
IEOに関するよくある質問として、以下の3つをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
IEOは必ず利益が出る?
IEOで必ず利益が出るとは限りません。
IEO銘柄は上場後に価格が伸びやすい傾向がありますが、Nippon Idol Tokenのように下落した銘柄もあります。
また、一時的に価格が伸びても、売却タイミングを逃してしまうと下落する傾向があるため注意が必要です。
IEOにデメリットはある?
IEOでは人気の銘柄ほど購入が難しいというデメリットがあります。
IEOで販売される仮想通貨で人気が高いものの中には、抽選倍率が10倍を超えるケースも多いです。
例えば、抽選倍率が10倍だと、10人に1人しか購入できないという計算になるため、そもそも購入するのが難しいというデメリットがあります。
日本の取引所と海外の取引所、どちらで参加するのがおすすめ?
海外の取引所では、IEOで販売される銘柄が多いことがメリットではありますが、日本のように金融庁の認可を受けていないため、取引所の利用自体にリスクがあります。
そのため、リスクを抑えて取引したい場合は日本の仮想通貨取引所が向いているでしょう。
また、仮想通貨取引所は複数利用しても問題ないため、日本の仮想通貨取引所をメインに利用しつつ気になる銘柄のIEOがあれば海外取引所を利用するという方法も効果的です。
仮想通貨のIEO投資をするならDMM Bitcoin
IEOの取り扱いがある国内の仮想通貨取引所はいくつかありますが、DMM Bitcoinにはさまざまなメリットがあります。
DMM Bitcoinでは、取り扱う銘柄が豊富で、現物・レバレッジ取引を含めて27種類の仮想通貨を取引できます。
また、LINEで気軽に問い合わせが可能なため、仮想通貨の取引に慣れていない初心者の方でも利用しやすいでしょう。
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仮想通貨のIEOまとめ
今回はIEOの特徴やメリット、過去の事例や参加方法について解説しました。
- IEOとは取引所を経由して未上場の銘柄を販売する方法のこと
- ICOと異なり信頼性が高いことがメリット
- 上場後に価格が上がりやすい点が投資家からの人気を集めている
- 国内の取引所でもPalette Token・FiNANCiE TokenやNippon Idol Tokenなどの販売実績がある
- IEOに参加するためには仮想通貨取引所の口座開設が必要
IEOでは新規で上場される仮想通貨を割安価格でいち早く入手できるだけでなく、信頼性の高さやリターンの見込みがあるという点で投資家からの人気を集めています。
取引所の口座があれば誰でも参加できますが、応募倍率が高くなる傾向にあるため、募集を見逃さないように情報をチェックしておきましょう。
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