【ETF】QQQとは?今後の見通しや予想・価格動向の要因を徹底解説
QQQというETFについてご存じでしょうか。
QQQはインベスコ社が1999年に設定したETFで、Nasdaq100指数への連動を目指しています。
Nasdaq100はナスダック市場の時価総額上位100銘柄で構成される指標で、ハイテク産業の企業が数多く含まれています。
今回はQQQの価格動向の要因や理由、直近の価格動向、これまでの価格推移、今後の見通し、よくある質問などについてまとめます。
- QQQはナスダック100の上位100社の株価をもとにした株価指数に連動するETF
- 米国のインフレや政策金利の動向、地政学的リスクにより価格が大きく変動する
- 2022年からは米国金利動向やウクライナ戦争などの影響で下落傾向が続いたが2023年から上昇傾向
- 過去にはリーマンショックや世界同時株安などで下落したが、いずれも上昇軌道に回復
- インフレや政策金利の動向、地政学的リスクなどにより今後の価格は増減する
QQQは現物取引やCFD取引などを通じて売買可能です。
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IG証券のCFDは17,000もの銘柄を取り扱っており、QQQもそのうちの一つです。
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QQQの価格動向の要因・理由
QQQはこれまでどのような理由で価格が変動してきたのでしょうか。
QQQの価格変動の要因や理由についてまとめます。
- アメリカのインフレや政策金利の動向
- GAFAMの動向で価格が変動
- 各国によるデジタル規制の影響を受ける
アメリカのインフレや政策金利の動向
1つ目の価格変動要因はアメリカのインフレや政策金利の動向です。
2022年から、アメリカではインフレが急加速しているため、FRB(連邦準備制度理事会)はインフレ抑制を目的とした政策金利引き上げを行っています。
金利が上昇すれば、QQQに含まれる企業の資金繰りに悪影響を与え、業績を圧迫する恐れがあります。
市場でそのことが懸念されれば、QQQの価格を押し下げる要因となるでしょう。
その反対に、インフレが抑えられることでFRBの政策金利引き上げが一段落すれば、金融環境が改善されるとみなされ、QQQ価格が上昇する可能性があります。
GAFAMの動向で価格が変動
2つ目の価格変動要因はGAFAMの動向です。
GAFAMとは、IT企業の代表である5社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の頭文字を取った呼び名のことです。
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
AAPL:USアップル | 11.04 |
MSFT:USマイクロソフト | 10.41 |
AMZN:USアマゾン・ドット・コム | 5.72 |
NVDA:USエヌビディア | 4.41 |
META:USメタ・プラットフォームズ | 3.86 |
AVGO:USブロードコム | 3.09 |
GOOGL:USアルファベット | 3.02 |
GOOG:USアルファベット | 2.98 |
TSLA:USテスラ | 2.74 |
ADBE:USアドビ | 2.22 |
グーグル(アルファベット)・アマゾン・メタ・アップル・マイクロソフトの5社だけで全体の40%を占めていますので、GAFAMの業績はナスダック100指数に大きな影響を与えます。
GAFAMの決算の良しあしは、プラスであれマイナスであれナスダック100の大きな変動要因となるでしょう。
各国によるデジタル規制の影響を受ける
3つ目の変動要因は各国のデジタル規制の影響です。
ヨーロッパを中心に、GAFAMのような巨大IT企業の活動に規制をかけるべきだとの意見が強まっています。
EU(ヨーロッパ連合)はデジタル分野をより公正で競争力のあるものにするため、GAFAMによる市場独占に歯止めをかけようとしているのです。
こうした動きはヨーロッパだけではなくアメリカでも起きているため、デジタル規制が強まるとGAFAMの業績が悪化し、QQQが下落する可能性も否定できません。
IG証券でも取り扱っているCFDは価格下落時のリスク回避の機能を果たしてくれます。
QQQが各国の規制や米国政策金利の引き上げなどにより下落しても、CFDなら下落局面で利益を出せるからです。
QQQの現物取引を他の証券会社で行いつつ、IG証券のCFDで「売り」注文を出すことで、現物取引の損失を抑制することもできるでしょう。
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QQQの現在の価格動向
QQQの現在の価格動向はどうなっているのでしょうか。
年初来からのQQQの価格動向を確認しましょう。
2022年に入るとアメリカやヨーロッパを中心に物価の高騰が目立つようになりました。
物価高騰によるインフレを抑制する使命を持っているFRBはインフレ放置ができなくなり、政策金利の引き上げを開始します。
FRBは本格的に金利の引き上げを開始し、2023年11月段階で5.25~5.50%としました。
金利の上昇はQQQの価格に大きな影響を与え、価格は大きく下落しました。
2022年はウクライナ戦争や米国金利の急上昇などマーケットに大きなインパクトを与える事柄が多い年でした。
金利引き上げ幅は非常に急ピッチでしたが、2023年に入って徐々に鈍化しており、現在はQQQの価格も上昇傾向にあります。
こうした状況下で利益を上げるには、最新の情報を仕入れて的確に判断しなければなりません。
IG証券は世界各地の情報網を生かした最新情報の提供を行いつつ、専門家による分析などを公式サイトに掲載しています。
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QQQのこれまでの価格推移
QQQはこれまでどのように価格推移してきたのでしょうか。
過去の価格推移についてまとめます。
- 2002年~2009年:リーマンショックによる急落
- 2009年~2016年:政策金利の低下と金融緩和による回復
- 2017年~2019年:世界同時株安による下落
- 2020年~2021年:パンデミックによる急落と回復
2002年~2009年:リーマンショックによる急落
2000年前後のITバブル到来でQQQは一気に120ドル付近まで上昇しました。
しかし、ITバブルがはじけると一転して急落しました。
その後、2007年までゆっくりと価格を上げていましたが、2008年に起きたリーマンショックで状況が一変し、30ドル付近まで急落してしまいました。
2009年~2016年:政策金利の低下と金融緩和による回復
アメリカではリーマンショックから抜け出すため、金利を0.25%まで引き下げると同時に市場に大量に資金を投入する量的緩和も実施しました。
その効果により株価は徐々に上昇し、QQQも緩やかな上昇軌道を描きます。
2015年にいわゆる「チャイナショック」で市場全体が下落した時にはQQQもつられて85ドル近辺まで値を下げましたが、その後は上昇軌道に復帰しています。
2017年~2019年:世界同時株安による下落
2018年、ニューヨーク証券取引所で大幅な値下がりがあったことをきっかけに、各国の株式市場で株価が下落しました。
このことを世界同時株安といいます。
QQQもその影響を受け、一時的に停滞・下落が見られましたが、2019年後半には上昇軌道にもどりました。
2020年~2021年:パンデミックによる急落と回復
2020年3月、新型コロナウイルスの影響は中国などの東アジアからヨーロッパに拡大し世界的流行(パンデミック)に発展しました。
パンデミックが起きた2020年3月は全世界的に株価が暴落し、経済は大混乱に陥り、QQQも大きく下落しました。
FRBは徐々に上げていた政策金利を一気に0.25%まで引き下げ、事実上のゼロ金利政策を実施すると同時に資金を大量に市場に投入する量的緩和も実施しました。
これらの施策により株価の暴落は間もなく回復し、2021年には上昇に転じました。
しかし、2021年末に量的緩和の縮小が公表されると金融緩和の終了を見越した売りが先行し、QQQも大きく値を下げました。
QQQの価格動向を把握するには、金融市場の基本的な仕組みや基礎的な金融常識が必要となります。
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QQQの今後の見通し・予想
QQQは今後どのように推移するのでしょうか。
QQQの今後を予想します。
- 米国金利の引き上げが止まったり、利上げペースが緩めば下落に歯止めがかかる
- インフレが収まらなければ下落傾向が続く
- 地政学的リスクが高まれば価格が下落する
米国金利の引き上げが止まったり、利上げペースが緩めば下落に歯止めがかかる
米国金利の引き上げが止まったり、利上げペースが緩めば下落に歯止めがかかるかもしれません。
金利が今後も上昇し続けると、株式市場の資金は利回りがよくなる債券に流れる可能性があります。
そうなれば、株式の一種であるETFもつられて下落し、QQQも同様に下落すると予想できます。
しかし、利上げのペースが緩めば投資家はリスクオフからリスクオンに切り替わり、QQQが買われる可能性が高まります。
インフレが収まらなければ下落傾向が続く
インフレが収まらなければQQQの下落傾向は継続すると考えられます。
QQQ価格を決める大きな要素は米国の政策金利であり、政策金利を決めるFRBは金利を引き上げることでインフレを退治しようとしていますので、インフレが継続するうちはQQQの反転も望みにくく、下落傾向から抜け出しにくいでしょう。
その反対に、各種統計でインフレに歯止めがかかったと判断できれば、下落の反動で上昇に転じる可能性も大いにあります。
地政学的リスクが高まれば価格が下落する
地政学的リスクの高まりによりQQQが下落すると予想します。
2022年3月のウクライナ戦争の開始以来、世界各地の地政学的リスクは増加する傾向にあります。
ウクライナでの戦争ではエネルギーや食糧供給に悪影響がでており、戦争が激化したり、他の地域で紛争が発生したりすれば、投資家たちはリスクオフのモードとなり、QQQが売られやすくなるでしょう。
2023年10月にはイスラム系組織ハマスとイスラエルの戦争も始まっており、懸念が強まっている状況です。
2023年11月現在、世界経済の状況は芳しいといえず、欧米のインフレも収まる気配が見えていないため、QQQの下落が続く可能性があります。
価格下落時に利益を出す方法の一つがCFDです。
CFDは「売り」から入れるため、相場が下落しているときでも利益を上げられます。
CFD取引の詳しい内容や取扱銘柄に興味がある方は、IG証券の公式サイトをご参照ください。
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QQQに投資するのにおすすめの証券会社
QQQに投資するにはどの証券会社がよいでしょうか。
おすすめの証券会社としてIG証券とSBI証券を紹介します。
- IG証券
- SBI証券
IG証券
名称 | IG証券 |
取扱銘柄 | FX CFD:個別株・株価指数・商品など ノックアウトオプション取引 バイナリーオプション取引 |
最低取引株数 | 1株 |
取引手数料 | 2.20セント |
スマホアプリ | あり |
公式サイト | IG証券の公式サイト |
関連記事 | IG証券の評判 |
IG証券はロンドンに本拠を置く国際的な証券会社で、世界9か所に拠点を置いています。
FXやCFD取引の実績が豊富な証券会社です。
CFD取引をしてみたいが、リスクは押さえたいという人に向いているノックアウトオプション取引を扱っていることでも有名です。
QQQに関しては現物取引できないため、CFDで取引するとよいでしょう。
IG証券の取引ルールや取扱商品などについて知りたい方は、IG証券の公式サイトをご覧ください。
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SBI証券
名称 | SBI証券 |
取扱銘柄 | 国内株式 外国株式(米国など9か国) 投資信託 FX 債券 金・プラチナ 先物オプション取引 CFD など |
最低取引株数 | 1株(S株) |
取引手数料 | 約定代金 × 0.495 % ※約定代金が2.02米ドル以下の場合は無料 |
スマホアプリ | あり |
公式サイト | SBI証券公式サイト |
関連記事 | SBI証券の評判 |
SBI証券は国内屈指の大手ネット証券で、国内株式や外国株式、FX、債券、先物オプション、CFDなどあらゆる金融商品を取り揃えています。
同じSBIグループに属するSBIネオモバイル証券と2023年3月に経営統合することが発表され、ますます規模が拡大するとみられています。
SBIでは米国株や中国・韓国などの世界9か国の株式を取り扱っています。
SBI証券でQQQを取り扱うためには現物取引が向いているでしょう。
SBI証券で取り扱っている米国株や手数料について詳しく知りたい方は、SBI証券の公式サイトをご覧ください。
QQQに関するよくある質問
QQQに関するよくある質問についてまとめます。
- QQQの取引は現物とCFDのどちらがよいですか?
- QQQの取引で利益を得た場合の税金はどうなっていますか?
- QQQは配当金が出ますか?
QQQの取引は現物とCFDのどちらがよいですか?
少額取引をしたい人や「売り」でも利益を出したいのであればCFD取引が向いています。
しかし、QQQはGAFAMなど少数の企業の影響を受けやすいため、ボラティリティが高まる可能性があります。
安定して保有したいのであれば、CFDではなく現物で取引したほうがよいでしょう。
QQQの取引で利益を得た場合の税金はどうなっていますか?
CFDの利益は先物取引に関する雑所得とみなされ、20.315%の税率が課せられます。
20万円を超える利益が出た場合、確定申告の必要性があります。
QQQは配当金が出ますか?
出ます。
2023年10月段階の配当利回りは0.58%です。
他のETFに比べて高い配当利回りとは言えませんので、QQQで利益を上げるには売買の差益であるキャピタルゲインを狙うことになるでしょう。
売買差益で利益を狙うのであれば、できるだけ低コストで取引し、利益を多く獲得したいのではないでしょうか。
IG証券ではCFD取引の手数料が無料ですので、コストを安く抑えられます。
IG証券の取引手数料について知りたい方は、IG証券の公式サイトをご参照ください。
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QQQの今後の予想まとめ
今回はQQQについてまとめました。
- QQQはナスダック100の上位100社の株価をもとにした株価指数に連動するETF
- 米国のインフレや政策金利の動向、地政学的リスクにより価格が大きく変動する
- 2022年は米国金利動向やウクライナ戦争などの影響で下落傾向が続いた
- 過去にはリーマンショックや世界同時株安などで下落したが、いずれも上昇軌道に回復
- インフレや政策金利の動向、地政学的リスクなどにより今後の価格は増減する
QQQはナスダック市場の中でも影響力が大きい時価総額トップ100の銘柄の株価をもとに算出された指数と連動しています。
そのため、上位に君臨するGAFAMなど特定企業の影響を受けやすい特徴を有しています。
今後の価格については米国のインフレ・政策金利動向や地政学的リスクの影響を受けて増減するでしょう。
しかし、過去の状況を踏まえると、経営環境が改善すれば力強い成長が見込まれているので、現在の下落が今後も続くとは限りません。
QQQの価格動向に注視しながら、油断せず売買するとよいでしょう。
下落局面が続く中でも利益を確保したいのであれば、CFD取引が有効です。
CFDは現物をやり取りせず、売買で発生した損益のみをやり取りする差金決済取引であるため、「売り」から入ることが可能です。
これにより、価格下落時でも利益を上げやすくなりました。
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