SPXLとは?過去の価格や今後の見通し・おすすめ証券会社を徹底解説
SPXLはアメリカで上場されているETFの一つで、S&P500指数の3倍の値動きを目指すレバレッジETFです。
SPXLは過去にどのような価格動向を示し、今後はどうなるのでしょうか。
今回はSPXLの価格動向や今後の見通し、価格変動要因、おすすめの証券会社、SPXLに投資する方法、よくある質問などについてまとめます。
- SPXLはS&P500指数の3倍の値動きを目指すブル型のETF
- S&P500指数の上昇に伴って価格が上昇するが株価が下落すると連動して大幅に下落する
- 高インフレや金利引き上げにより株価が下落する可能性があり、地政学的リスクの動向により株価が上下に変動する
- インフレ動向や米国の金利動向、世界経済の動向、地政学的リスクなどにより価格が変動する
- SPXLに投資する方法は現物取引かCFD取引
SPXLは代表的なブル型ETFで多くの証券会社で取り扱っていて、IG証券ではSPXLのCFDを取り扱っています。
SPXL自体がS&P500指数の3倍の値動きを目指すETFであり、それにCFDのレバレッジが加わりますので少額でも大きな利益を得られる可能性があります。
IG証券で取り扱っている株価指数ETFについて知りたい方は、IG証券の公式サイトをご参照ください。
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SPXLのこれまでの価格動向
SPXLの価格はこれまでどのように変化してきたのでしょうか。
SPXLの価格動向についてまとめます。
- 2008年~2019年:S&P500指数の伸びとともに価格上昇
- 2019年~2020年:新型コロナウイルスによる急落と急騰
- 2021年~2022年:米国の金利引き上げやウクライナ戦争による急落
- 2023年現在:米景気回復期待も、財政悪化懸念による下落
2008年~2019年:S&P500指数の伸びとともに価格上昇
2008年に設定されたSPXLは原資産であるS&P500指数の伸びに従って順調に価格を伸ばしていきました。
設定当初は4ドル前後だった価格は一時的な下落はあったものの、2019年末まで上昇傾向を示します。
そして、2019年末には60ドルを超える水準まで上昇しました。
2019年~2020年:新型コロナウイルスによる急落と急騰
2020年に入ると新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)が発生し、各国で多くの死者がでました。
それに伴って経済活動が急速に縮小しS&P500指数が急落しました。
これによりSPXLは20ドルを下回る水準まで急落し、2019年末の3分の1ほどの価格になってしまいました。
その後、各国の経済政策や異例の金融緩和により株価が回復し、2020年末にはパンデミック前の水準まで値を戻しました。
2021年~2022年:米国の金利引き上げやウクライナ戦争による急落
2021年のはじめ、70ドルから80ドルで推移していたSPXLは2021年末には倍の140ドル前後まで上昇しました。
SPXL急騰の背景には各国の金融緩和があり、金融緩和で供給された資金の一部が株式市場に流入しS&P500価格を押し上げました。
ところが、2022年になるとインフレの傾向が出始め、各国は金利を引き上げる方向にシフトチェンジします。
FRBをはじめとする各国の中央銀行が政策金利を大幅に引き上げた結果、SPXLは90ドルまで急落します。
下落の流れは上半期で終わらず、2022年末ま下落基調が続いています。
また、2022年2月に起きたウクライナ戦争により地政学的リスクが改めて認識され、SPXLの下落に拍車をかけます。
2023年現在:米景気回復期待も、財政悪化懸念による下落
2022年の下落から一転して、2023年は年初から大きく上昇してきました。
2023年3月には、クレディスイスやシリコンバレー銀行の破綻による下落を見せますが、米金利上昇ペースの鈍化期待から上昇します。
しかし、2023年8月から現在にかけては下降トレンドを形成中です。
2023年8月より米国債の下落が続いており、アメリカの財政赤字が懸念されたことが要因と言えるでしょう。
また、2023年10月より勃発しているイスラエルとイスラム系組織ハマスの戦闘も地政学リスクとして意識されている状況です。
2023年11月9日現在、SPXLは82ドル前後で取引されています。
SPXLは世界情勢や金利動向により大きく価格が変動するETFですので、「買い」だけでは大きな損失を被る可能性があります。
そこで注目するべきは「売り」もできるCFD取引です。
CFD取引はFXと同じ仕組みですので、「買い」でも「売り」でもどちらのポジションも保有することができ、下落局面でも利益を上げられます。
CFD取引についてはIG証券をはじめとする各証券会社で詳しく説明されています。
IG証券のCFD取引の内容や取り扱っている金融商品について知りたい方は、IG証券の公式サイトをご参照ください。
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SPXLの今後の価格の見通し
SPXLは今後、どのように価格が変動するのでしょうか。
今後の価格変動の見通しについてまとめます。
- インフレが収まらなければ下落する可能性がある
- 米国の金利引き上げにより下落する可能性がある
- 地政学的リスクにより上下する可能性がある
インフレが収まらなければ下落する可能性がある
1つ目のポイントはインフレが収まらなければ下落する可能性がある点です。
2022年~2023年現在にかけて、世界的に物価が上昇するインフレが発生しています。
インフレが激しすぎると物価が高騰し国民の生活が苦しくなるため、各国の金融当局はインフレを抑え込むための金利引き上げを行います。
すると、市場に供給される資金が減少しS&P500を含む株価が下落してしまう可能性が高まります。
そうなれば、S&P500の3倍の価格をベンチマークとするSPXLはS&P500以上に急落してしまうのです。
米国の金利引き上げにより下落する可能性がある
2つ目のポイントは米国の金利引き上げにより下落する可能性がある点です。
2022年9月20日・21日、アメリカの政策金利を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)を開催し3会合連続で0.75%の金利引き上げを決定しました。
これによりアメリカの政策金利は3.0%~3.25%となり、異例の金利引き上げが続いています。
2023年11月時点では5.25~5.50%にまで金利が上昇しました。
アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長はFOMC会合後の会見で、インフレ低下に強くコミットすることを表明しています。
つまり、インフレが収まったというデータが出ない限り金利を引き上げる可能性があり、すぐに利下げする可能性が低いことを意味します。
こうなると金利が高止まりする懸念が強まるため、株価は上がりにくい状態となりSPXLが今以上に下落する可能性があるのです。
地政学的リスクにより上下する可能性がある
3つ目のポイントは地政学的リスクにより価格が変動する可能性があることです。
2022年2月のウクライナ戦争勃発以後、地政学的リスクがより重視されています。
たとえば、ウクライナ戦争が長期化すれば小麦価格をはじめとする商品価格急騰のリスクがあり、現に、小麦やロシア産の割合が高い肥料などで価格が高騰しています。
東アジアで地政学的リスクが高まれば、中国や台湾・韓国が大きなシェアを占める半導体の価格が急騰するかもしれません。
現在は中東情勢の悪化も問題となっており、原油価格高騰の懸念があります。
その一方で、地政学的リスクが解消、あるいは安定化するとリスクオンムードが高まり株価が急騰、SPXLも一気に上昇する可能性もあるのです。
今後も、地政学的リスクから目が離せない状況が続くでしょう。
インフレ動向を示す指数の発表や金利動向、地政学的なリスクに直結する事件といった情報は相場を大きく動かす材料となります。
IG証券では市場を左右する最新情報を「マーケットデータ」として顧客に提供し、市場動向をリアルタイムで把握できるようにしています。
また、学習コンテンツでは特に注目するべき情報についてのコラムを掲載しています。
IG証券で取り上げている情報などについて知りたい方は、IG証券の公式サイトをご覧ください。
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SPXLの取引におすすめの会社
SPXLの取引におすすめの会社を3つ紹介します。
- IG証券
- 楽天証券
- GMOクリック証券
IG証券
銘柄種類 | ・株式CFD ・株価指数CFD ・商品CFD ・債券先物CFD |
レバレッジ | ・株式CFD:5倍 ・株価指数CFD:10倍 ・商品CFD:20倍 ・債券先物CFD:50倍 |
取引手数料 | ・株式CFD(日本株):最低110円 ・株式CFD(米国株):最低16.50ドル ・株価指数CFD:無料 ・商品CFD:無料 ・債券先物CFD:無料 |
公式ページ | IG証券の公式ページ |
関連記事 | IG証券の評判 |
IG証券はロンドンに本拠地を置く証券会社で、2008年から日本市場に参入しました。
日本を含む世界15か国にオフィスを構え、各国で金融取引を行っているグローバルな企業であり、収益ベースでみるとCFD世界ナンバー1の実績を誇っています。
※IGグループの財務情報よりグローバル大手CFD各社公表の財務データを比較
SPXLをはじめとする多数の株式ETFのCFDを取り扱っているので、自分好みのETFでの取引ができます。
CFD取引で取り扱っているETFについて知りたい方はIG証券の公式サイトをご確認ください。
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楽天証券
銘柄種類 | 株価指数CFD 商品CFD |
レバレッジ | 株価指数CFD:10倍 商品CFD:20倍 |
取引手数料 | 無料 |
公式ページ | 楽天証券の公式ページ |
楽天証券は大手ネット証券の一角で、2022年6月には総合口座の開設数が800万口座を突破した証券会社です。
楽天証券で取り扱っているのは日経平均などをベンチマークとした株価指数CFDと金や銀などを扱った商品CFDです。
SPXLのCFDは取り扱っていませんが、米国株の現物として取引可能です。
楽天証券の取引ルールやMT4の使用方法については、楽天証券の公式サイトをご確認ください。
GMOクリック証券
銘柄種類 | 株価指数CFD 商品CFD バラエティCFD 株式CFD |
レバレッジ | 株価指数CFD:10倍 商品CFD:20倍 バラエティCFD:5倍 株式CFD:5倍 |
取引手数料 | 無料 |
公式ページ | GMOクリック証券の公式ページ |
関連記事 | GMOクリック証券の評判 |
GMOクリック証券はGMOグループに属する証券会社でバラエティ豊富な商品を取り揃えています。
ダウ平均・S&P500・日経平均・TOPIX・ナスダック100などを取り扱った株価指数CFDやSPXL・SOXLといった米国のETFを対象としたCFD、金や銀・石油などといった商品CFDなど多数の商品を取り扱っています。
さらに、「はっちゅうくんCFD」や「GMOクリックCFD」などのツールを利用したデモ取引も体験できます。
GMOクリック証券のCFD取引や取引ツールの内容について知りたい方は、GMOクリック証券の公式サイトをご参照ください。
SPXLの価格変動要因
SPXLの価格変動要因としてどのようなものがあるのでしょうか。
変動要因についてまとめます。
- 米国インフレの動向
- 米国政策金利の動向
- 世界経済の動向
- 地政学的リスク
米国インフレの動向
1つ目の変動要因は米国インフレの動向です。
現在、アメリカでは段階的利上げで物価高を抑制している方針です。
FRBによる利上げでCPIが下がることを期待していた市場では失望が広がり株価が全体的に下落、SPXLも大きく下落したことも多々あります。
インフレが続く指標が出ればSPXLの価格は下がり、インフレが収まったと判断できる指標が出れば価格が上向く可能性があるのです。
米国政策金利の動向
2つ目の変動要因は米国政策金利の動向です。
2023年11月現在、FRBはインフレ抑制を最優先課題として掲げており、景気が多少減速したとしてもインフレ抑制を優先する姿勢を明確にしています。
金利上昇は株価に悪影響を与えるためSPXLの価格が下落する要因となります。
しかし、FRBの利上げが一段落したり、利下げの動きが見えたりすれば価格上昇の要因となるでしょう。
世界経済の動向
3つ目の変動要因は世界経済の動向です。
新型コロナウイルスのパンデミックは世界経済に大きなダメージを与え、各国で経済成長が鈍化しました。
パンデミックが収束に向かうにつれ、世界貿易は回復の兆しを見せつつあります。
また、コスト上昇の原因の一つであったコンテナ不足問題についても、2023年以降には改善するとの見通しがあるため、コスト上昇に歯止めがかかる可能性があります。
そうなると物流が回復して経済活動が活発化し、世界経済の中心であるアメリカ企業の株価が上昇するかもしれません。
地政学的リスク
4つ目の変動要因は地政学的リスクです。
産油国が多く集まる中東地域の不安定化やウクライナ戦争の激化・長期化、米中対立の激化、中東情勢悪化、中国による台湾への圧力など、2023年の世界は多くの地政学的リスクを抱えています。
これらの動向次第では世界経済に悪影響を与えるような変化がもたらされ、SPXLを含む米国株が大幅に下落する可能性があります。
その反対に、地政学的リスクが緩和に向かえばリスクオンムードが高まり株価が大幅に上昇する可能性もあります。
CPIや米国を含む主要国の金利、地政学的リスクに関するニュースなどは相場を大きく動かす要因となり、少しでも早く正確な情報を手に入れて対応する必要があります。
IG証券は世界各地に拠点を有し、それぞれの国の情報を入手して顧客に提供しています。
公式サイトにある「ニュース&分析レポート」ではニュースを提供するだけではなく、今後の予測も交えた分析を公開しています。
IG証券が提供している情報について詳しく知りたい方はIG証券の公式サイトをご確認ください。
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SPXLに投資する方法
SPXLに投資するにはどのようにすればよいのでしょうか。
投資方法について紹介します。
- 現物取引
- CFD取引
現物取引
1つ目の取引方法は現物取引です。
SPXLはS&P500指数の3倍にあたる数値をベンチマークとするETFですので、他のETFと同様、米国市場で売買できます。
CFD取引に抵抗がある場合、米国株の現物取引からスタートするのも一つの方法だといえます。
CFD取引
2つ目の取引方法はCFDを利用した取引をすることです。
CFDとは現物をやり取りせず、売買によって生じた差額だけをやり取りする方法です。
FXでは通貨を直接やり取りせず、差額だけをやりとりしますが、それと同じだと考えるとよいでしょう。
SPXLはもともとが3倍のレバレッジがかかったETFであり、これをCFD取引で扱うことにより少ない金額の投資で大きな利益を生み出せます。
CFD取引といえばIG証券が最も得意とする取引手法です。
FXや株価指数、個別株、商品、債券先物など様々な金融商品のCFD取引を取り扱っています。
公式サイト内にCDF取引の専用ページが設けられているため、どのような取引か理解しながらトレードの経験が積めます。
IG証券のCFDに関する詳しい内容は、IG証券の公式サイトにてご確認ください。
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SPXLのよくある質問
SPXLについてのよくある質問をまとめました。
- SPXLへの投資で利益が出た場合、課税されますか?
- SPXLに投資するメリット・デメリットは何ですか?
- NISAでSPXLに投資できますか?
SPXLへの投資で利益が出た場合、課税されますか?
課税されます。
20万円以上の利益が出たら確定申告の対象となるので、税務署に対して申告する必要が生じます。
また、20万円以下の利益であっても住民税の課税対象ですので、年末調整などとは別に申告しなければなりません。
税に関する問い合わせは最寄りの税務署・税理士、国税局などにお問い合わせください。
SPXLに投資するメリット・デメリットは何ですか?
SPXLに投資するメリットはリターンが大きいことや短期売買で利益が上げやすいことです。
短期間に価格が急騰するので、タイミングによってはかなり大きな利益を上げられます。
一方、デメリットはボラティリティが高く暴落の危険があることや長期保有に向かないことです。
レバレッジETFは一般的なETFに比べてクセのある金融商品ですので、メリット・デメリットを十分理解してから取引することをおすすめします。
NISAでSPXLに投資できますか?
投資できます。
NISA口座で現物のSPXLを購入するとSPXLに投資できます。
しかし、SPXLはボラティリティが大きく長期保有に不向きな金融商品ですので、NISAのような長期的に資産形成する口座で保有するには不向きな商品です。
IG証券ではCFD取引だけではなく、取引開始時に損失を限定できるノックアウトオプション取引やバイナリーオプション取引も取り扱っています。
大きな損失を出すのが怖いという人は、ノックアウトオプション取引やバイナリーオプション取引を選択するのも一つの方法です。
ノックアウトオプション取引やバイナリーオプション取引について詳しく知りたい方はIG証券の公式サイトでご確認ください。
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SPXLのまとめ
今回はSPXLについてまとめました。
- SPXLはS&P500指数の3倍の値動きを目指すブル型のETF
- S&P500指数の上昇に伴って価格が上昇するが株価が下落すると連動して大幅に下落する
- 高インフレや金利引き上げにより株価が下落する可能性があり、地政学的リスクの動向により株価が上下に変動する
- インフレ動向や米国の金利動向、世界経済の動向、地政学的リスクなどにより価格が変動する
- SPXLに投資する方法は現物取引かCFD取引
SPXLは原資産であるS&P500指数の3倍の値動きを目指すETFで、株価の上昇局面では高いパフォーマンスを発揮します。
しかし、下落局面では下落幅も3倍となるため暴落してしまいます。
現状、インフレが高止まりしているためFRBが金利を引き上げインフレ抑制を図っています。
そのため、株価は下落傾向にありSPXLも大きく値を下げています。
しかし、インフレ動向や金利動向などの状況によっては上昇に転じる可能性もあり、今後も注視しておくべき銘柄の一つといえます。
IG証券ではSPXLのCFD取引ができるため、現物取引よりも少ない金額で取引に参加できます。
また、レバレッジを活用できるため現物よりも大きな利益を上げられる可能性もあります。
IG証券ではSPXL以外にも多数のETFや米国株・日本株などの株式CFDも取り扱っていますので、幅広い金融商品から好みのものを選択可能です。
IG証券の取引内容やルール、取扱商品などについて知りたい方はIG証券の公式サイトをご参照ください。
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