VIX(恐怖指数)とは?特徴や取引するメリット・デメリットを徹底解説
VIX(恐怖指数)とは、市場に参加している投資家の不安感を数値化したものとなっており、日本語では「恐怖指数」と呼ばれています。
この記事では、そんなVIX(恐怖指数)の概要や過去にVIXが急激に上昇した事例、取引方法などを徹底解説していきます。
また、VIX(恐怖指数)の取引を行う際に利用したい証券会社なども詳しくご紹介していくので、興味のある方はぜひ最後まで参考にしてみてください。
- VIX(恐怖指数)とは、市場に参加している投資家の不安感を数値化している指数のこと
- VIX(恐怖指数)の正式名称は「CBOE Volatility Index」であり、シカゴオプション取引所によるS&P500を対象したオプション取引の数値となっている
- VIX(恐怖指数)の基準値は「20」となっており、20を上回ると投資家は市場に対して不安を覚えていると判断することができる
- VIX(恐怖指数)には「保有することでポートフォリオのバランスが取れる」といった様々なメリットがある
- これからVIX(恐怖指数)の取引を行っていきたい方は、GMOクリック証券が最適
これから少ない資金で効率的にVIX(恐怖指数)の取引を行いたい方は、最大5倍のレバレッジがかけられるGMOクリック証券が最適です。
詳しくは、GMOクリック証券公式サイトをチェックしてみてください。
Marketαでは公式LINEで仮想通貨(暗号資産)に関する情報を随時配信しています。
最新情報やキャンペーンを発信していますので、ぜひ登録しておいて見て下さい。
VIX(恐怖指数)とは
冒頭でも少しご紹介しましたが、VIX(恐怖指数)とは、市場に参加している投資家の心理的な状態を表した指数のことです。
VIX(恐怖指数)の正式名称は「CBOE Volatility Index」であり、CBOE(シカゴオプション取引所)によってS&P500を対象としたオプション取引の数値が算出されています。
また、VIX(恐怖指数)の基準値は20が目安となっていますが、数値が20を上回ると市場参加者は「恐怖」を覚えていると判断することができるでしょう。
VIX(恐怖指数)をチェックすることで、現在の市場環境などをある程度把握することが可能です。
VIX(恐怖指数)の特徴
ここでは、VIX(恐怖指数)の特徴についてさらに詳しく解説していきます。
いまいちVIX(恐怖指数)が理解できていない方は、詳しく確認していきましょう。
- 通常時は10〜20の間の数値で推移することが多い
- 市場環境の状況確認に役立てることができる
通常時は10〜20の間の数値で推移することが多い
VIX(恐怖指数)は、市場に大きなイベントが発生していない通常時では「10〜20」の間の数値で推移することが一般的となっています。
VIX(恐怖指数)の数値と市場状況の関係性は、下記の通りです。
- 10〜20:市場が安定した通常時
- 21〜29:投資家が相場の先行きに不安を感じている
- 30〜39:投資家が市場に大きな警戒を抱いている
- 40〜:市場がパニックに陥っている
上記のように、もしVIX(恐怖指数)が20を超えてきた場合は、少し相場の変動に注意したほうがよいでしょう。
また、VIX(恐怖指数)は一部の影響力のある政治家による発言などによって、大きく数値が変動するケースも珍しくありません。
これからVIX(恐怖指数)の取引を行っていきたいという方は、影響力のある要人の発言には敏感になっておく必要があります。
市場環境の状況確認に役立てることができる
ご紹介したように、VIX(恐怖指数)はそのタイミングでの市場の不安感を数値化したものであるため、現在の市場環境の状況確認に役立てることができます。
株式などの取引を行う際には、現在の相場が「リスク・オン」もしくは「リスク・オフ」なのかを把握することは非常に重要です。
ぜひ市場の状態を正確に把握するためにも、VIX(恐怖指数)を参考にするとよいでしょう。
今後、VIX(恐怖指数)をはじめとしたCFD取引に興味がある方は、ぜひこの機会にGMOクリック証券公式サイトをチェックしてみてください。
VIX(恐怖指数)のメリット
次に、VIX(恐怖指数)を取引するメリットを解説していきます。
- 相場が下落するタイミングで利益を得られる
- 短期間での利益が見込める
- 保有することでポートフォリオのバランスが取れる
相場が下落するタイミングで利益を得られる
VIX(恐怖指数)は、相場が下落するタイミングで取引することで利益を得られるメリットが挙げられます。
相場とVIX(恐怖指数)は逆相関する関係性なので、もし市場が暴落する際はVIX(恐怖指数)が大きく上昇する形となるでしょう。
もし市場が大きく暴落すると感じた場合には、事前にVIX(恐怖指数)を取引することを検討してみてもよいかもしれません。
短期間での利益が見込める
VIX(恐怖指数)は、CFD銘柄の中でも短期間で利益が見込める銘柄です。
値動きの特徴が短期での急騰・急落を見せる特徴があり、災害や経済不安の度に急騰を見せてきました。
上昇トレンド・下降トレンドが発生するわけではないので、短期売買に適した銘柄と言えるでしょう。
保有することでポートフォリオのバランスが取れる
VIX(恐怖指数)のメリットとして、保有することでポートフォリオのバランスが取れる点も挙げられるでしょう。
例えば、S&P500のロングのポジションを持っている方は、市場が総悲観ムードになってきた際にVIX(恐怖指数)を保有することで、短期的な下落をヘッジすることができます。
反対に、市場にとって悲観的なイベントが発生していない通常時は、VIX(恐怖指数)数値の下落をS&P500の上昇でカバーすることができるでしょう。
VIX(恐怖指数)の取引を行っていきたい方は、コスト面、取引面で魅力が満載のGMOクリック証券公式サイトをチェックしてみてください。
VIX(恐怖指数)のデメリット
次に、VIX(恐怖指数)のデメリットを解説していきます。
- 長期的な保有にはあまり適していない
- ボラティリティ(値動きの変動率)が非常に激しい
長期的な保有にはあまり適していない
VIX(恐怖指数)のデメリットとしては、長期的な保有にはあまり適していないことです。
ご紹介したように、VIX(恐怖指数)は通常時は数値を下げていく傾向にあるため、長期的に保有するインセンティブが少ないと言わざるを得ません。
あくまでもVIX(恐怖指数)を取引する際は、市場が悲観ムードに陥っているタイミングでの短期保有がよいと言えるでしょう。
ボラティリティ(値動きの変動率)が非常に激しい
VIX(恐怖指数)には、ボラティリティ(値動きの変動率)が非常に激しいというデメリットも挙げることができます。
実際、「コロナショック」や「ウクライナ侵攻」などの市場にとってネガティブなイベントが起こった際には、VIX(恐怖指数)は急激な上昇を見せることが一般的です。
場合によっては大きな損失が発生してしまうリスクもあるので、ボラティリティの激しさをしっかり把握した上で取引を行うようにしてください。
VIX(恐怖指数)がかなり上昇した過去の事例
ここでは、過去にVIX(恐怖指数)の数値が上昇した出来事をいくつかご紹介していきます。
- 【2011年10月】ギリシャ通貨危機
- 【2020年3月】コロナショック
- 【2022年2月】ロシアによるウクライナへの侵攻
- 【2023年3月】世界的な金融機関の経営不振や破綻
- 【2023年10月】中東情勢悪化による地政学リスク
【2011年10月】ギリシャ通貨危機
VIX(恐怖指数)が上昇した事例の一つとして、2011年10月に起こった「ギリシャ通貨危機」があります。
当時、ギリシャで政権交代が起こったことを契機として、財政赤字が想定よりも大きく膨らむことが公表され、他の欧州の国々にも多大な影響を及ぼしました。
このギリシャ通貨危機が発生した際には、VIX(恐怖指数)は46.88にまで上昇を見せています。
【2020年3月】コロナショック
2020年3月に起こった「コロナショック」において、VIX(恐怖指数)は85.47という数値まで上昇を見せています。
これは2008年に発生したリーマンショックに続く過去2番目の高水準となっており、市場の投資家が大きな混乱状態に置かれていたことがよくわかるでしょう。
【2022年2月】ロシアによるウクライナへの侵攻
最近の事例としては、2022年2月に発生した「ロシアによるウクライナへの侵攻」が挙げられます。
ロシアのプーチン氏がウクライナへの侵攻を表明した際には、VIX(恐怖指数)は36という高水準まで急激に上昇しました。
現在のところ、戦局がある程度落ち着いたことからVIX(恐怖指数)も下降気味ですが、今後の紛争の展開によっては再度上昇する可能性も十分に考えられるでしょう。
【2023年3月】世界的な金融機関の経営不振や破綻
2023年3月には、米シリコンバレー銀行の破綻やクレディスイスの経営不振が問題になりました。
世界的金融機関の不振や破綻はVIXにも影響を与え、一時30を超えるほど上昇しました。
金融危機の前兆とも言われていますが、現在も主要国利上げによる経済悪化懸念は続いています。
【2023年10月】中東情勢悪化による地政学リスク
2023年10月もVIX価格が大きく上昇しています。
2023年10月からはイスラム系組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が勃発しました。
世界的なインフレが続く中でも中東情勢悪化は、さらに原油価格高騰につながる可能性があり、利上げの効果が限定的になる可能性があります。
11月現在は若干の下落を見せ14ほどまで落としていますが、今後も中東情勢が悪化すれば再度上昇する可能性もあります。
今後、VIX(恐怖指数)のCFD取引を行ってみたい方は、ぜひこのタイミングでGMOクリック証券公式サイトをチェックしてみてください。
VIX(恐怖指数)の取引方法
次に、VIX(恐怖指数)を取引する2つの方法をご紹介していきます。
- VIX連動ETFを現物で取引する
- VIX連動ETFをCFDで取引する
VIX連動ETFを現物で取引する
VIX(恐怖指数)を取引する方法には、VIX(恐怖指数)に連動するETFの現物取引を挙げることができます。
- VXX:iPath Series B S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN
- VIXY:ProShares VIX Short-Term Futures ETF
- 1552:VIX短期先物指数
VIX(恐怖指数)に連動するETFとしては、上記を挙げることができます。
なお、「VXX」「VIXY」についてはアメリカのETFなので、ドルにて取引しなければいけない点は注意が必要でしょう。
しかし、「1552」に関しては東証に上場している銘柄なので、日本円でも取引することが可能となっています。
VIX連動ETFをCFDで取引する
VIX(恐怖指数)は、連動するETFをCFDで取引することもできます。
CFD(Contract for Difference)は、日本語で「差金決済取引」と呼ばれており、デリバティブ(金融派生)取引の一つです。
最も有名なCFD取引としてFX(Foreign Exchange)が挙げられますが、FXは外国為替のみが取引対象となっているのに対し、CFDではVIX(恐怖指数)をはじめとした株価指数も取引することができます。
もちろん、CFD取引ではレバレッジをかけたり、売り(ショート)から入ることもできるので、現物取引にはない様々なメリットがあると言えるでしょう。
もし、VIX(恐怖指数)のCFD取引に少しでも興味があるという方は、豊富な実績を誇るGMOクリック証券公式サイトをチェックしてみてください。
VIX(恐怖指数)取引におすすめの証券会社
ここでは、VIX(恐怖指数)の取引を行う際に利用したい証券会社を2社ご紹介していきます。
VIX(恐怖指数)を取引してみたいものの、どの証券会社を利用したらよいかわからない方は、ぜひ詳しくチェックしてみてください。
- GMOクリック証券
- IG証券
- SBI証券
GMOクリック証券
銘柄種類 | 株価指数CFD 商品CFD バラエティCFD 株式CFD |
レバレッジ | 株価指数CFD:10倍 商品CFD:20倍 バラエティCFD:5倍 株式CFD:5倍 |
取引手数料 | 無料 |
公式ページ | GMOクリック証券の公式ページ |
関連記事 | GMOクリック証券の評判 |
GMOクリック証券はGMOグループに属する証券会社です。
株式や投資信託・先物取引・債券・バイナリーオプションなど多彩な金融商品を取り扱っています。
CFDに関しては株価指数や商品・株式などを主要なものは全て用意されています。
公式サイトも非常に見やすく、CFDの特徴が理解しやすくなっているので初心者でも気軽に取引を始められます。
また、24時間電話サポートがあるのでわからないことについてすぐに電話で切るのも魅力です。
CFDの知識がないけど取引を始めてみたいという方は、初心者にもわかりやすいGMOクリック証券の公式ページを確認してみてください。
IG証券
IG証券は、ロンドンに拠点置く証券会社となっており、株式や債権、株価指数、商品などをCFD取引することができます。
世界15カ国・30万人以上のユーザーから利用されているほど人気が高く、CFD取引においては世界No.1の取引高を記録するなど、他の証券会社にはない信頼と実績を持っていると言えるでしょう。
また、日本の金融庁の認可も受けているので、日本人でも安心して利用できるメリットがあります。
これから初めてCFD取引をするという方でも安心して利用できるので、VIX(恐怖指数)の取引に興味を持っている方は、ぜひこの機会にIG証券の公式サイトにアクセスしてみてください。
\最大50,000円もらえるキャンペーン中!/
SBI証券
名称 | SBI証券 |
銘柄種類 | ・国内株式 ・外国株式 ・投資信託 ・ETF ・債権 ・IPO |
提供サービス | ・CFD取引(くりっく株365) ・NISA ・つみたてNISA |
公式サイト | SBI証券公式サイト |
SBI証券は、SBIグループが運営する日本のネット証券会社の一つとして知られています。
取り扱いしている商品も非常に多く、ユーザーは国内株式や外国株式、ETF、債権など幅広い選択肢から取引を行うことが可能です。
すでに720万人を超えるユーザーに利用されているなど、国内の証券会社の中でも確かな実績を残しているので、ユーザーとしても安心感を持って利用できるでしょう。
もちろんVIX(恐怖指数)に関連したETFもラインナップしているので、VIX(恐怖指数)関連ETFの現物取引をしたい方はSBI証券の公式サイトを詳しくチェックしてみてはいかがでしょうか。
VIX(恐怖指数)に関するよくある質問
記事の最後に、VIX(恐怖指数)に関するよくあるQ&Aをご紹介していきます。
まだVIX(恐怖指数)についてわからない点などがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
- VIX(恐怖指数)の通常時の目安はどの程度の数値になりますか?
- VIX(恐怖指数)を取引する良いタイミングはいつですか?
- VIX(恐怖指数)を取引する際の注意点などはありますか?
VIX(恐怖指数)の通常時の目安はどの程度の数値になりますか?
VIX(恐怖指数)の通常時の目安としては、20が基準値となっています。
もし、VIX(恐怖指数)が20を超えている場合は、市場参加者の心理状態が不安に傾いている状況だと判断できるでしょう。
特にVIX(恐怖指数)の数値が30を超えている際は、投資家がかなり先行きに不安を感じていると言えるので注意が必要です。
VIX(恐怖指数)を取引する良いタイミングはいつですか?
VIX(恐怖指数)を取引する良いタイミングとしては、大きく数値が上昇したときが挙げられます。
ここまでご紹介してきたように、直近では「コロナショック」や「ロシアによるウクライナへの侵攻時」にVIX(恐怖指数)が急上昇しました。
こういった市場に大きな影響を与える出来事が発生した際は、VIX(恐怖指数)を取引する良いタイミングと言えます。
VIX(恐怖指数)を取引する際の注意点などはありますか?
ここまででもご紹介したように、VIX(恐怖指数)を取引する際の注意点としては、やはり長期での保有には適していないことです。
というのも、VIX(恐怖指数)は通常時は基本的に数値を下げていく傾向にあるため、長期的に保有するメリットがありません。
あくまでも急激な相場変動に備えたリスクヘッジとして、保有しておくのがよいと言えるでしょう。
VIX(恐怖指数)のまとめ
今回の記事では、投資家の市場に対する不安感を数値化した指数であるVIX(恐怖指数)の特徴やメリット・デメリットなどをご紹介してきました。
記事のまとめとして、今回解説してきた内容をもう一度振り返っていきましょう。
- VIX(恐怖指数)とは、市場参加者(投資家)の心理状態を数値化している指数を意味する
- VIX(恐怖指数)には「CBOE Volatility Index」という正式名称があり、S&P500のオプション取引数値を基準として算出されている
- VIX(恐怖指数)の基準値は「20」となっており、20を上回ると投資家は市場に対して不安や懸念を持っていると判断することができる
- VIX(恐怖指数)には、「ポートフォリオのバランスが取れる」などをはじめとしたメリットがある
- これからVIX(恐怖指数)のCFD取引を行っていきたいという方は、GMOクリック証券が最適
ご紹介してきたようにVIX(恐怖指数)を取引するなら、連動するETFを現物取引、もしくはCFD取引するという2つの選択肢があるでしょう。
中でも、CFD取引であれば証拠金以上の取引ができる「レバレッジ」を設定できるので、少ない資金でも効率的に運用することができます。
これからVIX(恐怖指数)のCFD取引に興味がある方は、豊富な実績を誇るGMOクリック証券公式サイトをチェックしてみてください。