原油価格の今後の見通しや将来性・取引方法を徹底解説|おすすめの証券会社は?

株式や債券などと並ぶ投資対象となっているのが商品(コモディティ)です。
商品の中で最もよく知られているのが原油ではないでしょうか。
今回は原油のこれまでの価格動向や今後の価格の見通し、原油取引におすすめの会社、原油の価格変動要因、原油に投資する方法、よくある質問などについてまとめます。
- 原油価格はオイルショックや逆オイルショック、世界経済の拡大、リーマンショック、シェール革命など様々な要因で乱高下を繰り返してきた
- 景気が減速すると原油価格が下落する可能性があるが、供給不足や地政学的リスクにより価格が上昇する可能性がある
- 原油価格が変動する主な要因は世界経済の動向やシェールオイルの生産動向・産油国による生産調整・地政学的リスク・再生可能エネルギーとの関連などである
- 先物取引か投資信託・ETF、CFD取引を行うことで原油取引に参加できる
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原油のこれまでの価格動向
原油はこれまでどのように価格が変動してきたのでしょうか。
原油価格の動向についてまとめます。
- 1970年~1979年:2度のオイルショック
- 1980年~1989年:原油価格の長期下落
- 2000年~2009年:原油価格の上昇とリーマンショックの影響
- 2010年~2019年:シェール革命の影響
- 2020年~2021年後半:コロナショック後の需要増で回復
- 2022年~2023年現在:ウクライナ情勢による急騰も大幅下落
1970年~1979年:2度のオイルショック
1970年代前半の原油価格は1バレル3~4ドルでした。
1973年に第4次中東戦争がはじまるとアラブ諸国はイスラエルの支援国への石油輸出を禁じる石油戦略を発動しました。
これにより原油価格が急騰し1バレル=10ドル以上になる第1次オイルショックが発生しました。
1979年にイラン革命がきっかけとなり原油価格が1バレル=15ドルから30ドル以上まで急騰する第2次オイルショックが発生します。
2度のオイルショックを経て原油価格は2倍以上になりました。
1980年~1999年:原油価格の長期低迷

1980年代前半、原油価格は1バレル40ドルから緩やかに下落し、1バレル=30ドル前後で取引されていました。
中東から締め出された大手石油資本(石油メジャー)は北海油田などで原油を増産し中東産原油と価格競争を始めました。
産油国で構成されるOPEC(石油輸出国機構)の足並みは乱れ、調整役だったサウジアラビアがその役割を放棄して原油増産に転じたことから原油価格が急落、1986年3月には1バレル=10ドルにまで下落した(逆オイルショック)
その後、原油価格は1バレル=20ドル前後まで持ち直しますが、価格の長期低迷が続きます。
1990年8月に湾岸戦争が勃発すると一時的に1バレル=40ドルまで高騰しますが、1年後には元の水準にもどります。
原油価格が上昇し始めるのは1999年にOPEC加盟国が協調して産油量を減らす政策をとるようになってからのことです。
2000年~2009年:原油価格の上昇とリーマンショックの影響

2000年代に入ると世界経済が好調になり、BRICsなどの新興国で経済の成長が見られるようになると原油需要が増大し、原油価格が上昇します。
このころ、原油価格の上昇を見込んだ投機的な資金が原油市場に流入したことで原油価格の上昇に拍車がかかります。
2000年ころには1バレル20ドルから30ドル付近だった原油価格は2005年には1バレル=50ドル付近に上昇し、2008年前半には1バレル=140円以上にまで急騰します。
しかし、2008年9月にサブプライム問題が発生すると過熱していた原油市場は急速に縮小し、1バレル=40ドル前後まで下落しました。
その後、原油市場は急回復し1バレル=80ドル付近まで上昇します。
2010年~2019年:シェール革命の影響

2010年代前半、原油価格は1バレル=80ドルから110円の間を行ったり来たりする展開で推移していました。
状況が大きく変わったのが2014年のことで、これまで1バレル=100ドル前後だった原油価格が急落し、2016年には1バレル=30ドルを切るラインまで下落しました。
主な原因はアメリカでシェールオイルの生産が盛んになったことで、シェールオイル業者が増産を重ねた結果、原油価格は4分の1程度まで急落することになりました。
その後も原油価格は上げ渋る展開となり、1バレル=50ドルから70ドルのレンジで推移します。
2020年~2021年後半:コロナショック後の需要増で回復

2020年にはコロナショックの影響で原油価格が大幅に下落しました。
コロナ規制により世界を行き来できなくなることで原油の需要が落ち込んだことが要因です。
2020年以降はすぐ反発をし、2022年まで回復を見せています。
2022年~2023年現在:ウクライナ情勢による急騰も大幅下落

2022年のロシア・ウクライナ情勢の悪化が影響し高騰しました。
ロシアがウクライナを軍事侵攻したことで主要国の経済制裁が行われ、原油の需要増から一気に高騰したのです。
2022年3月に高値を付けてからは徐々に下落し始め、2023年現在まで下降トレンドを形成しています。
2023年10月にはイスラム系組織ハマスとイスラエルによる軍事衝突が始まりましたが、原油価格の上昇には至っていません。
原油価格は政治的要因や生産技術の進歩などにより常に大きく変動してきました。
見方を変えれば、ちょっとしたきっかけで価格が急騰・急落する商品であり、タイミングをうまくつかめば大きな利益を得られる可能性がある商品だといえます。
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原油の今後の価格の見通し
今後、原油価格はどのように推移するのでしょうか。
原油価格の見通しについてまとめます。
- 景気の減速により原油価格が下落する可能性がある
- 供給不足により原油価格が上がる可能性がある
- 地政学的リスクにより原油価格が上昇する可能性がある
景気の減速により原油価格が下落する可能性がある
1つ目のポイントは景気減速により原油価格が下落する可能性があることです。
原油価格は経済活動が活発化し、原油消費が増えると見込まれると上昇する傾向が見られます。
ということは、景気が減速するとみられている場合は原油の需要が減ると予想され、原油価格が下落します。
2023年10月段階、アメリカの中央銀行に当たるFRBはアメリカ国内のインフレを抑制するため金利を急激に引き上げています。
FRBはインフレ抑制を最優先課題とし、そのためには痛みを伴うこともやむを得ないという姿勢を示しているため景気減速の権限が高まっています。
景気減速が懸念されている限り、原油価格は下落する可能性が高いといえます。
供給不足により原油価格が上がる可能性がある
2つ目のポイントは供給不足により原油価格が上がる可能性があることです。
2022年9月、OPECとロシアなどOPEC非加盟国で構成される「OPEC」プラスの会合が開かれ10月の原油生産量を9月より日量10万バレル減らすと決定しました。
世界経済の減速を懸念したサウジアラビアなどOPEC加盟国は原油価格の下落を防ぐため増産をストップし、減産に転じたのです。
これにより原油供給量が減少したことから、原油価格が上昇に転じる可能性があります。
地政学的リスクにより原油価格が上昇する可能性がある
3つ目のポイントは地政学的リスクにより原油価格が上昇する可能性があることです。
特定地域での政治的・軍事的・社会的な対立が地域を不安定化させるリスクを地政学的リスクといいます。
産油国が集まる中東でのテロや民族紛争、産油国であるロシアをめぐる動きなどが代表的な地政学的リスクといえるでしょう。
現在はイスラエルとハマスの戦闘も激化しており、世界的に地政学的リスクが高まった状態が続いているため、今後、どこかで地域紛争が発生したりすると、それが原油価格に大きな影響を与える可能性も否定できません。
世界情勢が目まぐるしく変化する中、原油を含む商品市況も常に変動にさらされています。
激しく動く原油市場で、いきなり取引を始めるのは不安が多いことでしょう。
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原油の取引におすすめの会社
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- IG証券
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原油の価格変動要因
原油価格が変動する要因にはどのようなものがあるのでしょうか。
変動要因を3つ取り上げます。
- 世界経済の動向
- シェールオイルの生産動向
- 産油国による生産調整
- 地政学的リスク
- 再生可能エネルギーとの関連
世界経済の動向
1つ目の変動要因は世界経済の動向です。
原油は世界経済が好調であればあるほど消費されるため、原油価格が上昇します。
堅調な実需に支えられた上昇相場になれば、原油価格は高止まりすると予想できます。

しかし、IMF(国際通貨基金)は2022年7月の世界経済見通しで2022年以降の成長は鈍化し、不透明感を増していると指摘しています。
世界経済の成長が鈍くなれば、原油の需要が減り、原油価格が下落する可能性があります。
シェールオイルの生産動向
2つ目の変動要因はシェールオイルの生産動向です。

2000年代初め、岩盤に水圧を加えて原油を採掘する技術が確立され、アメリカの原油生産が急増しました。
リグとは石油や点ガスを採掘するための機械のことで、採掘リグ稼働数が多いほどシェールオイルの生産量が増えます。
新型コロナウイルスによる経済的ダメージから回復しつつあるアメリカでは原油の需要量が増加し、それにともなって稼働するリグも増えています。
シェールオイルの生産量が増加すれば原油供給量が増加し、原油価格が下落するかもしれません。
産油国による生産調整
3つ目のポイントは産油国による生産調整です。

OPEC(石油輸出国機構)は原油価格を維持するため加盟国の原油生産量をコントロールしてきました。
今後、OPECが原油価格を維持するため原油の減産に踏み切れば原油価格が上昇する可能性があります。
地政学的リスク
4つ目のポイントは地政学的リスクです。

2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻して以来、世界的に地政学的リスクが高まっています。
また、2023年10月もイスラエルとハマスの戦闘が開始されており、中東情勢にも懸念が広がっている状況です。
ウクライナ以外でも、たとえば中国と台湾の対立や中東におけるイランとサウジアラビアの対立など一つ対応を間違えると紛争に発展しかねない火種が世界各地に存在しています。
こうした地政学的リスクの存在や突発的な紛争は、中東戦争や湾岸戦争時のように原油価格を急騰させる原因となるでしょう。
再生可能エネルギーとの関連
5つ目のポイントは再生可能エネルギーとの関連です。
近年、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーの普及が進んでいます。
再生可能エネルギー関連技術は今後も進歩すると予想され、それにともなって今まで原油が担ってきたエネルギー源としての役割をカバーできるかもしれません。
そうなれば、原油の需要減少につながるかもしれません。
GMOクリック証券では、上昇局面だけでなく下落局面での取引ができるので、相場が下降傾向でも利益が見込めます。
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原油に投資する方法
原油や関連商品に投資するにはどのようにすればよいのでしょうか。
投資方法についてまとめます。
- 先物取引
- 投資信託・ETF
- CFD取引
先物取引
先物取引とは、ある商品を将来の決められた日(取引期限日)に、取引時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引のことです。

原油が取引時点よりも上昇するか下落するか予想する取引で、どちらになっても取引期限日には取引を実行しなくてはなりません。
投資信託・ETF
投資信託やETFでも原油を取り扱うことができます。

投資信託もETFもプロに資金をゆだね運営してもらうという点では同じです。
違いは、ETFの場合は株式市場で好きな時に売却できますが、投資信託の場合はETFよりも売却に時間がかかることです。
また、取引コストや管理コストという点では投資信託よりETFの方が低コストです。
CFD取引
CFDとは現物をやり取りせず、売買の差額のみをやり取りする取引方法のことです。
証拠金を担保としてCFDを取り扱っている業者(証券会社など)に預け、それをもとに価格の上昇・下落について予想し注文を出します。
原油の現物を取り扱っているわけではなく、あくまでも差額だけをやり取りするため現物を管理する手間がありません。
GMOクリック証券では、豊富な銘柄のCFD取引ができるので、分散して低リスクの取引が可能です。
世界の幅広い金融商品に投資できるため、取引の自由度が高い証券会社だといえます。
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原油のよくある質問
原油に関するよくある質問についてまとめます。
- 原油CFDの取引時間はどうなっていますか?
- WTI原油先物とは何ですか?
- 原油に投資するには最低どのくらい必要ですか?
原油CFDの取引時間はどうなっていますか?
原油を含む商品CFDの取引時間は証券会社によって異なります。
商品CFDを取り扱っている各証券会社にお問い合わせください。
WTI原油先物とは何ですか?
WTI原油先物とはWest Texas Intermediate原油先物の略で、ニューヨークのマーカンタイル取引所で取引される原油先物のことです。
取引量と市場参加者が多いことから北米の原油価格の指標となっており、世界経済全体の動向を占ううえでも重要な指標とされています。
原油に投資するには最低どのくらい必要ですか?
投資信託やETF、CFDに投資するのであれば数千円単位から取引可能です。
特にCFDの場合はレバレッジをきかせた取引となるので、数千円であっても最大で20倍の取引が可能です。
少ない資金で効率的な投資ができるCFDは非常に魅力的な投資方法です。
レバレッジ取引であるため、価格上昇時だけではなく下落時にも利益を上げられるのがCFDの長所といえます。
GMOクリック証券では、豊富な銘柄のCFD取引が可能です。
また、最大20倍のレバレッジがかけられるので、資金が少ない方でも大きな利益が見込めます。
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原油のまとめ
今回は原油についてまとめました。
- 原油価格はオイルショックや逆オイルショック、世界経済の拡大、リーマンショック、シェール革命など様々な要因で乱高下を繰り返してきた
- 景気が減速すると原油価格が下落する可能性があるが、供給不足や地政学的リスクにより価格が上昇する可能性がある
- 原油価格が変動する主な要因は世界経済の動向やシェールオイルの生産動向・産油国による生産調整・地政学的リスク・再生可能エネルギーとの関連などである
- 先物取引か投資信託・ETF、CFD取引を行うことで原油取引に参加できる
原油価格は世界情勢によって常に大きく変動してきました。
世界経済の拡大により価格が上昇することもあれば、リーマンショックのような経済的な打撃で下落することもあります。
また、地政学的リスクの影響を受けやすい商品であり、中東戦争や湾岸戦争など紛争が発生すると原油価格が高騰する現象もみられました。
それだけではなく、シェールオイルの生産動向や再生可能エネルギーとの関連で原油価格は大きく変動する可能性があります。
原油に投資する際は、こうしたリスクを承知の上で、しっかりと商品の特性を理解してから投資するようにしましょう。
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