SOXLとは?株価の今後の見通し・予想やおすすめ会社を徹底解説
SOXLとはアメリカの株式市場に上場されているETF(上場投資信託)で、VOOやVTI・QQQなどと並ぶ知名度を誇ります。
このETFを購入するとインテル・エヌビディア・クアルコムといったアメリカの名だたるIT半導体メーカーに投資できます。
今回はSOXLの価格動向や今後の価格の見通し、価格の変動要因、SOXLに投資する方法、よくある質問などについてまとめます。
- SOXLは半導体需要やコロナショック・米国政策金利の動向により価格が変動してきた
- レバレッジ型ETFであり価格変動が大きい特徴を持つ
- 今後の価格は米国の政策金利や半導体需給・地政学的リスクなどにより変動する
- SOXLに投資する手段としてはETFの現物購入やCFD取引がある
SOXLに投資する方法の一つがCFD取引です。
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SOXLのこれまでの価格動向
SOXLはこれまでどのように価格が変動してきたのでしょうか。
SOXLの価格動向についてまとめます。
- 2017年~2019年:半導体需要により注目
- 2020年~2021年:コロナショックとその後の反騰
- 2021年~2023年:金利上昇による下落
2017年~2019年:半導体需要により注目
SOXLは2010年ころに設定されたETFですが、設定から数年は大きな価格変動なく推移していました。
SOXLはICE Semiconductor Index (ICE 半導体インデックス)と連動するよう設計されたETFであるため、半導体価格が上昇するとETFの価格もそれに連動して上昇します。
半導体はパソコンを動かすCPUやデジカメ・テレビ・洗濯機・冷蔵庫などあらゆる家電製品に使用されるため、「産業のコメ」とも称されます。
2017年ころから半導体に対する関心が高まると、半導体銘柄で構成されるSOXLの価格が上昇し始めました。
好調な世界経済と半導体需要に支えられ、SOXLの価格は上昇を続け、2020年には22ドルに達します。
2020年~2021年:コロナショックとその後の反騰
2020年3月、新型コロナウイルスのパンデミックにより世界経済が混乱するとSOXLの価格は4ドルを切るところまで急落してしまいました。
しかし、各国の中央銀行が一気に利下げしたことや各国政府の積極的な財政出動などにより経済混乱はおさまりました。
そして、2020年11月に一気に価格が上昇し、それまでの最高値を更新しました。
このあと、SOXLの価格は急騰し、2021年末には70ドルを超える水準まで上昇します。
2021年~2022年:米金利上昇による下落
2022年1月、FRB(連邦準備制度理事会)はアメリカの政策金利を決定するFOMC(米連邦公開市場委員会)において、2022年3月からの金利引き上げと量的緩和の終了を示唆しました。
米国金利の上昇を予測した市場ではSOXLを売却する動きが広がり価格が急落します。
さらに、2022年3月に金利が引き上げられると下げ幅が拡大し、2022年10月の段階で約6ドル付近にまで下落してしまいました。
金利上昇による経済の懸念が大きく米国株全体での動向に大きく影響したと考えていいでしょう。
2023年:利上げペースの鈍化や経済好転期待で上昇も景気減速で下落
しかし、2022年後半からは米利上げペースの鈍化観測から徐々に上昇を見せました。
2022年にはインフレ懸念から極端な利上げを実施していましたが、2023年に入り利上げペースは落ち着いてきています。
結果、経済回復の期待が高まり上昇を招いた形です。
2023年8月からは利上げの影響による経済減速が見られたことから、現在は下降トレンドを形成中です。
しかし、2023年11月~12月現在の直近で絞ると、FRBが利下げサイクルを終了したとの見通しから景気回復期待が高まり上昇傾向にあります。
SOXLは世界経済や米国の政策金利の影響を強く受けるETFで、要人の発言や経済指標の発表時に価格が大きく変動します。
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SOXLの今後の価格の見通し
今後、SOXLはどのように推移するのでしょうか。
SOXLの価格見通しについてまとめます。
- レバレッジ型のため激しく変動する
- 米国金利の上昇により下落する可能性がある
- 半導体需要の増加により価格が上昇する可能性がある
レバレッジ型のため激しく変動する
1つ目のポイントはSOXLがレバレッジ型のETFであり、価格が激しく変動するという点です。
レバレッジETFは対象指数(SOXLの場合はICE 半導体インデックス)の2倍・3倍の幅で価格が変動します。
対象指数が1.1倍になるとレバレッジETFの価格は1.2倍になり、その次の日も対象指数が1.1倍になると対象指数は1.21倍、レバレッジETFは1.44倍に増加します。
このようにレバレッジETFは効率よく資金を増やせるという長所があります。
しかし、逆方向に価格が推移すれば損失も大きくなってしまうため、価格変動が大きいETFだといえます。
米国金利の上昇により下落する可能性がある
2つ目のポイントは米国金利の上昇によりSOXLの価格が下落する可能性があることです。
金利が上昇すると企業は新規の借り入れがしにくくなるため新規投資がしにくくなり、景気が減速する可能性が高まります。
投資家はそれを見込んで株を売却する動きに出るため、価格が下落しやすくなるのです。
2022年~2023年は大規模な利上げ政策を進めたアメリカですが、2024年も物価上昇が落ち着くまでは利上げはなくとも現在の高金利を維持するものと見られています。
半導体需要の増加により価格が上昇する可能性がある
3つ目のポイントは半導体需要の増加により価格が上昇する可能性があります。
今日、半導体は様々な製品で使用されています。
産業機器やコンピュータ、自動車用の車載機器、低コストの家電、IoT家電、ウェアラブル製品、スマートフォンなど現代の社会生活を支えるあらゆるものに半導体が使われています。
世界的に景気が回復し、こうした機器の需要が高まれば半導体の需要も高まりSOXLが上昇する可能性があるでしょう。
半導体関連企業のETFであるSOXLは世界情勢により価格が大きく変動します。
常に値上がりするわけではない以上、値下がりでも利益を上げられるCFD取引を利用することで価格変動のリスクに対応できます。
CFD取引は証拠金を預けることで、「買い」からでも「売り」からでも取引に参加できるので価格下落の局面でも利益を上げられます。
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SOXLの価格変動要因
SOXLが変動する要因にはどのようなものがあるのでしょうか。
変動要因を3つとりあげます。
- アメリカ金利の動向
- 半導体需給の動向
- 地政学的リスクの動向
アメリカ金利の動向
1つ目の変動要因はアメリカ金利の動向です。
アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は2022年に入ってから量的緩和の縮小のみならず、金利の引き上げを実行しています。
2022年9月に開かれた米国の政策金利を決定するFOMC(米連邦公開市場委員会)においても0.75%の利上げが決定しました。
また、2022年11月12月のFOMCではさらに0.50%~0.75%の利上げが実施、2023年2月のFOMCでは0.25%の利上げなど段階的利上げが実施され現在5.25~5.50%の高金利がついています。
大幅な利上げが続けば、景気に敏感なSOXLは大きく下落する可能性がありますが2024年以降は収束する見通しです。
半導体需給の動向
2つ目のポイントは半導体需給の動向です。
リーマンショックから立ち直った2010年代、世界経済は堅調に成長し半導体需要も増加しました。
特に、2017年以降は半導体不足が懸念されSOXLの価格が跳ね上がりました。
景気回復への期待が高まり、世界的な半導体需要が回復すればSOXLの価格の上昇が見込まれます。
その反対に、金利の引き上げが続くなど景気減速への流れが強まれば、SOXLの価格は今以上に下落するかもしれません。
地政学的リスクの動向
3つ目のポイントは地政学的リスクの動向です。
半導体市場動向調査会社である「IC Insights」が調べた2020年の国別半導体生産量を見ると、台湾と韓国が世界シェアの4割を占めていることがわかります。
両者とも地政学的リスクを抱えており、中国による台湾進攻や北朝鮮による韓国攻撃などにより半導体生産が滞る可能性があります。
そうなれば、半導体価格は否応なく上昇し、米国の半導体企業の価値が相対的に上昇することでSOXL価格が大きく上昇する可能性があります。
しかし、ウクライナ戦争の影響などにより世界経済が冷え込めば半導体需要が減少し価格下落の要因となるでしょう。
こうした地政学的リスクによる価格変動は急激で、投資家の力だけでは防ぎようがありません。
GMOクリック証券のCFD取引では、売りからも入ることができるので下落局面でも利益が見込めます。
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SOXLに投資する方法
SOXLに投資するにはどのようにすればよいのでしょうか。
投資方法についてまとめます。
- 現物取引
- CFD取引
現物取引
1つ目の取引方法は現物取引です。
SOXLは米国市場に上場しているETFですので米国株と同じように現物を購入できます。
しかし、現物購入の場合は「売り」から入ることができないため、下落局面で思うように利益が得られないかもしれません。
CFD取引
2つ目の取引方法はCFD取引です。
CFD取引とは差金決済取引のことで現物をやり取りせず、売買の利益と損失だけをやり取りする取引方法のことです。
それに加え、CFD取引の場合は証拠金をCFD業者に預けることでレバレッジをきかせた取引が可能です。
もともとSOXLは3倍のレバレッジをきかせたETFであり、CFD取引を使ってさらにレバレッジをきかせられるので少額で大きな利益を上げられます。
ただし、その分損失も大きくなるので十分理解してからCFD取引を利用したほうがよいでしょう。
GMOクリック証券の公式サイトにはCFD取引に関する丁寧な説明や動画が掲載されています。
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SOXLの取引におすすめの会社
SOXLの取引におすすめの会社を3つ紹介します。
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SOXLのよくある質問
SOXLに関するよくある質問をまとめました。
- SOXLに投資するメリットは何ですか?
- SOXLに投資するデメリットは何ですか?
- NISAでSOXLに投資できますか?
SOXLに投資するメリットは何ですか?
SOXLに投資するメリットは高いリターンが見込めることです。
レバレッジ型のETFであるため、上昇トレンドに乗った時の価格上昇率が非常に高くなります。
さらに、CFD取引を利用すると上昇幅を大きくすることもできます。
SOXLに投資するデメリットは何ですか?
SOXLに投資するデメリットは値動きが大きく、損失が拡大しがちであることです。
ブル型のレバレッジ型ETFは上昇局面に強い半面、下落すると大きな損失を被ってしまいます。
早めの損切をすることで損失拡大を防ぐ必要があるでしょう。
NISAでSOXLに投資できますか?
投資可能です。
NISA口座でSOXLが購入できます。
ただし、CFDはNISA口座で取り扱っていないので注意しましょう。
SOXLの魅力は価格上昇時の大きな利益ですが、より効率よく利益を上げるにはCFD取引を検討してもよいでしょう。
CFD取引で豊富な経験と実績を有しているのがGMOクリック証券証券です。
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SOXLのまとめ
今回はSOXLについてまとめました。
- SOXLは半導体需要やコロナショック・米国政策金利の動向により価格が変動してきた
- レバレッジ型ETFであり価格変動が大きい特徴を持つ
- 今後の価格は米国の政策金利や半導体需給・地政学的リスクなどにより変動する
- SOXLに投資する手段としてはETFの現物購入やCFD取引がある
SOXLは半導体に関するETFであり、米国の政策金利や世界経済の動向、半導体需要などにより価格が変動します。
3倍のレバレッジがかかるETFであり、半導体需要が増大すると大きな価格変動が期待されます。
しかし、米国政策金利の動向や半導体の需給・地政学的リスクなどにより価格が下落する可能性もあります。
変動リスクの高いETFですので、十分調べて自分なりに知識を得て納得してから売買したほうがよいでしょう。
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