フィスココイン(FSCC)とは?特徴と今後の予想・将来性を徹底解説
2021年12月、フィスココイン(FSCC)を発行する金融情報配信大手のフィスコが、FSCCのホワイトペーパーを公表し、今後の動向に注目が集まっています。
しかし、フィスココインはビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨と比べてまだ知名度がそれほど高くはないため、情報が少なく、いきなり投資を始めるのは不安だという方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回はフィスココインの特徴や価格動向、今後の見通しなどを詳しく解説していきます。
- フィスココインとは、株式会社フィスコによって発行されたトークン
- フィスココインは決済通貨としても使える
- フィスココインはレンディングができる
- 戦略投資家が全体の半数近くのフィスココインを保有しており、値下がりが起きにくい
フィスココイン(FSCC)は、株式会社フィスコが発行する企業トークンで、決済等を通じて実経済で使用する機会(FSCC経済圏)の拡大を目標としています。
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フィスココイン(FSCC)とは?
ここでは、フィスココインの概要について解説いたします。
名称 | フィスココイン |
シンボル | FSCC |
現在の価格(2023年現在) | ¥82.52 |
時価総額(2023年現在) | 不明 |
時価総額ランキング(2023年現在) | 5982位 |
購入できる取引所 | Zaif |
詳細 | フィスココイン公式サイト |
フィスココイン(FSCC)とは、株式会社フィスコによって、ブロックチェーンのイーサリアム規格に準拠して発行されたトークンです。
同社では、FSCCプラットフォームの価値向上を目的としたFSCCプロジェクトを実施しており、同プロジェクトを通じてFSCC経済圏の発展や、国内の分散型金融の発展を目指しています。
国内取引所ではZaif(ザイフ)にて取り扱われています。
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フィスココイン(FSCC)の特徴
ここでは、フィスココインの4つの特徴をご紹介します。
- 上場企業が発行主体となっている
- 中央集権的である
- 決済通貨として使える
- レンディングができる
上場企業が発行主体となっている
フィスココインは上場企業により発行されていてかつ、取引所に上場している日本で数少ないコインであることが大きな特徴です。
国内で取引所に上場しているコインはまだ少なく、上場企業によって管理されているものはさらに少ない状況のため、大変珍しいコインと言っても良いでしょう。
また、セキュリティ監査も実施済のため、比較的安全性の高いコインであることも窺えます。
中央集権的である
フィスココインは、株式会社フィスコによって発行されているトークンのため、フィスココインの価値や信頼は、株式会社フィスコの動向によって大きく左右されます。
そのため、株式会社フィスコの持つ力が大きく、中央集権的になることが考えられます。
また、フィスココインの価値向上を担うFDAP(株式会社 FISCO Decentralized Application Platform)は完全な分散型ではなく、あえて法人格が分散型のアプリケーションを有しています。
このように、フィスココインが中央集権型に近い理由としては、責任を持つ主体がないとビジネスを行うのが難しいためであると考えられます。
決済通貨として使える
フィスココインは、決済を始めとした様々なシーンで利用され始めています。
主に、ソフトウェア販売(株式会社イーフロンティア)、旅行(イー・旅ネット・ドット・コム株式会社)、コンサルティング(株式会社CAICA DIGITAL)、外食(株式会社 KICHIRI)、投資情報サービス(フィスコ)等において、決済手段として FSCCが採用されています。
現状ではまだ実用の場は少ないのですが、今後多くの場所で決済として使えるようになるポテンシャルを持っているとも言えます。
レンディングができる
フィスココインは、売買による利益を得るだけでなく、レンディングサービスを利用することによって賃借料を得ることもできます。
フィスココインのレンディングは6か月を満期として毎月募集しており、満期が過ぎても何度も繰り返し参加することができます。
貸借料は日々変動しており、2023年10月現在には約7%の貸借料が発生しています。
そして、フィスココイン独自のシステム上、レンディングされているフィスココインが多ければ多いほど利回りが下がる仕組みになっています。
つまり、フィスココインの認知度が大きくなって多くの人がレンディングに参加するにつれて利回りが下がっていきますので、より多くの貸借料を得たいと思った場合は、なるべく早くレンディングに参加するのが良いかもしれません。
なお、レンディングの枚数については、毎月15日頃に開示されています。
現時点のレンディング総合計は213,509.48551139FSCCとなります。
浮動枚数である8,371,329FSCCと比較して、レンディングの割合は2.5 %となります。
その比率が上昇していると、需給がタイトになり、価格が上がりやすくなると想定されます。
FSCCの保有者分布は以下の通りになります。
自己保有分は未流通であり、戦略投資家保有分は3年間のロックアップ対象となるため、レンディングは一般投資家保有分がほとんどを占めると想定されます。
・自己保有分:(34.7%、17,349,468FSCC):フィスコ保有の未流通コインの枚数。
・戦略投資家保有分:(48.6%、24,279,203FSCC):FSCC経済圏拡充のパートナー。
・一般投資家保有分:(16.7%、8,371,329FSCC):上記以外の保有分。
フィスココイン(FSCC)の現在の価格動向
フィスココインへ投資を行うにあたって、これまでのチャートを確認するのは重要です。
ここでは、2021年からのフィスココインの値動きを解説していきます。
以下が、2021年1月~2023年10月までのフィスココインのチャートです。
直近のフィスココインの価格は80円~300円付近を推移しています。
2021年11月8日にはフィスココインのバーン(焼却)実施についての発表があり、同日に約100円もの値上がりが見られました。
その後、2021年後半にかけて上昇しましたが、2023年現在まで仮想通貨全体での下落に連動して下降トレンドを形成です。
今後も、実際にバーンが行われたタイミングで値上がりする可能性があるでしょう。
フィスココイン(FSCC)のこれまでの価格動向
続いて、過去5年間のフィスココインの値動きについて解説していきます。
2017年12月~2018年1月の乱高下
2017年、フィスココイン価格は乱高下しました。
まず、同年4月頃まで5円付近だった価格が7月上旬には一時約86円まで上昇しています。
この価格上昇は、同年5月8日に、ブロックチェーン技術を活用した勤怠管理サービス「ブロックログ」の開発が完了したとの報告が影響していると考えられます。
次に、2017年12月上旬~2018年1月初旬にかけて、30円台付近だった価格が一時100円を超える価格まで上昇しました。
これは2017年10月頃~12月中旬にかけてビットコインが大きく値上げしているため、フィスココインもその影響を受けて値上がりしていたことが考えられるでしょう。
その後ビットコインの値下がりにつられるような形で20円付近まで価格を落としました。
2020年の堅調な値動き
その後目立った値動きの見られなかったフィスココインですが、2020年にはポジティブなニュースとともに堅調な値動きを見せました。
まず、2020年4月8日にクラブフィスコにてフィスココインを決済通貨として採用することが発表され、同年3月までは7円付近を推移していた価格が一時60円付近まで一気に上昇しました。
その後、2020年7月31日にバーチャル株主総会の議決権行使、株主優待、ステーキングのアプリ開発に着手する旨の発表や、同年11月17日の株主優待のアプリケーション開発完了の発表とともに順調に価格を伸ばしました。
2021年の大きな価格上昇
2021年、フィスココインは大きな値上がりを見せました。
まず、同年4月28日にレンディングアプリケーションのリリースを受けて、4月頃までは80円付近だった価格が翌月には170円付近まで上昇しました。
続いて、同年7月には130円付近の価格が1か月ほどで500円付近まで大きく上昇しました。
フィスココイン(FSCC)の今後の見通し・予想
ここでは、フィスココインの今後の見通し・予想を解説していきます。
- パートナー企業の増加
- 安定した値動き
- 情報発信による認知度向上
パートナー企業の増加
現状、株式会社フィスコは、フィスココインを決済通貨として取り扱ってもらえるよう、様々な企業に営業している可能性があります。
株式会社フィスコはIR支援を行っているため、上場企業の顧客(3700社)を有しており、この強力なネットワークを駆使して今後フィスココインのパートナー企業を増やしていくかもしれません。
パートナー企業が増えてフィスココインがより多くの場所で決済として使えるようになれば、フィスココインの認知度も向上していくでしょう。
安定した値動き
フィスココインは発行枚数全体の約48%が戦略投資家によって保有されております。
戦略投資家とは、フィスココインの価値を向上させるように働きかけている企業や個人のことをいいます。
この戦略投資家は株式会社フィスコと3年間のロックアップを行っています。
ロックアップを行うと契約を結んでから3年間は戦略投資家によって売られることがないので、大きな価格下落を回避することができます。
そのため、今後もフィスココインの価格は価格が安定することが予想されます。
情報発信による認知度向上
株式会社フィスコは、フィスココインについてTwitterやFacebookなど様々なSNSで情報発信しています。
また、フィスココインは海外投資家を取り込むために、海外でも上場しており、英語でも情報発信しているため、国内外ともに認知度が上がっていくことが考えられます。
フィスココイン(FSCC)に関するQ&A
ここでは、フィスココインに関する質問とその回答をご紹介します。
- フィスココインはコインチェックなどの取引所では取引できないの?
- フィスココインのバーンとは?
他の国内取引所では取引できないの?
2023年10月現在、国内取引所での取り扱いはZaif(ザイフ)の1社のみとなっています。
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フィスココインのバーンとは?
株式会社フィスコは、同社の利益に伴って、自己保有分のフィスココインの一部においてバーン(焼却)を行うと発表しています。
株式会社フィスコの営業利益の額をフィスココインの価格(2021年3月31日終値)で除した枚数をバーンすると表明しており、年1回のバーンを今後5年間継続するとのことです。
この取り組みにより、フィスココインの需給が調整されています。
フィスココイン(FSCC)まとめ
今回は、フィスココインについて解説いたしました。
- フィスココインとは、株式会社フィスコによって発行されたトークン
- フィスココインは決済通貨としても使える
- フィスココインはレンディングができる
- 戦略投資家が全体の半数近くのフィスココインを保有しており、値下がりが起きにくい
フィスココインは上場企業により発行されており、戦略投資家の保有割合が半数近くであるなど、比較的安定したコインです。
フィスココインの取引に興味がある方は、Zaif公式サイトを確認してみてください。