Trader Joe(トレーダージョー)とは?特徴と始め方・使い方について徹底解説
UniswapやPancakeswapに並ぶDEXとして今話題の「Trader Joe(トレーダージョー)」。
2021年に設立されたばかりの、Avalanche(アバランチ)ブロックチェーンを基盤とするDEXです。
トークンの交換だけでなくステーキングやレンディングなど幅広い機能が備わったDEXですので、ワンストップで利用できる点が魅力的です。
今回の記事では、Trader Joeについて解説します。
- Trader Joeは、アバランチブロックチェーン上のDEX
- Trader Joeは、イーサリアムなどのチェーンにも対応している
- Trader Joeには、ステーキング、レンディングなど様々な機能が備わっている
- 他のDEXと比較すると、現在のTrader Joeのシェア率は低い
AVAXは、国内取引所SBI VCトレードで取り扱われています。
AVAXの取引に興味がある人は、SBI VCトレードの公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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Trader Joe(トレーダージョー)とは?
取引所名称 | Trader Joe(トレーダージョー) |
取引所形態 | DEX |
設立時期 | 2021年6月 |
基盤ブロックチェーン | アバランチ |
対応ブロックチェーン | アバランチ、アービトラム、BNB、イーサリアム |
詳細 | Trader Joe公式サイト |
Trader Joeとは、アバランチベースの分散型取引所 (DEX)です。
2021年6月にローンチされたばかりの比較的新しいDEXですが、すでにアバランチネットワーク上の多くのトレーダーの活動を支えています。
DEXの主要機能であるトークンの交換機能だけでなく、ステーキングやレンディングをはじめとする様々な機能が備わっている点が特徴的です。
また、Trader Joeの多くの機能において、ネイティブトークンの「JOE」が利用されています。
Trader Joe(トレーダージョー)の特徴
Trader Joeの特徴について見てみましょう。
Avalanche(アバランチ)ブロックチェーン上のDEX
Trader Joeは、Avalanche(アバランチ)ブロックチェーン上のDEXです。
アバランチブロックチェーンは、2020年にAva Labs社によってローンチされた、高い処理性能と低コストなトランザクションを実現するDapps開発のためのプラットフォームです。
多くのDapps開発に利用されているイーサリアムブロックチェーンでは、処理速度の低下や手数料の高騰が問題視されています。
これらはイーサリアムの「スケーラビリティ問題」と呼ばれていますが、この問題を解決するブロックチェーンとして期待されているのがアバランチです。
アバランチでは、独自のコンセンサスアルゴリズムにより、高い処理性能を実現させています。
アバランチの処理速度を、主要ブロックチェーンの処理速度と比較してみましょう。
ブロックチェーン | 1秒あたりのトランザクション処理数 |
---|---|
アバランチ(AVAX) | 約6,500件 |
ビットコイン(BTC) | 約6~7件 |
イーサリアム(ETH) | 約13~15件 |
リップル(XRP) | 約4,000件 |
ソラナ(SOL) | 約50,000件 |
ソラナには及ばないものの、ビットコインやイーサリアムの処理数と比較すると、圧倒的にアバランチの処理件数が多く、比較的処理性能が高いと言われるリップルも上回る件数の処理が可能です。
アバランチは取引の承認にかかる時間を大幅に短縮することに成功し、高い処理性能を実現させました。
ネイティブトークン「JOE」
Trader Joeでは、ネイティブトークン「JOE」が発行されています。
名称 | Trader Joe |
シンボル | JOE(ジョー) |
ブロックチェーン | アバランチ |
最大供給量 | 500,000,000 JOE |
現在の価格(2023年9月現在) | 47.70円 |
時価総額(2023年9月現在) | 16,046,408,588円 |
時価総額ランキング(2023年9月現在) | 175位 |
トークンJOEは、Trader Joeのステーキングなどに参加した際の報酬として、また、トークンの保有者にコミュニティの投票権を与えるガバナンストークンとしても機能します。
JOEトークンの普及のため、Trader Joeは、JOEを担保とした借入機能などの革新的な取り組みを始めています。
JOEの総供給量は5億であり、以下の配分とされています。
流動性プロバイダー | 50% |
トレジャリー(仮想通貨のプール) | 20% |
開発チーム | 20% |
将来の投資家 | 10% |
JOEの排出スケジュールは2021年7月3日から2024年1月3日までとされており、時間とともにJOEの量は減少していきます。
2024年1月を迎えると、その後はJOEトークンが新規で発行されなくなるとされています。
マルチチェーンに対応
近年、Dappsはますます多様化・高度化し、新しいブロックチェーンのユーザーの要望を満たすようなマルチチェーンエコシステムが必要とされています。
たとえば、イーサリアムブロックチェーン上のDEXであるUniswapは、アービトラム、オプティミズム、ポリゴンブロックチェーンにも対応しています。
そんなUniswapと同様にマルチチェーンに対応するTrader Joeは、基盤とするアバランチのほか、アービトラム、BNB、イーサリアムブロックチェーンに対応しています。
対応開始時期 | ブロックチェーン |
---|---|
2021年6月 | Avalanche(アバランチ) |
2022年12月 | Arbitrum(アービトラム) |
2023年5月 | BNB |
2023年8月 | Ethereum(イーサリアム) |
Trader Joeは、当面はイーサリアムブロックチェーン上にてステーブルコインプールのみを提供する計画です。
Trader Joeの流動性プールの効率性を証明することが目的ですので、まずはステーブルコインプールのみを提供し、「USDC/USDT」「USDC/DAI」の通貨ペアを取り扱います。
流動性プールとは、DeFiエコシステムの重要な基盤のひとつです。
仮想通貨取引における「流動性」とは、トレーダーがどれほど頻繁に取引を行っているかを評価しているものであり、流動性が高いほど価格は安定しやすく、好ましい状態とされています。
DEXで取引されるトークンをまとめて預けておくシステムを「流動性プール」と呼び、プール内に潤沢なトークンを確保しておくことで取引がしやすくなり、高い流動性が保たれます。
DeFiにおける流動性の効率化を目指すTrader Joeは、マルチチェーンに対応することで、より多くのユーザーが取引しやすいDEXとして認知されていくでしょう。
なお、AVAXはSBI VCトレードにて取引することが可能です。
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Trader Joe(トレーダージョー)の始め方・使い方
Trader Joeの始め方・使い方を説明します。
- 国内取引所でAVAXを購入する
- 購入したAVAXをメタマスクに送金する
- メタマスクをTrader Joeに接続する
取引所でAVAXを購入する
Trader Joeの取引における手数料はAVAXで支払うことになるため、まずはAVAXを用意しましょう。
AVAXは、国内取引所としてはSBI VCトレードにて入手が可能です。
SBI VCトレードの公式サイトから口座を開設し、AVAXを購入しましょう。
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購入したAVAXをメタマスクに送金する
AVAXを購入したら、メタマスクに送金します。
メタマスクをインストールしてウォレットを作成し、「Avalanche(AVAX)」ネットワークを追加します。
ネットワークを追加したら、用意しておいたAVAXをメタマスクに送金しましょう。
メタマスクをTrader Joeに接続する
次に、Trader Joeにメタマスクを接続します。
Trader Joeの公式サイトから、メタマスクを接続します。
ここまでの手順で、Trader Joeを使うための準備は整いました。
Trader Joeで使用するAVAXは、国内取引所SBI VCトレードで入手が可能ですので、ぜひチェックしてみてください。
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Trader Joe(トレーダージョー)の提供サービス
Trader Joeでは、以下のようなサービスを利用できます。
- トークン交換
- ファーミング
- ステーキング
- レンディング
- NFTマーケットプレイス
各サービスについて、詳しく見てみましょう。
トークン交換
トークン交換機能「Trade」は、異なる2種類のトークンを交換する機能です。
たとえば、保有しているAVAXを、Trader JoeのネイティブトークンJOEに交換することも可能です。
欲しいトークンがある場合は、「Trade」を使って入手します。
ファーミング
ファーミング(イールドファーミング)の機能「Farm」とは、Trader Joeに仮想通貨を預ける機能です。
保有しているトークンペアを「プール(Pool)」に預けることで流動性供給に貢献することができ、その報酬としてトークンが獲得できます。
ここで預けたトークンは、トークンの交換(スワップ)に使われます。
ステーキング
ステーキングの機能「Stake」とは、Trader JoeのネイティブトークンJOEを預ける機能です。
JOEを預ける対価として、報酬のトークンが獲得できます。
ステーキングには以下の3種類がありますので、目的に応じて最適なものを選びましょう。
sJOE | ステーブルコインUSDCで収益が支払われる |
rJOE | ローンチパッド機能RocketJoeに参加する権利が得られる |
veJOE | ファーミング報酬のJOEトークンにブーストをかけることができる |
レンディング
レンディング機能「Lend」とは、Trader Joeのレンディングサービス「BankerJoe」にて、仮想通貨の貸付・借入をする機能です。
機能 | 詳細 | 金利 |
---|---|---|
仮想通貨の貸付 | 保有している仮想通貨を預けるサービス | 受け取る |
仮想通貨の借入 | 預けた仮想通貨を担保に、仮想通貨を借り入れるサービス | 支払う |
長期保有する予定の仮想通貨は、レンディングサービスを利用することで効率的に稼ぐことができます。
NFTマーケットプレイス
Trader Joe独自のNFTマーケットプレイス「Joepegs」では、NFTの売買ができます。
Joepegsのコンテンツは以下の通りです。
名称 | 主な機能 |
---|---|
Collections | 人気NFTコレクションやテーマ別に表示 |
Explore | NFTリストをランダムに表示 |
Collection Page | NFTプロジェクトを一覧表示 |
Filters | NFTを条件を絞って表示 |
NFT Page | NFTの詳細情報を表示 |
Mint Page | NFTを販売するための申請など |
「Joepegs」で、アバランチネットワークにおける様々なNFTを探してみましょう。
Trader Joe(トレーダージョー)の将来性
Trader Joeの将来性について考察します。
革新的なAMM
Trader Joeは、資本効率の高い流動性ブックで、革新的なAMMを実現しました。
AMMとはAutomated Market Maker(自動マーケットメイカー)を指し、DEXを自動的に動作させるための仕組みです。
この仕組みにより、DEXでも中央集権取引所(CEX)のようにユーザー自身のウォレットから直接取引できるようになります。
Trader Joeの流動性ブックには以下のような特徴があります。
特徴 | 説明 |
---|---|
ゼロスリッページ | 充分な流動性のもとでトークンの交換の取引を行う際、スリッページがゼロになります。 |
サージプライシング | 市場のボラティリティに応じて、手数料が変動します。 |
高い資本効率 | リスクを最小限にしながら、最適な価格で取引できるようにします。 |
柔軟な流動性 | 価格により適切に流動性を調整します。 |
Trader Joeは、スリッページを最小限に抑えながら、資本効率を高め、柔軟な流動性を維持する機能を備えています。
このAMM設計は革新的であり、今後のアバランチエコシステムの成長やDeFi分野の発展に大きく貢献することが期待されます。
DEX全体で見るとシェア率は低い
Trader Joeは他のDEXと比較するとシェア率は低く、今後のユーザー数の伸びしろは充分にあります。
代表的なDEXのブロックチェーンを見てみましょう。
ブロックチェーン | DEX |
---|---|
Avalanche(アバランチ) | Trader Joe |
BNB | Pancakeswap |
Ethereum(イーサリアム) | Uniswap Sushiswap |
ここで、仮想通貨に関する総合情報のプラットフォーム「CoinGecko(コインゲッコー)」による「2023年第2四半期仮想通貨業界レポート」を見てみましょう。
このデータは、2023年1月から半年間における各DEXのスポット取引高トップ10の月別割合を表しています。
すべての月におけるスポット取引高が最大となっているDEXはUniswapです。
Trader Joeのスポット取引高を他DEXと比較すると、圧倒的にシェアが少ないことが分かります。
Trader Joeのスポット取引高のシェア率は、以下のように推移しています。
期間 | Trader Joeのシェア率 |
---|---|
2023年1月 | 1.01% |
2023年2月 | 2.00% |
2023年3月 | 1.98% |
2023年4月 | 2.97% |
2023年5月 | 圏外 |
2023年6月 | 圏外 |
UniswapやPancakeswapといった人気のDEXと比較すると、Trader Joeの取引量はまだ少ないようです。
Trader Joeはローンチされたばかりの新しいDEXであり、Uniswapなどのような人気のDEXと比較すると知名度もまだ低いと考えられます。
ただし、マルチチェーン対応のTrader Joeがユーザー数の多いイーサリアムブロックチェーンにも対応し始めたことを考慮すると、今後、ユーザー数は徐々に増えていく可能性があります。
今後のTrader Joeのシェア拡大に期待しましょう。
Trader Joe(トレーダージョー)に関するよくある質問
- Uniswapなど、他のDEXで取引した経験がありません。
Trader Joeの利用は難しいでしょうか。 -
Trader Joeは、初めてDEXを利用する人でも難なく利用できます。
親しみやすいイラストで感覚的に操作できるUIですので、どんなユーザーでも使いやすいでしょう。
また、ワンストップのDEXを目指すTrader JoeにはユーザーがDEXに求める機能のほぼすべてが備わっており、どんなユーザーも不自由せず利用できるでしょう。
- Trader Joeでの会員登録の方法を教えてください。
-
Trader Joeを利用するにあたって、会員登録の手続きは必要ありません。
一般的なCEXでは、利用前の会員登録や本人確認などの手続きが必要です。
一方、DEXであるTrader Joeには管理者がいないため、会員登録や審査などを行わずに利用できるようになっています。
Trader Joeは面倒な手続きが不要で、誰でも簡単に始められるので、気軽に利用してみましょう。
AVAXの購入はSBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
取り扱い通貨 | 20銘柄 |
取引手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレードの公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
アバランチチェーン上のDEX「Trader Joe」を利用するには、仮想通貨AVAXが必要です。
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Trader Joe(トレーダージョー)まとめ
今回の記事では、Trader Joeについて解説しました。
- ネイティブトークン「JOE」は、Trader Joeにおいて様々な用途がある
- Trader Joeの機能は、トークンの取引だけではない
- Trader Joeは、独自のNFTマーケットプレイス「Joepegs」を提供している
- Trader Joeは、資本効率が高く柔軟な流動性が特徴的なAMM設計
ワンストップで利用できるDEX「Trader Joe」には様々な機能が備わっており、幅広い運用方法に対応しています。
Trader Joeはアバランチ上のDEXであり、取引を行うにはAVAXが必要です。
AVAXは、国内取引所SBI VCトレードで購入できます。
ぜひ、SBI VCトレードが提供する使いやすい取引アプリを使ってAVAXを入手してみてください。
\SBIグループが運営!/