BSC(バイナンススマートチェーン)とは?特徴や使い方・今後の見通しを解説
BSC(バイナンススマートチェーン)は海外取引所バイナンスが提供している独自チェーンです。
2021年に登場以降からBSCは注目を一気に集めており、現在までに多くの利用者を獲得しています。
2022年2月には米経済紙フォーブスへ2億ドルの出資を行ったことが話題となり、興味を持った方も多いのではないでしょうか。
この記事ではBSCの特徴や具体的な利用方法について解説します。
BSCは2022年2月にエコシステムのリニューアルを行なっており、その際にBNB Chainに改名しました。
コンセンサスアルゴリズムにブロック生成スピードの速いPoSAを採用しており、BSCは現在主流のイーサリアムブロックチェーンに代わる存在として期待されています。
BSC上のプラットフォームの利用にはバイナンスのユーティリティトークンであるBNBが利用されており、海外取引所での入手が必要です。
BITPointであればBNB入手に必要な仮想通貨を取り揃えているため、興味のある方はBITPointの公式サイトをチェックしてみてください。
\2,000円分のBTCがもらえる!/
BSCとは?
BSC(バイナンススマートチェーン)とは、海外取引所バイナンスが運営・管理する独自チェーンです。
元々バイナンスでのネイティブチェーンはバイナンスチェーンが利用されていましたが、ブロックチェーンとしての柔軟性に問題を抱えていました。
その問題を解消するための補助としてBSCが開発され、バイナンスは現在BSCをメインチェーンとして起用しています。
バイナンスチェーンとBSCには互換性を持たせているため、特別な制約が必要なく仮想通貨の移動させることも可能です。
また、BSCはスマートコントラクト機能を搭載によって処理速度の高速化と手数料の緩和を実現しており、ユーザーだけでなくプラットフォーム開発者からも注目を集めています。
ブロックチェーン上にあらかじめ契約内容を書いておくことで、その処理を自動的に実行する仕組み。
仮想通貨取引のみならず、オンライン投票や不動産取引等でも活用されている。
BSC上のプラットフォームを利用する場合は、あらかじめ海外取引所でのBNB入手が必要です。
BITPointでは、BNB入手に必要になる仮想通貨を取り扱っており、少額から仮想通貨取引をはじめることができるので、興味のある方はBITPointの公式サイトをチェックしてみてください。
\2,000円分のBTCがもらえる!/
BSCの特徴
BSCが持つ特徴は以下の3つです。
- コンセンサスアルゴリズムにPoSAを採用
- 手数料が安く低コストでの取引が行える
- イーサリアムとの互換性がある
コンセンサスアルゴリズムにPoSAを採用
BSCではコンセンサスアルゴリズムにPoSA(Proof of Staked Authority)を採用しており、約3秒でのブロック生成を可能にしています。
ブロックチェーンに取引情報の入ったブロックをつなげるための仕組み。
ブロックを繋げることで取引の承認を行い、承認作業の対価として仮想通貨を獲得できる。
イーサリアムの基盤となっているPoWでは膨大な計算作業を大量のバリデーター(取引承認を行う人)が行うため、電力消費による環境への負荷や処理速度の遅延などが問題視されていました。
しかしPoSAの場合、BNB保有者の中からバリデーターを選出するため、少人数での承認作業が実現によって処理速度の向上が実現し、よりユーザーの利便性が向上したサービス提供が可能です。
また、バリデーターはその承認作業によって発生した取引手数料を報酬として獲得できます。
手数料が安く低コストでの取引が行える
独自のチェーンによるPoSAを採用していることもあり、BSCでは圧倒的低コストで取引が行えます。
イーサリアムブロックチェーンでは、ユーザー数の増加によって処理速度の遅延やガス代(手数料)の高騰などのスケーラビリティ問題が大きな課題となっています。
そのため、イーサリアムを基盤としたサービスの利便性が低く、ユーザーを獲得しにくい状況が問題視されていました。
その点、BSCでは現在平均5Gweiのガス代となっており、イーサリアムの平均33Gweiと比べても圧倒的に低コストで取引が行えます。
イーサリアムとの互換性がある
BSCはEVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を持っているのも特徴です。
EVMとはスマートコントラクトで記載された内容を、コンピューターが理解できるように翻訳を行う機能であり、イーサリアムブロックチェーンの核となる要素です。
EVMとの互換性があることにより、イーサリアム上に構築されたプロジェクトをBSC上に移行することができます。
イーサリアムとの互換性があることで、開発者とユーザーには以下のようなメリットがあります。
プラットフォーム開発者:スケーラビリティ問題の解消によるユーザーの増加
ユーザー:取引承認スピードの向上や手数料軽減による効率の良い資産形成
上記のようにプラットフォーム開発者・ユーザー双方にメリットがあるため、今後イーサリアム上の大手プラットフォームがBSC上に移行する可能性もあるでしょう。
BSC上のプラットフォームの利用はBNBをあらかじめ準備しておくのがスムーズです。
BITPointでは手元から簡単に海外取引所への送金が可能ですので、興味のある方はBITPointの公式サイトをチェックしてみましょう。
\2,000円分のBTCがもらえる!/
BSCを利用しているプロジェクト
BSCを利用している代表的なプロジェクトは以下の通りです。
- PancakeSwap
- Venus
- 1inch Exchange
- STEPN
PancakeSwap
PancakeSwapは、BSCを代表する分散型取引所(DEX)のひとつです。
管理者不在でも仮想通貨取引を実現させるAMM(自動マーケットメーカー)を採用しており、複数のサーバーでの分散管理によって取引を成立させています。
特定の企業が管理していないので、経営不振や倒産といったカウンターパーティリスクを受けない点がメリットでしょう。
また、取引は全てスマートコントラクトによって自動化されており、流動性マイニングやイールドファーミングによって効率良い資産形成を可能としています。
現在多くのユーザーが利用していることもあって流動性が高く、機能性にも優れたDEXのひとつです。
Venus
VenusはBSC上で構築されたDeFiサービスです。
主に仮想通貨のレンディングに特化しており、他のプロジェクトと比較して「銀行」と言い表されています。
レンディングでは仮想通貨の貸し借りによって、ネットワークの意思決定への参加権を持つガバナンストークン「XVS」を獲得できます。
また、預けた仮想通貨を担保として最大60%までの仮想通貨を借りられるため、利益の最大化させることもできるでしょう。
さらに、DeFiサービスとしては珍しい独自のステーブルコイン「VAI」を発行でき、Venus内のサービスを利用してステーキングやイールドファーミング等を行えます。
1inch Exchange
1inch ExchangeはBSC上で稼働するDEXアグリゲーターです。
DEXアグリゲーターとは、常に複数のDEXと接続を行い、その中から最良の価格レートを自動検出して提示してくれるサービスです。
つまり、自身で価格レートの比較をすることなく仮想通貨取引が行え、より効率の良い資産形成を可能としています。
提供サービスも仮想通貨のスワップからイールドファーミングなどを揃えており、サービスの活用することでガバナンストークンである「1INCH」を獲得できます。
また、セキュリティ面にも優れており、攻撃者がオーダーを割り込ませることで不利なレートで取引させられるフロントランニングを防止している点も特徴です。
攻撃者に必要となる情報を見られないような仕組みを採用しているため、安全な仮想通貨取引を実現しています。
STEPN
STEPNはMove to Earnの一種であり、運動の対価として仮想通貨を稼げるゲームです。
NFT化されてあるスニーカーを事前に入手し、移動を行うことで独自トークンである「GST」を獲得できます。
スニーカーにはそれぞれレアリティや特性があり、自身の好みや運動量からスニーカーを選択できるのが特徴です。
元々はSolanaブロックチェーンを利用していましたが、2022年4月よりBSCでのサービス展開もスタートしました。
同時期にはアシックスとのコラボスニーカーを発表しており、最高額は200BNB(約1,030万円)で売却されていました。
現在は、仮想通貨価格の落ち込みによって下落していますが、STEPNの期待値から大きな価格上昇が期待されています。
BSCの今後の見通し・予想
BSCの将来性を判断する上では、以下のポイントが重要になってきます。
- さまざまなプロジェクトによるBSCの活用
- 提供元であるバイナンスの評価
さまざまなプロジェクトによるBSCの活用
今後さまざまなプラットフォームの開発基盤として、BSCが活用されていくかが重要になってきます。
現在は仮想通貨やNFTが一般的に普及に伴ってDeFiやNFTゲームなどの開発が活発化している状況であり、その開発基盤が注目を浴びる機会も少なくありません。
現在の開発基盤はイーサリアムの一強となっていますが、BSCは利便性の高さからイーサリアムキラーとして期待の声が上がっています。
Move to Earnで名を馳せたSTEPNがBSCへの対応をスタートしたこともあり、その勢いに乗って今後多くのプラットフォーム開発がBSC上で行われる可能性は高いでしょう。
提供元であるバイナンスの評価
BSCはバイナンスが提供していることもあり、バイナンスの評価による影響を受けやすい特徴があります。
つまり、バイナンスの今後の動向次第では、BSCの活用に大きく影響する可能性も考えられるのです。
近年、バイナンスは以下のような動向が注目を集めています。
- バイナンスが主体となったNFT事業の立ち上げ
- BSC成長ファンドの立ち上げや投資
- イタリアでの仮想通貨ライセンスの取得
こうした仮想通貨市場だけにとどまらない、広い分野での活動はバイナンスを評価できるポイントといえます。
しかし、認可を得ずに各国で運用を行ったり、金融庁からの警告を受けたりしている点も見過ごせない課題です。
今後バイナンスが現状の課題点を解消し、さらに利用者に対してプラスになる動きが見られれば、BSCの利用拡大をより現実的なものにできるでしょう。
BSCの利用方法・使い方
BSC上のプラットフォームを利用する場合、以下の流れの通りに進めていきましょう。
- 国内取引所のアカウント作成
- 海外取引所のアカウント作成
- 国内取引所から海外取引所へ送金
- メタマスクのアカウント作成
- メタマスクにBSCアドレスを追加
- 海外取引所からメタマスクへの送金
- メタマスクとBSCの連携
1.国内取引所のアカウント作成
まずは元手となる仮想通貨を入手するために、国内取引所のアカウント作成を行いましょう。
BITPoint
取引所名称 | BITPoint(ビットポイント) |
取り扱い通貨数 | 22種類 |
取引手数料 | 取引所の手数料:無料 ※販売所で売買するとスプレッドの負担 |
入金手数料 | 即時入金:無料 銀行振込:無料 ※振込手数料は顧客負担 |
出金手数料 | 振込手数料を顧客が負担 |
提供サービス | 現物取引 つみたて レンディング ステーキング |
公式サイト | BITPointの公式サイト |
関連記事 | BItPointの評判 |
BITPointはBITPointジャパンが運営する仮想通貨(暗号資産)取引所で、SBIホールディングスの子会社です。
取引手数料や入金手数料が無料であるため、低コストで取引できます。
マイナー通貨の取り扱いが多いこともBITPointの特色の一つで、豊富なNFT関連の通貨も取り扱っています。
現物取引以外にもつみたてや仮想通貨の貸し付けサービスであるレンディング、仮想通貨ADAのステーキングなど幅広いサービスを提供しています。
興味がある人はBITPointの公式サイトにてご確認ください。
\2,000円分のBTCがもらえる!/
海外取引所のアカウント作成
国内取引所でアカウント作成・仮想通貨の取引後、海外取引所のアカウント作成を行います。
海外取引所では、BSC上に展開するプラットフォームの多くで利用されているBNBを入手しておきましょう。
BNBを取り扱う海外取引所は以下の通りです。
- バイナンス
- KuCoin
- gate.io
特にバイナンスでは、BNBがユーティリティトークンとして扱われており、取引手数料支払い等にBNBを利用することで手数料の割引が受けられます。
それぞれの取引所の特徴や取り扱い通貨を加味した上で、アカウント作成を行うとよいでしょう。
しかし、海外取引所の利用は金融庁からの警告が出ているため、利用する際は自己責任で行うようにしてください。
国内取引所から海外取引所へ送金
次に国内取引所で入手した仮想通貨を海外取引所へ送金します。
BNBとペアになる仮想通貨をあらかじめ準備しておくと、通貨を交換する手間なく取引が行えます。
あらかじめ、どんな通貨がBNBとペアになっているのかを確認してから、送金作業を行いましょう。
メタマスクのアカウント作成
BSC上のプラットフォームを利用する際はメタマスクが必要です。
メタマスクとは無料で利用できるオンラインウォレットであり、仮想通貨初心者でも扱いやすいのが特徴です。
メタマスクのインストール自体は、ブラウザの拡張機能を利用することで簡単に行えます。
アカウント作成時に設定するパスワードやシークレットフレーズはアカウント復旧の際に必要になるため、忘れないように保管しておいてください。
メタマスクにBSCアドレスの追加
次に、メタマスクの設定からBSCアドレスを追加しておきましょう。
メタマスクへの入力に必要になる情報は以下の通りであり、バイナンスの公式ページからも確認することができます。
新たにチェーンを追加するにはメタマスクを起動し、「ネットワークの追加」を選択しましょう。
その後はBSCアドレスの情報を参考に、必須の項目の入力を行ってから保存を行います。
入力内容の保存後、ネットワークがBSCに切り替わっていることを確認してください。
海外取引所からメタマスクへの送金
次に海外取引所で入手したBNBをメタマスクへ送金します。
送金にはメタマスク側の送金アドレスを参照し、海外取引所から送金作業を行いましょう。
仮に送金アドレスを間違ってしまうと仮想通貨紛失の原因になってしまうため、必ず送金アドレスはコピペを行なってから指定するようにしてください。
メタマスクとBSCの連携
最後に利用したいBSC上のプラットフォームとメタマスクを連携させましょう。
メタマスクの連携を行うことで、送金しておいたBNBが各プラットフォーム内で利用できます。
連携方法は各プラットフォームによっても異なるため、公式サイトを参照してください。
BSCに関するQ&A
ここではBSCに関するよくある質問について回答します。
これからBSCの利用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- BSCは非中央集権型で管理されている?
- BSC上のプラットフォームの利用は安全なの?
- BSCは非中央集権型で管理されている?
-
BSCはバイナンスが運営・管理しているため、中央集権的なブロックチェーンです。
イーサリアムといった主流のチェーンでは特定の管理者が不在であり、ブロックチェーンに参加するユーザーそれぞれが意思決定に関われる特徴があります。
しかし現状、BSCは全ての権限がバイナンスにある状態です。
バイナンスCEOであるChang peng Zhao氏は、今後の展望としてバイナンスの分散化の姿勢を見せていますが、その真相は定かではありません。
- BSC上のプラットフォームの利用は安全なの?
-
BSC上には数多くのプラットフォームが構築されていますが、詐欺を目的としたプロジェクトの存在には注意が必要です。
誰でも容易にプラットフォームを開発できる点を利用し、投資家から数億円規模の出資を募ったものの、サービス開始前に失踪してしまうプロジェクトも少なくありません。
プロジェクトの計画や情報の公開規模など、ユーザーである私たちがプロジェクトを見極める目を養う必要があるでしょう。
BSCのまとめ
BSCの特徴や具体的な利用方法などについて解説しました。
今回の内容をまとめると以下の通りです。
PoSAによるスケーラビリティの解消やイーサリアムとの互換性といった特徴は、今後のBSC利用促進に繋がる重要な要素です。
BSCが持つ特徴に注目が集まり、DEXやNFTゲームといったプラットフォームの参入が加速化すれば、イーサリアムブロックチェーンに肩を並べる日がくるかもしれません。
BSCの利用には海外取引所や国内取引所でのアカウント作成が必要です。
BITPointではBNB入手に必要となる仮想通貨を手軽に取引できますので、興味のある方はBITPointの公式サイトをご確認ください。
\2,000円分のBTCがもらえる!/